1: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:17:46.57 ID:eI1PrjDb0
需要ある?
ってか、時間もたったから、当時を思い出しながら書いてく。
ってか、時間もたったから、当時を思い出しながら書いてく。
2: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:19:29.72 ID:Y9wblGOKO
聞こう
5: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:20:59.96 ID:eI1PrjDb0
>>2
ありがとう。
予め言っておくが、オカルト的要素はほぼ皆無だ。
あと、下記貯めしていないから投稿は遅くなる。
ありがとう。
予め言っておくが、オカルト的要素はほぼ皆無だ。
あと、下記貯めしていないから投稿は遅くなる。
7: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:23:52.01 ID:oJlVuEE/0
ワクワク
9: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:25:28.86 ID:eI1PrjDb0
数年前の話。
オレはバイク乗りで、当時大学院の1年か2年だったと思う。
オレは、写真も趣味で、バイクに乗っては近隣ではあるが
綺麗な景色を眺めたり、写真に撮ったり、
星を眺めたりするのが好きだった。ってか、
今でも好きなわけだが。
数年前、オレはバイク仲間(Aとする)と、
K県某市の峠の側道?状になっているところに、
人が全然いなくて、天気によっては星と月、夜景、富士山が見えるという
すばらしいロケーションがあって、そこに行こうという話になった。
オレはバイク乗りで、当時大学院の1年か2年だったと思う。
オレは、写真も趣味で、バイクに乗っては近隣ではあるが
綺麗な景色を眺めたり、写真に撮ったり、
星を眺めたりするのが好きだった。ってか、
今でも好きなわけだが。
数年前、オレはバイク仲間(Aとする)と、
K県某市の峠の側道?状になっているところに、
人が全然いなくて、天気によっては星と月、夜景、富士山が見えるという
すばらしいロケーションがあって、そこに行こうという話になった。
14: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:28:33.13 ID:eI1PrjDb0
その場所に行くのは初めてではなく、
何度もいったことがある場所。
うまく説明できないのだが、
県道が峠になっていて、そこから支道に分かれ、
山の中ではあっても少し開けた場所になっているんだ。
ここが登山道の入り口?になっているらしくて、
ここまでなら人は普通に上がってくるし、
天体ショーなんかがあるときはここに車が
十数台程度なら集まるような場所だ。
ただ、谷上になっていて、左右にさらに山があり、
空全体が開けているわけではない。
何度もいったことがある場所。
うまく説明できないのだが、
県道が峠になっていて、そこから支道に分かれ、
山の中ではあっても少し開けた場所になっているんだ。
ここが登山道の入り口?になっているらしくて、
ここまでなら人は普通に上がってくるし、
天体ショーなんかがあるときはここに車が
十数台程度なら集まるような場所だ。
ただ、谷上になっていて、左右にさらに山があり、
空全体が開けているわけではない。
17: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:32:41.42 ID:eI1PrjDb0
あ、質問があれば随時答えるよ。
それで、俺たちの目的地は、
その開けた場所(便宜上駐車場としよう)ではなく、
その駐車場の左右の山のうち、片方は登山道、
もう片方が目的地だ。
そちらに、階段上になっていて、
さらに山に登ることができる。ここからはもちろん徒歩だ。
そんで、5分ぐらいちょっとした傾斜の場所(階段も整備されている)を登ると、
その先に木製のベンチとかがあって休めるようになっていて、
そこをもう少し山の稜線に沿って進むと、
そこが目的の場所。
空が全体的に開けており、地面が板状に整備されていて、
しかも山の斜面側は全部木が伐採されている関係で、
眼前に夜景と富士山が広がるんだ。
めちゃめちゃ贅沢な景色だと思う。
それで、俺たちの目的地は、
その開けた場所(便宜上駐車場としよう)ではなく、
その駐車場の左右の山のうち、片方は登山道、
もう片方が目的地だ。
そちらに、階段上になっていて、
さらに山に登ることができる。ここからはもちろん徒歩だ。
そんで、5分ぐらいちょっとした傾斜の場所(階段も整備されている)を登ると、
その先に木製のベンチとかがあって休めるようになっていて、
そこをもう少し山の稜線に沿って進むと、
そこが目的の場所。
空が全体的に開けており、地面が板状に整備されていて、
しかも山の斜面側は全部木が伐採されている関係で、
眼前に夜景と富士山が広がるんだ。
めちゃめちゃ贅沢な景色だと思う。
21: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:35:43.81 ID:eI1PrjDb0
あとから聞くと、パラグライダーの離陸点になっているらしく、
斜面に向けてまっさかさまに走り下りるように板張りの台が形成されているが、
