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【貴重体験】自衛隊中央病院に入院していた時の話をする

コメント(2)

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1: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:28:32 ID:N1t

基本的にマイペースな自分語りで進めてけど質問があれば答えますよ

入院期間は1ヶ月
左足開放骨折
ひざの皿が割れる
膝蓋腱(しつがいけん)断裂
全治3ケ月の重傷

今は退院したけど
未だに松葉杖を必要としている

no title

2: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:29:19 ID:N1t
写真の向きがおかしくてごめんw

 

5: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:35:57 ID:FGb
自衛隊員?

 

7: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:40:56 ID:N1t

>>5

いや、俺は一般人で自衛官じゃない

 

3: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:29:32 ID:gIm
なんで怪我したん

 

6: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:39:10 ID:N1t

ーーーーーー突然の事故ーーーーーーーーーーーーーーー
5月28日の早朝。
朝食を食べようと思って原付で外出。
早朝なので開店している店はほとんどなかったので、コンビニに寄ってから帰宅しようと思った。
裏通りにある見通しの悪いカーブにさしかかった時、前方から原付が突っ込んできた。
正面衝突!
俺は、空中で一回転しながら5mくらい前方に投げ出された。
空中を飛んでいる時は、景色がスローモーションみたいに見えた。
足から着地して、あぐらをかく体勢になった。
すぐに左足がおかしい事に気が付いた。
立とうとしても力が入らない。
足首とひざを触ってみると、すねの骨が前後に動く。
黒いズボンだから出血が目立たないのだが、すねの辺りを触ってみると、掌に血がべったりついた。
痛みは全くなかった。
骨折した経験がなかったので確実な事は分からなかったが、これは骨折しているんだろうと推定した。
ぶつかった相手は、新聞配達をしている女子大生で、幸いにもかすり傷を負った程度ですんだ。
俺は、パニック状態の女子大生を落ち着かせようと試みて、とりあえず警察と救急車を呼んでくれと頼んだ。
パトカーと救急車は、数分で事故現場に来た。
日本の警察と消防は仕事が早いと改めて思った。
俺はストレッチャーに乗せられて、すぐに救急車に押し込まれた。
くの字型の特殊なハサミでズボンが切り裂かれた。
俺は傷の様子を見ようと思って上半身を起こそうとしたが、救急隊員は、俺の胸を押さえて起き上がるのを阻止した。

「傷口、見ない方がいいよ。かなりひどいから」

俺は起きるのをやめた。
救急隊員の指示通り、傷を見ない事にした。
そんなにひどい傷なのか?
その割には全然痛くないんだが?
ひどい重傷だからアドレナリンが全開なのか?
色々と考えているうちに、自衛隊中央病院に辿り着いた。

 

8: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:41:36 ID:N1t

ーーーーーー自衛隊中央病院とは?ーーーーーーーーーー

陸自の三宿駐屯地の敷地内にある巨大病院。
防衛省が管理している病院では、日本一大きい病院。
10階建てのビルで、最新の医療設備が揃っている。
屋上には巨大なヘリポートがあって、チヌーク(タンデムローターの大型輸送ヘリ。乗員約50名)といった大型軍用ヘリも着陸できる。
同じ駐屯地内には陸上自衛隊衛生学校がある。
要するに、衛生兵を育成するための学校だ。
災害や紛争に備え、常に空きベッドを大量に確保している。
看護師いわく
「民間の病院でこんなに空きベッドがあったら、とっくに経営破たんしている」
そのくらい空きベッドが多くて、広い割には人が少ない。
通常500床のベッドだが、有事の際は1000床まで増やせる。
病院の看護師や医師は全員自衛官(衛生科)。
理学療法士は民間人と自衛官が混在している。
病院内にある売店の店員や理髪店の理髪師は、民間人。
基本的には自衛官の為の病院だが、一般人の診療も行っている。
特に、自分みたいに救急搬送されて来た一般人が多い。
自衛隊の施設だから当り前だが、上下迷彩服&コンバットブーツを着用した自衛官が、病院内を普通に歩いている。
見慣れない内は、なんだか変な感じがしたけれど、見慣れれば気にならなくなる。
医師や看護師は、陸自出身者が多いけれど、海自や空自の出身者もいる。
看護師は白衣で、女性はズボンとスカートから制服を選べる。
医官(医師)は、群青色か紫色の服を着ている。
一応、医師や看護師も、最低限の戦闘訓練を受けている。

 

9: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:44:59 ID:gIm
障害年金もらえんの?

