教師が来る前に犯人が消したりするんだろうか
>>62
そわそわするけど消さないよ
基本そのまま先生が来て気まずくなる
熱血先生だと学級会議、腑抜けだとなにもなかった体で授業
俺はどっちでも高みの見物
フゴフゴ言ってたら妹が背中をさすってくれた
「お母さんには内緒にしとくから簡単に話してみ?」とか言って慰めてくれた
俺は鼻水垂らしながら妹に
「学校遠いの…」って言った
直後に妹が爆笑したから部屋に帰りまた泣いた
>>64
ごめん、俺も爆笑しちゃった
>>74
女が多くても結局は関われるかどうかだよ
要はコミュ力の問題
>>74
そういう高校行っても、結局普通と変わらないのが現実。
ソースは俺。
今思うと学校が始まりわずか二日で四つも上の兄が
「学校遠いの…」とか言い始めたらそりゃ笑うわ
それから三時間ぐらい家族との争いがあり、なんか色々あって学校まで三十分のばあちゃんの家に居候することになった
これから三年もの間、親と不仲で捨てられて遠い親戚の家で孤独に暮らす少年という設定を俺が貫き通したのは言うまでもない
翌日が土曜日だったので俺は翌日から引っ越しの準備を始めた
引っ越しといっても、同じ県内でお互いの家も近いので荷物は学習道具と衣類と僅かな生活必需品だけという簡単なものであった
ちなみに実家には毎週の土日と連休、夏休みなどの大型連休は帰るという約束をした
悩みが無くなった俺は月曜日ワクワクしながら学校に登校した
高校生活三日目
放課後までが本当に辛かった、相変わらず友達はいなかったし休み時間は寝たフリをしてしのいだ
ガリデブはなぜかすごく仲良くなってて教室の隅でお昼休みに遊戯王をしていた
俺は飯をすぐに済ませ、図書室で火の鳥かブラックジャックを読んだと思う
教室から俺の居場所が無くなっていくの肌に感じた
放課後
特に部活動を一緒に見て回るような友達も彼女もいなかったから少し教室に残ってみた
ラノベとかだとここでヒロイン候補の一人でも出てくる所だけれど、誰も来ないし二十分で秋田
そして俺は少しだけ丁寧に名前とクラスを書いたルーズリーフを持って子供先生がいるであろう職員室にむかった
職員室に着くと時間もあってか先生はまばらにしかいなかった
中に入って先生を探すと窓際にちょこんと先生はいた
先生の前まで行って
「すみません、天文部の入学希望です!」
と早口でいった、今思うと自分からなにかを始めようとしたのはこれが初めてだったような気がする
噛まずに言い終えて安心していると先生が俺の入部届けを見ながら
「んーあーお前部長な」
と興味なさそうに俺につげた
俺は天文部初の男子部員で初の男子部長になった
それから面倒くさそうな先生と一緒に天文部の部室に行った
部室は屋上へのドアの前の踊り場にあった、広さは大体教室の半分くらいで中には色々機材があったけど誇りを被っていた
話を聞くと天文部は三年間部員がいないらしい、先生の名前は佐倉らしいことも分かった
先生は部室の鍵と屋上へのカギを俺に渡して掃除とか済ませたらなと言って一人で帰った
部室の鍵とかおもらってなんか本当にラノベの主人公にでもなったみたいでテンションが上がった
その日は満足したので帰った
家に帰ってからは明日からの事を考えてワクワクが止まらなかった
部室を掃除してSOS団みたいに色々持ち込んだりするのを妄想したり、後から女の子の部員が入部してきて消失長門的な展開がくるかもwww
みたいな受動的な妄想を楽しんでいた
今思うと自分から行動もしないで幸せが来るのを待ってるのがダメだったんだと思う
次の日、放課後までは寝たフリで過ごした
放課後、佐倉先生は来る気配がないので一人で部室の掃除をした
昔の天文部の写真とか出てきてまた輝かしい未来を妄想した
部員は来なかった
また次の日、いつもと変わらず放課後まで過ごした
クラスのやつらは大分仲が良くなったみたいだった
