両親の死後、まだ小学生だった妹を必死に育ててきたが「お兄ちゃんと同じ空間にいることが苦痛」と散々罵られた。

両親の死後、まだ小学生だった妹を必死に育ててきたはずだったんだが
俺は間違ってたのだろうか

これは引き込まれる書き出しですね

詳しく

やだ重い

両親の遺産なんてものは少なくて
バイト掛け持ちしながらも赤字で両親の遺産は減る毎日。
貯金も底をつくまであと三ヶ月くらいかという時、俺はホストのスカウトを受けた。

もうこのままバイト続けても生活できなくなるのは目に見えてる。
だったら一か八か。
俺はホストになった。

朝からよしてくれよ…

貯金がつくまでの三ヶ月で売れるしかない。
そうじゃなきゃ妹を路頭に迷わせることになる。
そう思って必死に頑張った。

先輩からの理不尽な要求にも耐えて飲んで吐いて
心身共に限界を感じても家に帰り妹の寝顔を見ると頑張れた。

なんとか給料30万は貰えるようになり
それなりに固定客売り上げも増え続け
50万、80万、と給料は増えていった。

バイトの頃、おやつすら買ってやれなかった俺が、服やスイーツ、なんでも買ってやれるようになった。
もっともっと妹に買い与えたい、この考えは間違っていたのかもしれないけど当時の俺は、妹に両親がいないことで不自由させたくなかったし、寂しい思いをさせてる以上他の子より物には恵まれて欲しくて、ホストという仕事にのめりこんでいった。

んで1があげたお小遣いで1の店に来ちゃうんだろ？

そして迎えた妹の高校受験、
俺は妹には高校も大学も行きたいところへ行って欲しかった。
高校大学行ってちゃんと就職して人並みでいいから幸せになってほしかった。

妹は本当に優しい子で、朝方、泥酔し酒臭いまま帰宅した俺に玉子がゆ作ってくれたり、お兄ちゃんありがとうって言ってくれたりする子。

だけど妹は俺の気持ちとは裏腹に高校には行かないと言った。
でも俺はなんとかして行って欲しい。
この時、俺は初めて妹に手を挙げた。

なんとか妹は志望校を決めてくれて
そして受験の日。

妹は受験を蹴った。

あーこれは>>1死亡フラグ立ってるわ

妹は頑なに高校に行きたがらず、
働きたいと言った。
でもそれだけは避けたかった。まともな職はないから。

それからは、妹はまともに俺と話そうともせず俺は仕事中も妹のことが頭から離れなくなった。

結局、高校大学行って欲しいと言うのは俺の理想であり、妹の人生なのだから妹に決めさせるべきではないのかと。

お前らの仲には第三者が必要だな。

結局、妹はそのまま中学を卒業。
ゆっくり時間をかけて話し合った結果、
16歳までは家事をする、16歳になったらバイトでもいいから昼の仕事を探すと約束した。

妹が16歳になる少し前、俺は【幹部補佐】という肩書きがついた。

役職もつき、イベント毎の売り上げ、バースデーイベント、色々と忙しくなり、妹と話す時間は日に日に減っていった。

妹はその間に居酒屋でバイトを始めた。
少しでも俺と同じ時間に働きたいから、と。

それから３年、
俺は店の主任になり、色々と任されるようになった。
妹も居酒屋で頼られる存在になってきたようで毎日楽しそうだった。

それなのに一昨日

家に帰ると妹はいなかった。
連絡しても連絡がつかない。
心配で昨日妹の働く居酒屋に行った。
開店の一時間前から居酒屋を見張り妹の出勤を待った。

開店15分前、出勤してきた妹に詰め寄ると妹はもう家には帰らない、友達の家に泊まってる、家借りたいから連帯保証人になってほしい、お兄ちゃんとは生活したくない。と言って、とある携帯サイトのＵＲＬを送ってきた。

そのサイトは某ホス〇ブの俺の過去スレ。

枕だとか色恋だとか好き勝手書かれてた。
過去、最初のうちは手探り状態だったから客と寝たこともあった。
でも役職がついた３年前からは一度もしていない。
だけどホス〇ブには今でも枕をしてるかのように書いてあった。

妹には、汚い、不潔、せい病、散々煽られた。

妹に不自由させたくなくて、なんて言い訳にしか過ぎないし何も言い返せなかった。
だが、言ってしまえば初期にある程度売れることができたから今の俺がある。
もし初期に売れなければきっと売れることはなかっただろう。
所詮そーいうもんだ。

太客に枕を誘われたとき断っていればあの時の太客はいなかっただろう。
なんだかんだ言っても枕をしたことがないホストなんていない。今はしていなくてもまだ初期の頃も合わせるとなんだかんだで枕０は存在しないだろう。

だがそれは妹に対しての言い訳にしかならないのはわかってる。