頂上付近も広くて水平なので、危険な場所ではない。
しかも、そこによる人がいることを見たことが無い。
そこに、問題の日以外にも何度も来て、
星の写真を撮ったり、カセットコンロを持ち込んで
紅茶やコーヒーを飲んだりするのが好きだったわけだ。
あ、当然山の中だから、駐車場も目的地も
一切該当はなく、自分たちで明かりをもっていかないと真っ暗な場所だ。
斜面に向けてまっさかさまに走り下りるように板張りの台が形成されているが、
頂上付近も広くて水平なので、危険な場所ではない。
しかも、そこによる人がいることを見たことが無い。
そこに、問題の日以外にも何度も来て、
星の写真を撮ったり、カセットコンロを持ち込んで
紅茶やコーヒーを飲んだりするのが好きだったわけだ。
あ、当然山の中だから、駐車場も目的地も
一切該当はなく、自分たちで明かりをもっていかないと真っ暗な場所だ。
22: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:39:27.58 ID:eI1PrjDb0
問題の日もAと待ち合わせして、
バイクで現地に向かったんだ。
駐車場につくと、
エスティマと商用のバンっぽいのが止まってて、
エスティマについてはエンジンがかかっている状態だった。
そのエスティマは、目的地に上っていく小道のすぐ脇に泊まってた。
まぁ、場所が場所だけに、イチャイチャしたいカップルがいてもおかしくないので、
俺たちはお邪魔にならないようそそくさとその脇を抜けて、
星が見える場所までのぼっていったわけだ。
バイクで現地に向かったんだ。
駐車場につくと、
エスティマと商用のバンっぽいのが止まってて、
エスティマについてはエンジンがかかっている状態だった。
そのエスティマは、目的地に上っていく小道のすぐ脇に泊まってた。
まぁ、場所が場所だけに、イチャイチャしたいカップルがいてもおかしくないので、
俺たちはお邪魔にならないようそそくさとその脇を抜けて、
星が見える場所までのぼっていったわけだ。
24: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:42:46.61 ID:eI1PrjDb0
時間は深夜2時ごろだったと思う。
季節は夏で、駐車場の段階で天の川が見えるぐらい、
晴れ渡った星を眺めるには絶好の日だった。
そんで、頂上について、
Aは写真ではなく双眼鏡をもってきていたので街や星を見ている傍ら、
オレは三脚を用いて星や夜景をカメラに収めまくっていた。
何度見ても感動するようなきれいな場所でさ、
小一時間はしゃぎまくってたんだ。
季節は夏で、駐車場の段階で天の川が見えるぐらい、
晴れ渡った星を眺めるには絶好の日だった。
そんで、頂上について、
Aは写真ではなく双眼鏡をもってきていたので街や星を見ている傍ら、
オレは三脚を用いて星や夜景をカメラに収めまくっていた。
何度見ても感動するようなきれいな場所でさ、
小一時間はしゃぎまくってたんだ。
26: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:47:02.21 ID:eI1PrjDb0
深夜3時を回っていたと思う。
「そろそろ帰るか?」って話になって、
ぼちぼち駐車場に下って行ったんだ。
重複になるが、明かりは一切ないので、
自分たちが持ってるLEDライトが唯一の光源。
足元を照らしながら、夜露でぬれた草で滑らないよう慎重に下っていく。
間もなく駐車場に着く、となった時のことだ。
「そろそろ帰るか?」って話になって、
ぼちぼち駐車場に下って行ったんだ。
重複になるが、明かりは一切ないので、
自分たちが持ってるLEDライトが唯一の光源。
足元を照らしながら、夜露でぬれた草で滑らないよう慎重に下っていく。
間もなく駐車場に着く、となった時のことだ。
27: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:50:56.31 ID:eI1PrjDb0
まだエスティマがいる。
今度はエンジンが止まっていた。
エスティマは、山から下りてきた俺たちに
背面を向ける形で止まっていた。
1時間以上ここで、まぁ随分と盛んなんだろうなんて下世話なことを思っていた。
Aが先行して下りていたわけなんだが、
Aもエスティマに興味をもったのか、盛んにライトを照らしていたが、
そのまま抜けてバイクの方に以降としていた。
俺も不審に思いつつも、エスティマを照らしながら背後に近づいた時、
見てしまった…
エスティマの後部から後部座席の窓に向けてホースが伸びているんだ。
今度はエンジンが止まっていた。
エスティマは、山から下りてきた俺たちに
背面を向ける形で止まっていた。
1時間以上ここで、まぁ随分と盛んなんだろうなんて下世話なことを思っていた。
Aが先行して下りていたわけなんだが、
Aもエスティマに興味をもったのか、盛んにライトを照らしていたが、
そのまま抜けてバイクの方に以降としていた。
俺も不審に思いつつも、エスティマを照らしながら背後に近づいた時、
見てしまった…
エスティマの後部から後部座席の窓に向けてホースが伸びているんだ。
30: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:55:57.00 ID:eI1PrjDb0
真っ暗な山の中、自分のライトが照らし出した光景はあまりにも不気味で、