放課後、掃除が済んだので佐倉先生を呼びに行った
先生は部室を見るとくつろげるようにリフォームしろといって部費をおいて職員室に戻っていった
家に帰ってからどんな部室にしようか考えた、しかし部費は三万円なので悩むほど余裕はないことに気がついて寝た
次の日から週末までは特に活動はしなかった
相変わらずクラスでは話す人もいないし昼も一人で食べて図書室で火の鳥を読む生活を送った
放課後は部室に行き今までの活動記録とか資料とか読んだりしながら過ごした
佐倉先生は部室に一回も来なかった
新入部員も一人も来なかった
週末は家に帰り妹と買い物に出かけた、部室をくつろげるようにするためだ
お菓子、ティッシュなどはばあちゃんの家からいくらでも持っていけるので他のものを買うことにした
考えに考え抜いた結果、ポット、ミニ冷蔵庫、コップを買うことにした
あとは妹のセンスで小物を少し買ったゴミ箱とか
そんな感じで月曜は大荷物を持って学校にむかった
学校につくと普段ずっと黙ってるだけの俺が大荷物を持ってきたことに驚いているのかクラスのやつらが若干ざわついていた
俺は少し恥ずかしかったけど普段通りに過ごした
お昼火の鳥を読み終えたのではだしのゲンを読み始めた
そして放課後、荷物を抱えて走って部室に向かった
楽しくて少し叫んだら少し変な眼で見られたのは御愛嬌、俺は部室につくと早速リフォームを始めた
まあ、もって来た物を置いて荷物を整理しただけなんだけど凄い満足した
ポット、冷蔵庫、テレビ(ビデオ専用)、椅子、各種本、天体望遠鏡等
結構いい感じの部室になった感じがしたので佐倉先生を呼びに行った
佐倉先生は「おー、あとはソファーとDVDが見れれば合格だな」と言って職員室に帰ってしまった
DVDはともかくソファーは買えないし運べないので途方に暮れてしまった
なんか疲れたから帰った
入部希望者ははその日も来なかった
それから数日間特になにもなかった
クラスでは話す人が相変わらずいない、俺を取り残して皆が仲良くなっていった
ガリデブコンビが女子とお昼を食べてるのを見たときは図書室に駆け込んで泣いた
手にゲンを持っていたから相当キモかったと思う
放課後、部室でも特に変化はなかった
家からPS2をもって来て一人でDVDを見る日々が続いていた
佐倉先生は部室に来なかった
入部希望者も来なかった
気が付いたら仮入部期間が終わっていた
五月に入った頃だったと思う
いつものようにクラスで寝たフリをしていたら佐倉先生が俺を訪ねてきた
昼間に誰かに話しかけられることなんて皆無だったから先生でも嬉しかった
「放課後駐車場に来い、以上」
佐倉先生は簡潔に述べるとすぐに去って行った
そのあとワクワクしながら放課後まで過ごした
ゲンがはげた
放課後、佐倉先生との約束通り駐車場に行くと佐倉先生が手を振ってた
行くとなんか軽トラがあって荷台にはちと古いソファーが乗ってた
「友達呼んできてこれ部室まで運べ」
佐倉先生は笑顔でそういった
「(いや、いねーし!)」
俺は渋い顔をした、佐倉先生も黙る俺を見て俺の状態に気がついたのか渋い顔をした
結局ソファーは佐倉先生と運んだ、屋上の前だから大変だった
佐倉先生は凄い暴言吐きながら運ぶし、体力ないしとにかく大変だった
ここまでで気がついたけど、どうやら佐倉先生は生徒の前ではしっかりしてるように振舞っているらしいが、本性はなんかダメ人間だった
なんだかんだで部室にソファーが置かれてなんか部室が更に快適になった
てか入部一ヶ月でまだ天文部らしい活動をなに一つしてなかったけど言いだせなかった
佐倉先生は満足げにソファーに座りながら俺の買ったオレンジジュースを飲んで一人帰って行った
少し楽しかった
その日はニヤニヤしながら帰った
ばあちゃんは赤飯炊いた
ニヤニヤしてたからかw
言い忘れたが俺は男、佐倉先生は女当時26だったかな
