友達の犬が穴を掘り続けていて皆で見に行ったら土の中から綺麗な紐が出てきた。すると、寄ってきた中学生達に「おまえらやめろ！一番家が近いの誰？」と聞かれて…

小学校に入ったばかりだったから７歳の時のこと。
うちと学校の丁度中間ぐらいの位置に鎮守の森があった。
そこは子供たちの格好の遊び場で、学校から帰るとランドセル置いてすぐそこに集合するのが常だった。
そこに集まる子供たちの中には、飼い犬を連れてくる子がひとりいてその犬と遊ぶのも楽しみのひとつだったんだけど、ある日、缶蹴りで遊んでた時に、その犬が森の少し奥まった所でなんか掘ってるのに気が付いた。
その後、缶蹴りが一旦終了した時にまだ掘っててもっちゃん（犬の名前）がなんか掘ってるって飼い主の子に教えてみんなで見に行ったら、布のきれいな紐が土から出ててそれが腰紐だってことが分かった。
私、おばあちゃんが着物を着る時に、腰紐渡し係をやってたから知ってた。
それを教えてあげたら男の子たちが
「腰紐ってなんかエロい～（←アホ）」とか言って腰紐の回りを掘り出した。
そしたら遠くにいた中学生の男の子たち数人が興味を抱いたのか見に来たんだけど掘ってる様子を見て急に「おまえら、やめろ！」とか言って私たちを遠ざけた。

私たちが掘っていた場所をしばらく怖い顔して掘ってたけど、すぐに
「おまえらの中で一番家が近いの誰？」って聞かれてポチの飼い主の子が手を挙げたら
「すぐにかーちゃん呼んでこい」って。
その男の子たちが完全に仕切ってて、私たちは遠くに行かされた。
その後、ポチの家のお母さんが来て、血相変えて走って戻って行ってそれからしばらくしてパトカーがきた。
ここまでの話で多分予想付いてるだろうけど、○体が埋まってたんだ。
友達の中には、あの辺りそう言えば変な臭いがしたって言う子もいたけど私は鈍いのか全然わかんなかった。
それから鎮守の森で遊ぶのは禁止になって、おきまりの幽霊の噂が広がったのを覚えてる。