血の気が引くとはこのことか、と生まれて初めて思った。
ただ、思考停止になるわけではなく、むしろ恐怖に興奮?しながらも、
俺の脳はフル回転で自体の把握と対処を考えていたようだった。
そして、一瞬で異常に気付いてオレはAに叫んだ。
「A、まずい、これ自殺だ!」
血の気が引くとはこのことか、と生まれて初めて思った。
ただ、思考停止になるわけではなく、むしろ恐怖に興奮?しながらも、
俺の脳はフル回転で自体の把握と対処を考えていたようだった。
そして、一瞬で異常に気付いてオレはAに叫んだ。
「A、まずい、これ自殺だ!」
31: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:56:08.42 ID:S6Y1i+ZR0
あーあ
32: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:58:04.70 ID:pFFBa3O00
なるほど状況把握したわ
…うわああああああああああああ
…うわああああああああああああ
33: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 18:59:23.96 ID:eI1PrjDb0
実は、Aもライトで照らしているときにすでに気づいていたようだった。
そのうえで、そそくさと逃げようとバイクに向かっていたらしい。
俺が気づかないことを祈りながら。
気づいたら、絶対に放置するような性格ではないことを知っていたからだ。
しかし、やはり俺も気づいてしまった。
そして、俺の叫ぶ声を聞いて振り返ったAの顔も、
心なしか真っ青に見えた。ってか、実際真っ青だったとは思う。
そして、Aは行った。
「さっさと逃げないか…?」
そのうえで、そそくさと逃げようとバイクに向かっていたらしい。
俺が気づかないことを祈りながら。
気づいたら、絶対に放置するような性格ではないことを知っていたからだ。
しかし、やはり俺も気づいてしまった。
そして、俺の叫ぶ声を聞いて振り返ったAの顔も、
心なしか真っ青に見えた。ってか、実際真っ青だったとは思う。
そして、Aは行った。
「さっさと逃げないか…?」
36: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 19:04:27.30 ID:eI1PrjDb0
われながら誤字が多いな。
決してそんな状況になって、逃げたくなるのは責められない。
というより、もしかしたら俺らと同じ体験をした場合、
逃げる人の方が多数派じゃないか?
しかし、俺はそれを是とはしなかった。
俺「何言ってるんだ、消防を呼ばないと。」
「中の人助からないかもしれないぞ!」
A「別に赤の他人なのに、首突っ込む必要もなくね?」
「ってか、絶対面倒なことになるから逃げようよ。」
「今なら遅くないって。何も見なかった。それだけじゃないか。」
俺「さすがにそれはできない。もし、面倒なことに巻き込まれたくないなら、」
「最悪Aだけでも帰ってもらってもいいぞ。」
決してそんな状況になって、逃げたくなるのは責められない。
というより、もしかしたら俺らと同じ体験をした場合、
逃げる人の方が多数派じゃないか?
しかし、俺はそれを是とはしなかった。
俺「何言ってるんだ、消防を呼ばないと。」
「中の人助からないかもしれないぞ!」
A「別に赤の他人なのに、首突っ込む必要もなくね?」
「ってか、絶対面倒なことになるから逃げようよ。」
「今なら遅くないって。何も見なかった。それだけじゃないか。」
俺「さすがにそれはできない。もし、面倒なことに巻き込まれたくないなら、」
「最悪Aだけでも帰ってもらってもいいぞ。」
37: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 19:05:28.40 ID:IUCa8fSW0
こういう場合って後味考えると通報した方がいいよな
冷静にはなれないだろうけど
冷静にはなれないだろうけど
39: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 19:08:14.36 ID:eI1PrjDb0
>>37
ほんとにそれ。そのまま帰ったら、
結果を知らないまま紋々とそのことを考え続けていたんだろうと思う。
そして、オレはおもむろにケータイを出した。
見ると、駐車場でも電波は3本立ってる。
さすがD社、山の中でも使えるとはいざというとき役に立つw
ちなみにAのケータイはS社で、お約束通り圏外だった。
そして、Aの制止もやむなく、オレはダイアルした。119。
ほんとにそれ。そのまま帰ったら、
結果を知らないまま紋々とそのことを考え続けていたんだろうと思う。
そして、オレはおもむろにケータイを出した。
見ると、駐車場でも電波は3本立ってる。
さすがD社、山の中でも使えるとはいざというとき役に立つw
ちなみにAのケータイはS社で、お約束通り圏外だった。
そして、Aの制止もやむなく、オレはダイアルした。119。
41: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 19:13:16.61 ID:eI1PrjDb0
消防A「119番です。火事ですか? けが人ですか?」
俺「あ、あの、い、いま、ホースを排気塔から車内に引き込んで
自殺を図っている車がいるんですが!!!」
消防A「排ガスで自殺を図っているということですね?