次の日も昼間はいつもと変わらなかった、いつものように一人で過ごして一人で飯食って昼には図書室に行った
変化といえば漫画を読み終えたのでハリーポッターに変えたことくらいだったと思う
そんなかんじで放課後
部室に行くとなんか佐倉先生がいた、てかポテチ食いながらソファーでテレビ見てた
その年、結局入部希望者は一人も訪ねてこなかった
だけど、代わりに佐倉先生がほぼ毎日遊びに来るようになった
それからは前よりは少しだけ忙しい、けどちょっと楽しい日々が続いた
午前中はいつも通り寝たフリ等で一人で過ごし、昼は飯を食べたら図書室に行き読書、放課後は部室に行き本を読んだり佐倉先生が持ってくるビデオを見たりボードゲームをしたり
あとはボーっとしたりだ
そんな感じで五月は終わり、中間テストもそこそこの成績だった俺は六月を迎えた
六月、生活は相変わらずクソみたいなもんだったが部活と図書室だけは好きだった
図書委員の女の子とはあいさつする程度の仲にもなった、この頃俺はグリム童話など世界の童話を読みニヤニヤしていた
クラスも相変わらずだ、俺以外は仲が馬鹿みたいに良いガリデブもすっかりマスコット的なポジションにいた
何回かクラス会があったらしい
>何回かクラス会があったらしい
>あったらしい
>らしい
泣いた
放課後も相変わらずだった、変化といえば佐倉先生がテレビゲームを持ち込んだことくらいだろうか
あとは二人で係を分担したことかな
俺…掃除、買い出し、お茶汲み、ゴミ捨て
先生…DVD係、その他
こんな感じだった
でまあこれはこれで楽しかったんだけど、俺も一応部長なわけで先生に活動について聞いてみた
それにまた先生も適当だなwww
「先生、天文部なんですけどそろそろ星見たりしないんですか?」
そういうと、先生は凄い嫌そうな顔をして
「いや、梅雨じゃん?」
といってゲームに戻って行った
こんな感じで天文部的な活動は夏になるまで一度も行われなかった
そんなこんなで六月もだらだらと当初思い描いたん高校生活とは違う形で進んでいった
この頃にはもうハルヒのようなトンデモ高校生活はこれから先も起こらないだろうと達観し、厨二病も抜けだし心身ともに至って良好であった
そんな六月の終わり、俺がいつものように図書室で童話を読みニヤついていると、佐倉先生が騒がしく図書室に入ってきた
「おい、私の部屋が危ない」
言ってる意味はよくわからなかった
まあ要するに
天文部がつぶれるかも知れないらしかった
天文部の廃部の理由は簡単な物だった
まず初めに部員不足
現在我が部は部員が俺一人、生徒手帳には五人からとか何とか書いてあった
次に活動内容
普通の部活動は大会に出たりコンクールに作品を出したり、試験にチャレンジしたりするところ
天文部は名ばかりで特に活動をしてこなかったのを言われたらしい
廃部を免れるには定期的な活動と学園祭での発表をしなければいけないことになった
佐倉先生は愚痴りながらこんな感じの事を話して帰った
俺は泣きたくなって早退した
家に帰ってこれから先のことを考えたがなにも思いつかなかった
定期的な活動?
いやまて、活動ならこれまでだってしてきている
ただ内容があれなだけだ、てかそもそも天文の事をなにもしらない俺には何もできない、顧問もあれだし
発表もきつい、だって一人だし
唯一の希望は部員不足を解消しなくてもいいことだった、それが入ってきたら完璧に部は潰れてた
次の日、俺は行きたくなかったけど学校に行った
クラスのやつらは相変わらず能天気な顔しててムカついた
昼、図書室にいったは良いがニヤつく元気もなく、図書室に行って初めて本を読まずに寝た
誰も起こしてくれなかったから気が付いたら授業が始まっていた、クラスのやつらがニヤニヤしてた
無性にイライラした
放課後、佐倉先生と相談すればなんとかなるかもしれない、あの人も一応大人で教師だ!
