知人が親の介護で疲れ果ててる話を聞いて、ディストピアSFで読んだ近未来介護の描写が一気にリアリティを帯びてきた。

知人が親の介護で疲れ果ててる話を聞いて、ディストピアSFで読んだ近未来介護の描写が一気にリアリティを帯びてきた。
以下少しグロ注意。

少し前に読んだ近未来SF小説で、介護者の負担軽減のために被介護者である高齢者の手足を切断するって描写があった。
ボケて暴れようとしても手足がなければ被害も小さいし、手足がない分軽くなるから、日常動作の介護が格段に楽になる…らしい。

別のSFマンガで、介護者の精神的な負担軽減のために被介護者の脳を可愛い動物の身体に移植するってのもあった。
ボケた高齢者の食事や排泄の介護をするより、可愛い動物のお世話をする方が、介護する側も楽しくてメリットがあるみたいな描き方。
動物化された高齢者の孫にあたる主人公が
「あんな猫、おばあちゃんじゃない…パパもママもおかしい」
って憤るところから話が始まるんだけど、作中では一般的に認められた処置。

読んだ時は「いや～怖すぎ！流石にこれはないっしょ」ってあくまでフィクションとして捉えてたけど…
上記作品の作者も、親の介護を経験してあまりの辛さにそんな着想を得たりしたのかな…なんて考えると、下手に介護の辛さを詳細に語られるよりもゾッとした。