男友達の奥さんが妊娠したらしく「妊娠や出産の心構えを教えてほしい」とかの連絡がくるようになったけど、一週間もしないうちに嫌になってきた。

元男友達の神経わからん話

そいつはA男とする
彼とは高校からの付き合いで、部活とクラスが一緒になったこともありまあまあ仲がよかった
とはいえ一切恋愛的な関係はない
匂わせ的な行為も一切なかったと言い切れるし、たぶん他の人もそう言ってくれるはず

ちなみにA男は女子との距離が近い男子というか、女子に男子として意識されないタイプだった
なので、私以外の女子とも仲は良かった
とはいえ一部の女子はA男を意識していたようだし、A男も恋愛対象は女なので一切の下心がなかったとは言い切れないと思う

大学は進学先が異なったこともあり疎遠にはなった
ただ大学在学中にLINEが台頭してきたこともあり、部活OBのグループラインでそれぞれの誕生日を祝ったり、内輪のしょうもない話をグダグダとすることもあった

社会人になり、私は部内でも早い時期に結婚をした
式は挙げなかったが、部活OBからお祝いをもらったし、A男からも他の人たちからも個別で祝いの連絡をもらった

それから数年後、私は子供が生まれ、A男も結婚をして奥さんが妊娠した
そこから部内で妊娠・出産を経験した私にA男から連絡が来るようになった
内容は「妊娠や出産の心構えを教えてほしい」とか「この間にしてほしいことを教えてほしい」とかそういうの
はじめは「初産なら男親でも不安にもなるだろう」「奥さんとおなかの子のことを気遣っているようでよかった」と律儀に返信していたけど、一週間もしないうちにだんだん嫌になってきた
単純に面倒臭かったのもあったけど、それ以上に「面倒事に巻き込まれたくない」という気持ちが強かった

例えばA男の奥さんが同じく部活のOBで、私自身もある程度の付き合いがあるなら、ある程度は見逃してくれるだろう
でも奥さんは職場の人なので、私個人は結婚式で会った以外の面識がない
何より初産の時に夫が別の女と頻繁にやり取りしてるほうが嫌だろう
自己申告の「やましい関係ではない」なんて信用されるわけもない
こんなことでA男の奥さんから不倫認定されて、私の夫や子供、双方の親に迷惑かけるのもアホらしい
そう思ってすぐに
「これまで連絡返してた私も悪いけど、やめるか頻度を落とさない？初産で不安で不安で仕方ないだろう奥さんにとっては、別の女と連絡を頻繁にとってるって気分良くないと思う」
「一切の相談に乗らないというわけではないけど、私ではなくまず奥さんにしてほしいことを聞いて、そのあとA男のお母さんや奥さんのお母さんに聞いて、婦人科の先生に聞いて、そのあと参考程度にやっと私に来るってのが普通だと思う」
と送った

そのあとのやり取りは下記、細かい文言は違うけど雰囲気はこんな感じ
A男「なんで急に？旦那さんに何か言われた？」
私「夫には何も言われてない、私がそう思っただけ。いくら友達といえど、異性である以上頻繁なやり取りは不信感を招いても仕方ない」
A男「君の旦那さんはどうか知らないけど、俺の妻は大丈夫」
私「大丈夫って本人に聞いたのか？そうでなければあんたの思い込みに過ぎない。」
A男「でも君もここまで相談に乗ってくれてたじゃん」
私「そうだね、ここまで無神経だった私も悪い。初産で一番不安だろう奥さんに対して申し訳ないことをしたと思ってる。あなたも家庭を持って子供も生まれるんだから友人に依存するのはやめた方がいい。元気なお子さんが生まれることを願ってます」
ここからはA男からの通知を切って基本的には未読無視、数週間に一回だけ通知を消すついでに最新の質問に箇条書きで変死をする程度にとどめた

続き

数か月後、無事に子供が生まれたと連絡があった
素直に喜んだ私は「おめでとう、元気な子が生まれてよかった」と連絡をした
A男からは「ありがとう、あの時叱ってくれたおかげで可能な限り妻の気持ちに寄り添えたと思う」と返ってきた
これで一件落着、だと思っていた