とか思って期待して部活に行った
その日佐倉先生は部活に来なかった
高校生になって二カ月、部長になって二カ月、中学を卒業して三カ月、若造にはぼっちよりも辛い状況だった
それから数日間、佐倉先生は部室に来なかった
俺からも佐倉先生を訪ねたりはしなかった
そうこうするうちに七月になり、期末試験が始まり俺も部室に顔が出せなくなっていった
期末試験が終わりだんだん暑くなった頃、俺は久しぶりにといっても五日ぶり位な感じに部室に行った
部室に行くと部屋の電気がついており、中からピコピコ電子音が聞こえた
佐倉先生が部室にいた
「おいーす」
相変わらず適当な感じにソファーでくつろぎながらゲームをしてた
久しぶりの佐倉先生は相変わらず小さくて薄着になっていた
なんか耐えられなくて頭を撫でたら喉突かれたのは今でも良い思い出だ
>耐えられなくて頭を撫でたら喉突かれた
先生可愛いwww
「合宿するぞ!」
二人でアイスを食べていたら佐倉先生がさらっと凄いことを言った
「なんのですか?」
「天文部の」
「またまた」
こんな感じの会話をした結果どうやら佐倉先生の合宿発言が本気であることが分かった
話を詳しく聞くと、部活存続条件の定期的な活動については年二回の合宿で手を打つことを上と話をつけてきたらしい
腐っても鯛、腐っても先生、佐倉先生もどうやら会わない期間部活のために頑張ってくれていたらしかった
動機は定かではないが
しかしここでもまた問題が発生した
合宿の合宿所は長野の学校所有の宿舎に泊まることができるらしいのだが、問題は参加人数であった
流石に学校も生徒一人、先生一人に合宿所は貸してはくれない、最低でも生徒五人は参加する必要があるとのことだった
「お前適当に友達誘ってこい、いなけりゃナンパだ」
こんな佐倉先生の無茶から俺は次の日から大変な生活を送ることになったのは言うまでもない
次の日から俺は学校に行くのがとても嫌だった
なぜなら俺には気軽に合宿に誘える友達はおろか、話す程度の知人すら学校にはいなかったからだ
それを一人ならまだしもあと四人も集めるなんて、無理だろ
さらに悪いことにうちの学校は生徒の九割が女子だ、もっと無理だ童貞だ
佐倉先生に貼り紙か校内放送での参加の呼びかけを提案してみたが
「んな知らん奴と合宿にいけるか」
と却下されてしまった
俺が連れてくる生徒もほぼ知らん奴だろうに
クラスにつくととりあえずクラスの唯一のだんしガリデブに話しかけてみようかと思ったが、なんかしばらく見ぬうちに頭をワックスでお洒落にしてるし
クラスの雌と夏休みについて話し合ってやがったからムカついて候補から外した
なんかあいつらはこれ以上幸せになっちゃいけない気がしたからだ
次にクラスの女子も考えたが冷静になったら俺はデブの吉井さんとしかまともに会話をしたことがないことに気がついた
いや、あれも会話かどうか聞かれちゃらグレーゾーンだが
そんな感じで誰にも話しかけないまま初日は終わった
俺だったら佐倉先生が合宿用意してきた時点で確実に惚れてる
二日目も初日と同じ感じだったと思う
部室に行くと佐倉先生にとにかく怒られた
あと一週間もすれば夏休みになってしまうのになにやってんだみたいな、いやそりゃ無理があるでしょと思ったが口にはしなかった
三日目、半日授業になったので生活が変わった
午前が終わると部室で飯を食い二時まで図書室に行き、二時からは佐倉先生を待ちつつビデオ、こんな感じだった
図書委員の名も知らぬ女の子は吉井以外の唯一の交流のある女子であったが、オアシスを自ら汚すのもあれなので誘うことはなかった
夏休み三日前位、ついに佐倉先生が切れた
俺のあまりの不甲斐なさに俺を散々罵った後ジュースを買いに行かせ、面白いポーズを写真に撮って弱みまで握られた
俺に任せてたら埒が明かないと俺に交流リストみたいな物を書かせた
俺の交流リスト
吉井
図書委員の子
図書室にいるおばちゃん二人
流石に佐倉先生も俺をいじるのをやめた
翌日、佐倉先生が俺の交流リストを元に誘おうと提案した