消防あくまで冷静だw 俺の同様をよそに。まぁ、当たり前なんだが…
消防A「場所はどこですか?」
ここで詰んだw 場所はわかってたけど、周りは山だし、
何らかの施設を目当てに来てるわけではないから、うまく説明できない。
俺「え!? えぇ~~っと、県道○○号を何キロかなんかして、
途中をまがって上がってきた先なんですが…
場所? う~~ん、ちょっと待ってください、何か目印になるものがあるか…」
そういいながら、今となってはつたないライトを一生懸命振って、
周りに何か目印になりそうなものが無いか探した。
俺「あ、あの、い、いま、ホースを排気塔から車内に引き込んで
自殺を図っている車がいるんですが!!!」
消防A「排ガスで自殺を図っているということですね?
消防あくまで冷静だw 俺の同様をよそに。まぁ、当たり前なんだが…
消防A「場所はどこですか?」
ここで詰んだw 場所はわかってたけど、周りは山だし、
何らかの施設を目当てに来てるわけではないから、うまく説明できない。
俺「え!? えぇ~~っと、県道○○号を何キロかなんかして、
途中をまがって上がってきた先なんですが…
場所? う~~ん、ちょっと待ってください、何か目印になるものがあるか…」
そういいながら、今となってはつたないライトを一生懸命振って、
周りに何か目印になりそうなものが無いか探した。
42: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 19:18:48.11 ID:eI1PrjDb0
さすがにAもここまで来て一人逃げようという気は失せたらしく、
俺のやり取りを聞きながらいろいろ協力してくれていた。
回りを見渡すと、登山者向けなのか、
そのあたり一帯の山の配置や標高、ルートなどが書かれた
木の看板があるが、肝心の場所を直接示すような表記はない。
「現在地」と書かれた場所を、周りの山との関係から一生懸命説明する「俺」。
でも、うまく消防に伝わらない。
場所を伝えるだけで10分近くかかっていた。
そして、あらぬ事か消防Aが言った。
消防A「まだはっきりした場所が確定していない状態ではありますが、
今、○○消防組合につながっています。
しかし、お話を聞く限り、●●市消防の管轄場所のようなので、
恐れ入りますがそのまま電話を切らずにお待ちください。
●●消防につなぎます。」
その間も、明らかに以上を示す車が目の前にある状態。
電話を持ちながら、膝ががくがく震えてたよ。
俺のやり取りを聞きながらいろいろ協力してくれていた。
回りを見渡すと、登山者向けなのか、
そのあたり一帯の山の配置や標高、ルートなどが書かれた
木の看板があるが、肝心の場所を直接示すような表記はない。
「現在地」と書かれた場所を、周りの山との関係から一生懸命説明する「俺」。
でも、うまく消防に伝わらない。
場所を伝えるだけで10分近くかかっていた。
そして、あらぬ事か消防Aが言った。
消防A「まだはっきりした場所が確定していない状態ではありますが、
今、○○消防組合につながっています。
しかし、お話を聞く限り、●●市消防の管轄場所のようなので、
恐れ入りますがそのまま電話を切らずにお待ちください。
●●消防につなぎます。」
その間も、明らかに以上を示す車が目の前にある状態。
電話を持ちながら、膝ががくがく震えてたよ。
44: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 19:26:02.66 ID:eI1PrjDb0
それで、電話をつなげる音を聞くことさらに数分。
ガチャ!
消防B「●●消防です。排気管からホースを引いて自殺を図っている車がある、
ということですね?」
消防B「先の担当の方からも聞いてはいるのですが、まだはっきりしていません。」
「再度場所お教え願えますか?」
俺は本当にあせっていた。
真っ暗な中でだよ? 周りにAを除けばだれもいない、
っていうかいるのは生きているのか死んでいるのか、
死んでいるとして何日立っているのか、まったくわからない状態の車が1台。
怖いから車に背を向けながら一生懸命また消防Aにした話を繰り返す。
が、埒が明かないのはいっしょ。
そうこうしているうちに、フル回転の俺の頭は余計なことまで考え出す。
たとえば、背後振り返ったら車の中からのぞかれてたらどうしよう、とか、
今後ろの車の扉が突然開いたらどうしよう、とか。
とにかく、大の大人のくせしてビビりまくっているんだ。
俺「もしかして、先に警察の方に通報すれば、
GPSとかで場所わかるんですか?」
消防B「警察の方に連絡されても変わらないと思います…」
俺「とにかく県道~~号、★★峠を抜けてさらに何キロか進み、
支道状の道を登ったところなんです…」
ガチャ!
