バス会社の採用試験に合格して年老いた両親も喜んでくれた。しかし、俺の一言で両親の顔色が変わった。

以前別のスレに書いたような気がしないでもないが、書かせて頂く。
職を転々とした後、地元のバス会社が採用試験を行うと聞いて、俺は大急ぎで応募書類を作った。そして、試験。結果は「採用決定」だった。
俺は喜んだ。年老いた両親も喜んでくれた。しかし、俺の一言で、両親の顔色が変わった。
「戸籍謄本が必要だ」

ヤット念願の職業につける俺を押しとどめて、両親はこう言った。
「お前は･･･私達の本当の子供ではないんだ」

俺に「済まない」と言ってひたすら頭を下げ続ける親父。
泣き崩れる母親。

俺はといえば、この状況を「いつか見たドラマみたいだな・・・」とぼんやりと見ながら考えていた。

その後色々有ったが、今は何とかバスの運転士として働いてます。