しかし、図書室のおばちゃんは生徒じゃないから数には入らない、吉井とは俺が勝手に話しただけ、委員の子も俺が勝手に姿とニヤニヤを提供しているだけという状況だったので
「ないないww」
と笑ったらまた怒られた
とりあえず佐倉先生が俺と一緒に吉井と図書委員を誘いにいってくれることになった
こちらとしては望んでいないが仕方なかった
図書委員は二時までは図書室にいることをここ数日のスト―キングで把握していたので、まず初めに吉井に会いに行くことになった
どうやら吉井は調理部という食材を部費で買い調理して喰らうという天文部よりも存在価値が不明な部活に在籍しているらしく、その日もその巨体を揺らしながらなにかをつくっていた
さすがの佐倉先生もこれが来るとは思っていなかったらしく面喰っていたが、意を決して吉井に話しかけた
「吉井さんかな?」
「はぁ?」
忘れていると思うが佐倉先生は普段はクールな先生を装っているから、吉井も説教でもされるのかと思ったらしく少しびっくりしてた
「このこ、分かるかな?」
「はい、クラスが一緒です」
「話したことは?」
「少しだけ…」
「今度天文部で合宿があるの、長野に行くんだけど料理は自分たちで作らなければならないのよ」
「はぁ」
「その話をこの子にしたら、同じクラスの吉井さんが料理が上手って話を聞いてね」
「それでお願いなんだけど、よかったら合宿に参加しない?参加費はいらないから」
色々あったけど吉井が合宿に来ることになった
ご機嫌な佐倉先生は続いて図書委員を獲りに行くといって俺を引きずっていった
図書室につくといつもの女の子がいつものように静かに椅子に座っていた
俺はおばちゃんたちに挨拶をしてから、佐倉先生にどの子か教えた
佐倉先生は図書委員を見ると
「ああ、なるほど」とかなんとか言っていた
どうやら佐倉先生とその子は知り合いらしかった
まあ、佐倉先生は一応先生だから知っていてもおかしくはないんだけど
「おい、田村ちょっといいか?」
佐倉先生が図書委員改め田村さんをよんだ、後から聞いた話だが田村さんは二年で一年の時に佐倉先生が教科を受け持っていたらしい
「なぁ、お前星とか興味ないか?」
気がつくと佐倉先生は田村さんを攻略していた
ああ、ハルヒに振り回されるSOS団もこんな感じなのかなと久しぶりにラノベ脳を働かせた
こんな感じで佐倉先生の協力で合宿参加者を集めることができた
ちなみに残り二人は田村さんが友達を連れてくるらしかった
興奮した
どストライクじゃねーか・・・
いあ、割とまじで
勧誘の帰り道、佐倉先生にジュースを奢った
今思うと金は持ってるはずなのに佐倉先生は本当にけちな人だった
「お前友達いねーのによく学校毎日くるなww」
とか反応にこまること言われたのは良い思い出だ
そんな感じで長く色々あった一学期は終わり、高校一年の夏が始まった
合宿は八月の初めから二泊三日を予定されていたので七月は部室でだらだらと過ごした
佐倉先生は暑いからパスと言って電話一本よこしてこない日もあったが、俺は毎日部活に行った
長期休暇のため自宅からの通学だったが構わなかった、今思うと何が楽しかったんだろうと思うが
他に生徒がいない校舎で屋上で昼寝したり望遠鏡で人を観察したりするのは結構楽しかった
七月も終わりの頃、珍しく佐倉先生が朝から部活に来ていたので一緒にご飯を食べながら合宿での計画を立てた
この季節に見える星等も調べたかったが、佐倉先生が「綺麗ならそれでいい」というので計画は主に昼間の過ごし方に重点を置くことになった
ご飯は皆で作るとして、昼間は何をするか
冬ならスキーが楽しめるらしいのだが生憎季節は真夏、雪どころか雨すら珍しかった
仕方がないから各自遊び道具を持って現地で何をするか決めることになった
吉井と田村さんには俺が連絡することになり、俺はこの夏初めて携帯電話を買った
実際のところは別にアニメ的でも漫画的でもなんでもない事なんだけど
当時の俺はアドレス帳にある三件の家族以外の連絡先を見て良くニヤついていた
