とある男性のセクハラだと思うラインと、女性のセクハラと感じるラインが違いすぎて怖い思いをした話。

とある男性のセクハラだと思うラインと女性のセクハラと感じるラインが違いすぎて怖い思いをした話
大学生の頃にボランティアイベントで子どもたちを楽しませるために仕事の一環としてコスプレした
メンバーに一人ガチなレイヤーがいたことと、
私が身長142cmというそこそこ稀な体躯だったため、長身のコスプレイヤーが自分がやりたくても出来なかったコスプレを全力投球で私にさせたことと、
コスプレする人が多くて完成度の高いウイッグが安価で出回っていたこと
衣装をガチレイヤーのコスプレ仲間から借りたことで、私のコスプレが自分でも「誰コレ」ってなるくらいのクオリティだった
子どもたちにも人気の正義の味方キャラだから、実際子どもたちは大喜びしてくれて、一緒にたくさん写真も撮った
そこまでは良かったんだけど、イベント終盤、子どもたちの相手を終えた後にウラに引っ込もうとしたら、ガチな感じのカメラを持った男性から撮影をお願いされた
最初は断ったんだけど、こう、なんていうか、言い方悪いんだけど何かしら障害がありそうだな、という感じの方で、気づいた男友達が止めようとしたらみるみる不機嫌になり、
癇癪を起こしたように体を動かし始めたので、暴れて子どもに何かあったらと思うと事を穏便に済ませるためには了承するしかなかった
ただし、「一枚だけ」という約束で、そこはかなり入念に確認したし、友達も言質を取るところを見てる
そしたらその男性、棒立ちしてさっさと撮影済ませようとする私にポージングを指定してきた
地べたに座るように言ってきて、借り物の衣装だし汚したらことだから無理だと伝えると、いきなり近づいてきて体に触れられ
「じゃあこうポーズして！」と衣装の中に手を突っ込まれ無理やり足と足を大きく開くようにされた
その間相手の手は私の内ももに…
全身に寒気が走って叫びそうになったところを必ﾀﾋで止めた
子どもに聞かれるわけにはいかなかった
代わりに男友達が力ずくでカメラ男性を引き剥がしてくれた
私はこんな相手に写真撮られるなんて無理と距離をとり、他の目撃者が何人かすぐカメラ男性を取り囲んでくれた
男友達を始め何人もが真面目に「それはセクハラであり犯罪行為だ」と滾滾と説き伏せていたけれど、
相手は私が撮影に同意した以上レイヤーとしてカメラマンの要望に答えるのは義務でありより魅力的なポージングを伝えるプロの仕事でありセクハラではない、と言い張っていた
むしろ、カメラマンに撮影してもらえることをレイヤーは感謝するべきだ、とも言っていた
しかも怯える私にまだカメラを向けようとしていて、それを力ずくで阻止されて感情のまま怒り狂っていた
トラブルを避けるため私はカメラ男性と関わらないように逃してもらい、カメラ男性は大人が来て対処してくれた
私には男性に何か制裁を加えたいか的なことを聞かれたけど、これ以上刺激したら身の危険を感じるうえ、コスプレ脱いだら多分私のことはわからなくなるので
今後一切関わりたくない、私の個人情報を絶対握らせない、この２つを最優先にして対処してもらった
ガチレイヤーの子には心底謝罪された
レイヤー界隈ではカメラマンのセクハラ問題がかなり深刻らしいんだけど、まさかコスプレイベントでもないこんな場で現れるとは思わなかったと自分の落ち度だと落ち込んでた
その子はその後SNSでイベントや私の事は伏せて男性の特徴と発言を纏めて注意喚起として流していたけど、
とある地方のコスプレイベントでトラブルを起こして出禁になったカメラマンとソックリの言動をしていると情報提供があった
しかも恐ろしいのは、カメラマンに撮影してもらいたいレイヤーは確実にいて、その問題を起こしたカメラマンでもいいから撮影して欲しいと言うレイヤーが耐えないこと
だから、このカメラマンは反省も自重もしていないんだとお話されていた
あんまりにも怖すぎて二度とコスプレしたくないと思ったし、何の知恵もなくコスプレはしちゃいけないんだと痛感した
もしこれが趣味でコスプレしてただけで、守ってくれる後ろ盾もなく、一人で参加するイベントだったなら、
私はカメラ男性が怖くて、嫌だ言うことも逃げることもできなかったかもしれない
今は安価なコスプレ用品もたくさんあって、当時の私より幼い子でもお小遣いでコスプレができる時代になってる
コスプレ漫画もすごく人気がある
だからこそ、これからコスプレする女の子たちに、体を気安く触らせてはいけないし、相手から求められても許可してはいけないと伝えたい
カメラマンとレイヤーはどちらが上とか下とかないし、撮らせない権利もあるし、撮られた写真にはあなたにも権利があるんだよって知っておいてほしい

コスプレの漫画もあるのか