1か月後、A男からグループラインに「みんな、よければ赤ちゃん見に遊びに来てよ」と連絡が
私がびっくりして2、3回読み返す間に、B子が「やったー、お邪魔しまーす」と返信
私は急いで「いやいや、新生児なんて免疫ないからあんまり他人に会わせない方がいいよ。それに奥さんだって体調万全じゃないのに気を遣わせることになるから申し訳ない」と返信
他のOB面子も「確かにそうだわ」「お前個人と別の場所で会うならまだしも、奥さんに迷惑かけそうなのはちょっと」「せめてスカイプとかにしない？」と提言
A男は「確かにそうかも。ごめん、変なフィーバーしてたかも」と返信してきた
みんなは「フィーバーならしょうがない」「出産祝い送るからなにほしいかまた教えて。奥さんがほしいものでもいいよ」などと返して会話は終了した

それから数日後、「突然申し訳ございません。夫のことでお話を伺いたいのですが」知らない人からラインが来ていた
誰だ、と思って苗字をみたらA男の苗字に女性の名前、慌てて保管していた結婚式の招待ハガキを確認したら、A男の奥さんの名前だった
恐る恐る「大丈夫です。どういったことでしょうか。」と返信
すると即座に着信が来た
これは妊娠初期の連絡を怒られるかなー…と思いながら電話に出た

電話口のA奥さんは怒り狂っている…わけでもなく、落ち着いた声だった
内容は下記の通り

突然の電話で申し訳ない、あなたのことは夫の学生時代からの友人だと聞いている
結婚や出産のお祝いはありがたかった、他の方にもお礼を伝えてもらいたい
その上で大変申し訳ないが、夫との離婚を検討している
あなたなら察せられるかもしれないけれど、夫の女友達の多さ、そして女友達との連絡頻度の高さに我慢ができなくなった
悪いこととは知っているが、一度かなり不審になって夫のラインを勝手に見た
あなた以外の多くの人にも私の体のことや、妊娠・出産のことを相談していた
あのころの夫は携帯を見つめて、そこから情報を得ることだけに必死で、私自身や子供自身のことは見てくれなかった
そんな中で唯一夫にはっきりと指摘をしてくれたのはあなただけだった(何も言わずフェードアウトに近い形で去った人は他にもいた模様)
その時から少しずつ夫は私を見てくれるようになった、本当に感謝している
そして出産した後、急に夫がB子さんという方を連れてきた
B子さんに何かされたわけではなかった
しかし、まだ体もガタガタで子供の授乳にすら体力を奪われている私を置いて、ベビーベッドをのぞき込んでいるA男とB子を見てるうちにA男と夫婦でやっていける自信がなくなった
これから何かあるたびに女友達に相談をして、何かあるたびに女友達を家に呼ぶことに私は耐えられない
あなたは夫が部活の仲間を家に呼ぼうとしたとき、真っ先に夫を窘めてくれた
本当にありがとう
あなたがこれまで私たち夫婦のためにしてくれたことを全て仇で返すようなことになって申し訳ない、本当にごめんなさい

これを泣きながら私に話してきた
聞きながら私も悲しくなってきて
「私こそあなたを苦しめることをしていたと気づくのが遅れて申し訳なかった」
「私達には共通の知人こそいませんが、A男がOBを前にあなたを悪くいうようなことがあれば、私が今の事実をみんなに話します。あなただけを悪者にしないようにします」
と言った
二人で電話越しに謝罪合戦になったが、最終的には「いろいろ終わったら是非お茶でも」という話に落ち着いた

それからしばらくしてコロナになり、世間的にはコロナ離婚のようなタイミングで二人は離婚した
そしてA男はグループラインに
「なんで離婚になったのかわからない」
と書き込んだので、私は縁切り覚悟で
「あんたが女と連絡とりまくってたからでしょ。だから言ったじゃん、いくら友達でも異性と頻繁に連絡とるのやめろって」
「私もしばらくの間気づかずに連絡とってたけど、私以外のいろんな人と、奥さんほったらかして連絡とってたらこうなるわ」
「しかも結局B子を家に上げたんでしょ？それでいい気分する奥さんいないと思うよ」
と返信
しばらくグループラインが荒れたようだけど、私は即刻グループから抜けた
そのあとC美から事実確認の質問が来たので「奥さんからこういう電話をもらった」とだけ伝えたら「了解」とだけ返ってきたので、C美の方でうまくとりなしてくれただろう

今はまだ赤子連れ+コロナ禍なので奥さんとのお茶はできていないが、定期的に連絡は取っている
桜が咲いたらお花見に行く予定