そんな感じでドキドキしながら七月は過ぎ、相変わらず佐倉先生としか会わないまま合宿の当日を迎えた
前の日はワクワクして眠れなかった
合宿当日、俺は待ち合わせの一時間前に集合場所に向かった
何回も荷物を確認して、今日の服装がへんじゃないかもチェックした
なんせ家族以外と休日に外に出るなんて小学生ぶりだ、服も妹に頼んで買い物に付き合ってもらった
三十分も待つと一人目の参加者が現れた
吉井だ
吉井は馬鹿みたいに真っ白なワンピースから馬鹿みたいに太い四肢を出してのそのそとこちらに這ってきた
額からは汗がだらだらと垂れてまるで蒸気機関車のようであった
吉井は俺を見るなり嬉しそうに手を振ってきた
俺は紳士的に控えめに手を振り返した
確かに服は可愛い、服は可愛い
しかしまて、その服はお前でないと俺に言っている「今すぐ脱ぎ捨ててジャージを纏え!」
本心ではこう言いたかったが、天文部のために休日を潰してまで参加してくれた吉井を部長として丁重に扱う義務が俺にはあったので
「可愛い服だね、吉井さんはせんすがいいなぁ」
と適当にほめておいた
吉井との遭遇から十分二人での沈黙はかなりきつかったが、集合時間二十分前に田村さん御一行が到着した
田村さんは魔女の宅急便の絵描きの人みたいな恰好をしていて、正直ごちそうさまでした
残りの二人は、一人はハリセンボンの死神に似てて、もう一人はいまどきの普通の女の子だった
確認
吉井、デブ
田村さん、声優の後藤沙緒里さんみたいな感じ、あんなに美人ではないが
木村、死神
内田、普通
それからしばらくして集合時間を十分くらい越してから佐倉先生が来るまで到着した
佐倉先生は「すまん、ジブリが」とか言い訳してたけど、珍しくジュースとお菓子を買ってきてくれたから許した
言い忘れたが今回の旅行は佐倉先生の運転で行くことになっていた
正直子供みたいな先生に命を任せるのは心配ではあったが大丈夫と言い張るので車で行くことにした次第だ
車の中は以外だけど快適だった
俺は先生の命令で助手席に座らされて先生の話し相手になっていたから参加はできなかったが
他の女性陣達は後ろでトランプなどを行いすっかり打ち解けたみたいであった
観察していると、どうやら田村さんの友達は良い人みたいで特に死神は明るくトークが中々に面白く見直した
吉井も案外話を聞いていると普通の女の子だった、デブだが
>>283
全員一個上
まぁ、車の中はそんな感じで特に何もなかった
佐倉先生の運転してる様子がやけに一生懸命で可愛かったとか、高速で届かなくて大変だったとか
出来事と言えばそのくらいだ
なんだかんだで佐倉先生としか会話しないまま車は長野に到着した
都会のゴミゴミした空気とは違い空気が澄んでいるよう気がして、急に気持ちまで大きくなって
佐倉先生の事をさくちゃんて呼んできた、当然すねを蹴られた
田村さんに聞いたのだが、二年女子の間では佐倉先生はさくちゃんとよばれているらしい
合宿所はコテージみたいな感じだった
中に入ると少し埃っぽくて止まるには少しあれな感じだった
そこでお昼も近いこともあり登板を決めて掃除と買い出しをすることになった
話しあった結果女の子に買い出しに行かせるのは危ないと俺と吉井が買い物に行くことになり
その他のメンバーで合宿所を掃除することになった
お店がある所まで徒歩で片道二十分、吉井がいることを考えると四十分はかかると思われた
佐倉先生が車を出せば早いのではと提案したが「疲れた」と言われた
疲れたなら仕方がない俺はそう思った、この頃には俺は佐倉先生の言うことなら大体許す程度には佐倉先生との上手い付き合い方を身につけていた
かくして、デブを引き連れての従軍が始まった
歩き始めてしばらく、俺と吉井は一言も会話をしなかった
特に会話の内容も思いつかなかったし吉井と仲良くしたいとも思っていなかったからだ
意外だったのは吉井が案外テキパキと軽快な足取りで歩くことだった、額からは滝のような汗を流しているし
ワンピースも少し透けてて見苦しいのだが、吉井はペースを落とすことなく俺の歩くペースについてきていた