消防B「●●消防です。排気管からホースを引いて自殺を図っている車がある、
ということですね?」
消防B「先の担当の方からも聞いてはいるのですが、まだはっきりしていません。」
「再度場所お教え願えますか?」
俺は本当にあせっていた。
真っ暗な中でだよ? 周りにAを除けばだれもいない、
っていうかいるのは生きているのか死んでいるのか、
死んでいるとして何日立っているのか、まったくわからない状態の車が1台。
怖いから車に背を向けながら一生懸命また消防Aにした話を繰り返す。
が、埒が明かないのはいっしょ。
そうこうしているうちに、フル回転の俺の頭は余計なことまで考え出す。
たとえば、背後振り返ったら車の中からのぞかれてたらどうしよう、とか、
今後ろの車の扉が突然開いたらどうしよう、とか。
とにかく、大の大人のくせしてビビりまくっているんだ。
俺「もしかして、先に警察の方に通報すれば、
GPSとかで場所わかるんですか?」
消防B「警察の方に連絡されても変わらないと思います…」
俺「とにかく県道~~号、★★峠を抜けてさらに何キロか進み、
支道状の道を登ったところなんです…」
46: 名も無き被検体774号+ 2013/04/04(木) 19:36:21.75 ID:eI1PrjDb0
やり取りすることさらに20分近く。
しびれを切らしたAが、
「ちょっと俺がバイクで戻って、何か目印になるものが無いか確認してくる!」
と言ってくれた。頼りになるじゃないか、A!
ナイス! A、頼む! と、Aを心強く送り出す俺。
俺「いま、一緒にいる奴が、バイクで戻って目印見てきてくれます!」
俺はそれがその場に俺1人ポツンと残されることになることを失念していた…
消防B「わかりました。それではその間にもう少し詳しいお話を聞きます」
車はいまエンジンは切れていますね?」
俺「はい。あ、でも、自分たちがきた2時間ほど前にはエンジンがかかっていました」
消防B「そうですか。車の車種、ナンバーはわかりますか?」
恐る恐る近づき、
俺「車種はエスティマ、色は淡いピンク、ナンバーは…」
消防B「有り難うございます。中に何人乗っていますか?」
えええええええ~~~~~~~~~~~~~!?
それ、俺が見なきゃダメ!? 近づくのですらいやなのに…
絶対やだよ? 俺。どうすんのさ、ライトで照らされた死に顔でも見たら…
まして、何日放置されてるかもわからないし。エンジン切れるぐらいだろ?
しかも「何人」って!?w そうか、集団自殺かもしれないのか。
なおさら怖くなったわ。
しびれを切らしたAが、
「ちょっと俺がバイクで戻って、何か目印になるものが無いか確認してくる!」
と言ってくれた。頼りになるじゃないか、A!
ナイス! A、頼む! と、Aを心強く送り出す俺。
俺「いま、一緒にいる奴が、バイクで戻って目印見てきてくれます!」
俺はそれがその場に俺1人ポツンと残されることになることを失念していた…
消防B「わかりました。それではその間にもう少し詳しいお話を聞きます」
車はいまエンジンは切れていますね?」
俺「はい。あ、でも、自分たちがきた2時間ほど前にはエンジンがかかっていました」
消防B「そうですか。車の車種、ナンバーはわかりますか?」
恐る恐る近づき、
俺「車種はエスティマ、色は淡いピンク、ナンバーは…」
消防B「有り難うございます。中に何人乗っていますか?」
えええええええ~~~~~~~~~~~~~!?
それ、俺が見なきゃダメ!? 近づくのですらいやなのに…
絶対やだよ? 俺。どうすんのさ、ライトで照らされた死に顔でも見たら…
まして、何日放置されてるかもわからないし。エンジン切れるぐらいだろ?
しかも「何人」って!?w そうか、集団自殺かもしれないのか。
なおさら怖くなったわ。
これは巧妙なD社の
やっぱ見なかったことに知るのが正しいって分かるわ
ヤビツだね
自殺ならほっとけって思っちゃう
読みながらハラハラしたわ