普段なら吉井に気を使うことなんてしないのだが俺は思わず吉井に話しかけていた
「なぁ、もしかして無理してる?」
俺のいきなりの問いかけに吉井はフゴっとびっくりしたのか鼻を鳴らした
「いや、汗すごいしきついなら少し休憩する?」
立ち止まると吉井はさらに凄い量の汗を垂らしたので、俺は少しびっくりしてつい優しく接してしまった
「ず、ずごじだげ!!」
なんかもう吉井も必死だったので俺たちか木陰に行き休憩することにした
木陰にいくと凄い音を立てながら吉井が草の絨毯の上に腰をおろしていた
あまりに汗が凄かったので、俺はまだ開けていない水のペットボトルを吉井に渡した
水を受け取ると吉井はお礼を言い水を貪るように飲みほした、俺はなんだか申し訳がない気持ちになって吉井にペースを提げて歩く提案をしそれからはなるべく吉井に話しかけるようにした
吉井は話してみると以外と面白い奴だった
なんというか、吉井はデブはデブでも好かれるデブのようだった
俺が驚いたのは吉井が自分はデブであることを自覚していて、デブであることを陽気に話してくる明るい人間だったことだ
こいつ生まれる国が違えばもてたのかもしれないなとか考えるぐらいには吉井の事を見なおした、デブだけど
買い物を済ませ往復する頃には吉井とも大分打ち解けたように思えた
そして、もうじきコテージにつくと思われた頃吉井が自分の事を話し始めた
小中と友達はいたけど体型のことでいじめにあっていたこと、自分に自信が持てなくて学校でもあまり自分を出していけないことなど
吉井は人には言いにくい内容を俺に話してくれた
それから俺の事を普段誰とも喋ってないから不良なのかと思ってたと笑いながら言った
そんな俺の目に吉井はやけに輝いて写った
多少の違いはあれど似た境遇にも関わらず、笑顔で笑いながら人と関わっていく吉井を見て自分がひどく小さい人間に思えた
また泣きたかったけど吉井がいるから泣くのだけは我慢した
コテージにつくと佐倉先生たちはまだ掃除をしていた、どうやら掃除の担当を決めていて取り組んでいたらしいが案の定佐倉先生の持ち場の進みが遅いらしかった
仕方ないので佐倉先生の持ち場を手伝いに行くと、先生は「どうだった、どうだった?」
とまるで中学生みたいなお出迎えをしてくれたので俺の涙は引っ込んで佐倉先生に呆れてしまった
それから皆で掃除を済ませ、買ってきた食材を吉井と死神が先頭に立ち料理して皆で食べた
食べた後、佐倉先生は一人でお昼寝をしてしまった
俺たちは持ち寄った遊び用具の中から俺の人生ゲームを選んで静かに楽しんだ
長野なのにやってることは普段の天文部とあんまり変わらなくて少し笑った
夕方になると佐倉先生も目を覚まし皆で夕ご飯のカレーを作ることにした
佐倉先生のこだわりでご飯は飯盒炊飯にしたんだけど、当番の佐倉先生がやり方を知らず
ぼっちな俺も過去の学校での知識が全くないため天文部二人組は大人しくテレビを見て待っていることになった
佐倉先生は「あんなもん大人になりゃつかわねーよ」と言っていたが失敗して少し気を落としていたのを俺は見落としていない
先生が落ち込むのは初めて見たけど、カレーを食べる頃にはすっかり機嫌が直っていたので単純あ人だなーと思いあんまり深く考えるのをやめた
カレーは普通に上手かった
夜になると天文部として初めて天文部らしいと言える活動、天体観測をした
天体観測といっても地面に川の字になって横になり皆で星を見ただけなのだが何というか都会のゴミゴミした空とは違い、広い空で見る星は格別だった
先生も吉井も田村さんもその他も、みんな声を静かに空を見上げてでも楽しそうに星を見ていた
なんか、青春してるって思った
初日で疲れていることもあり、第一回天文部天体観測は一時間程度で幕を閉じた
合宿所に戻ると、俺は一応用意してきた活動日誌に教の活動を記録し風呂に入って寝た
女性陣達はなにやらガールズトークに華を咲かせているみたいであったが、俺は無理はしないタイプなので突入などは特にせず
紳士的に女の子の話声に耳を傾けながら眠りについた
朝、目が覚めると時計の針はまだ五時の周辺をさしていた
今までは気がつかなかったが俺はどうやら修学旅行はワクワクしてしまうタイプらしいことが分かった
二度寝はどうにもできそうになかったので外に出て散歩することにすると、外に田村さんがいた
どうやら田村さんもワクワクしてしまうタイプの人間だったらしい
改めて思い返すと、田村さんとはあいさつする程度の仲でしかないので急に緊張してしまった
お互い特に会話がないまま朝を迎え田村さんはそそくさと合宿所に戻って行った
俺は少し泣いた
朝になるとしっかり者の女の子たちが続々とリビングに集まってきた
寝巻のせいか吉井や死神にまで少しドキドキしたのは秘密だ
田村さんとは相変わらず気まずかったけどあちらは気にしていないようで笑顔をこちらに向けてくれた
佐倉先生は当然として起きてこなかったので電話を執拗にかけ続けてみた
しばらくして起きてきた佐倉先生に蹴られたのはいうまでもない
限界
寝る
起きて残ってたら残り書く
あぁwww今追い付いたのにwww
・【神経わからん】お見合いをしたら、「うちには過ぎた御縁ですので」の決まり文句を言われて破談になった。私「もしかして…」→戸籍を見るとなんと…
・【鬱陶しい】「なんで働かないの?」って聞いてくるママが嫌。別に関係ないじゃん。「なんで働いてるの?」って聞いたらなんて答えるのかな?
・娘(小1)が友達から誕生日プレゼントをもらって帰ってきたんだけど、翌日にその子の母親が訪ねてきて「それを返してほしい」って言われた。
・【修羅場】次女と入浴しててふと振り向くと、義父がお風呂を覗いていた。→私「爺さんに何もされてないよね?」長女「今まで言えなかったけど…実は…」
・【異常】次女が夫を避けるようになった。夫「なんだその態度は!」→過呼吸を起こした次女「8年前のことを思い出した。お父さんが怖い…」
・【新婚】主人「今週の休みどこか行こう」私「○○さんはどこへ行きたいですか?」主人「お前は人形か?馬鹿なのか?」私(泣)
・<【反抗期】弟がフランス人の母に「これだからまーんは」とか「パラヒキニート」と悪態をつく。このままでは母が可哀想…
・【驚愕】旦那「姉と甥達をここに住ませる」私「無理」旦那「我儘言うなら出て行ってもらう」私「ここ私の家だよ?」旦那「はあ?!」
・【おかしい】シュー皮焼いてたら同じアパートの住人から「匂いで子供が甘いものを欲しがるからやめて!」ってクレームが来たんだけど…
・【驚愕】上着が脱げなくて事務の女の子に「脱がして☆」と笑顔でお願いした俺。→女の子が背後に立った瞬間に悲鳴が…
・【ダメダメ】夫「土日家事休みにしていいよ」私「やったー!」→家事代わりにやってくれるんだなって思ってたらなんと…
・サークルをやめて料理、旅行に打ち込んだ。そしたらいつの間にかスクールカーストが最下位になっていたようで…
・【キチ】赤ん坊を寝かせてトイレへ行ったら泣き声が。急いで戻ると旦那が赤ん坊に跨って頬を何度も叩いていた。私「やめて!」→結果。
・【後編】息子が初めて旦那に将棋で勝って喜んでいた。私「凄いじゃん!」→旦那「わざと負けてやった。二歩をしていたが見逃してやった」息子「えっ…二歩なんてしてない」
・息子が「中学卒業したら相撲部屋に入門する」って言い出した。助けて…
・【ロミオ編】お腹が空き過ぎていい匂いのラーメン屋に入ってしまった。私(義両親に怒られる…)店主「座りなよ」私「食い逃げです!ごめんなさい!」→すると…
・【ドン引き】彼氏(先輩)が靴を履いたままファミレスのソファーにM字座り。私「え!?足降ろしてくださいよ」彼(ムッ)私(無理…)
・【衝撃】隣の部署の重役がハラスメントで告発されたらしい。ハラスメントの内容は「孫自慢が過ぎる」というもので…
引用元: http://hibari.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1315395093/
この記事へのコメントはありません。