 

12: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:50:33 ID:N1t

>>9

貰えない
治療費・入院費は約200万円かかったけど保険で何とかなる

 

10: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:45:13 ID:cTb
5メートルか…
新聞配達はルール違反になれてやがるぞ?
街のアイドルみたいに自分の中ではお決まりを全く知らない赤の他人に強要するその志勢は強い怒りを覚えるな

 

12: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:50:33 ID:N1t

>>10

新聞配達の運転って乱暴なのか?
この事故の場合はお互い低速走行だったんだけどな
たぶん、俺も相手も20kmくらいだと思う
一番頭に来るのはこれだけの重傷を負わせておいて謝罪が全くない事
電話での謝罪すらないんだぜ
人としてどうかと思うし、日経新聞の企業体質もどうかと思うわ
一応、日経新聞の本社にクレームは入れておいた

 

11: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:47:09 ID:gIm
どっちが悪いの

 

13: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:53:00 ID:N1t

>>11

警察の見解だと
どっちも悪くないそうだ
ほぼ5対5の事故で、責任は同じくらいらしい
ただ、重傷なのは明らかにこっちだからその点は向こうの方が悪いことになる

 

14: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:53:47 ID:gIm
いや、正面衝突ということは、どっちかが真ん中よりはみ出てたんじゃないの?

 

17: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:56:23 ID:N1t

>>14

それが両者ともほぼ真ん中を走ってたんだな
センターラインのない裏通りだからね

 

15: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:53:50 ID:N1t

ーーーーーーーーー病院到着ーーーーーーーーーーーーーー

病院に到着したら、すぐに手術台の上に乗せられた。
ひざの上に局所麻酔が注射され、それから、破傷風のワクチンを肩に注射された。
点滴で鎮静剤を投与されたので、少し眠くなった。
無機質な部屋で応急処置が開始される。

外科医はこっちを見て

「これ、膝蓋腱(しつがいけん)が切れてますね」

と冷静に言った。
膝蓋腱が切れているのに痛くないのか?
普通、骨が折れたり腱を切ったりしたら、耐えがたい激痛に襲われると聞いていたが、俺の場合は麻酔なしでも痛みなんかない。
外科医は、傷口の洗浄と消毒を行った。
大量の液体がひざにかけられたが、これも全く痛くない。
液体が流れていく感触があるだけだった。
そして、傷口の縫合が開始された。
痛みは全くないんだが、縫われている感触はある。
針と糸が、皮膚と筋肉を貫通する感覚はあるのだ。

なんか、少し緊張したので、緊張をほぐそうと思った。
同室で外科医の補佐をしている男性看護師に話しかけた。

「看護師さん。気晴らしにおしゃべりしていいですか?」
「どうぞどうぞ」
「看護師さん。あなたは自衛官ですか?」
「自衛官ですよー」
「映画で『衛生兵はどこだー!』って呼ばれる衛生兵?」
「まあ、いわゆる衛生兵ですね」

こんなくだらない話題を交わしたのだが、それだけでも緊張は大分解けた。

3時間くらいで応急処置完了。
結構時間が掛かったけれど、気晴らしに話す相手がいたから退屈せずにすんだ。

 

16: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:56:16 ID:sVN
原付にもドラレコが必要なのかも

 

18: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:58:02 ID:N1t

>>16

そういう時代が来るかもしれないな
さっきも書いたけど200万円の費用と原付1台スクラップという損害だから

 

19: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)21:58:30 ID:N1t

ーーーーーーーーーー入院までーーーーーーーーーーーーー

廊下の一角にある待機所まで運ばれた。
しばらく待っていると、母親と医者が来た。
俺と母親は、俺がどういう状態になっているのか、医者に訊ねた。
どの程度のダメージなのか、俺自身さえまだ知らんのだ。

「開放骨折ですね。折れた骨が筋肉と皮膚を突き破って、外部に露出するタイプの骨折です。今は傷口をふさいだので、出血の心配はありません。ただ、開放骨折は感染症を併発するリスクが高いんですよ。骨髄に雑菌が侵入して骨隨炎になったら、早急に対処しないと、全身に雑菌がまわって死んでしまいます。もし、骨髄炎になったら、全身に雑菌がまわる前に…………左足を切断します!」

左足切断!
マ、マジか!?
洒落にならん事態なんだけど。
俺は内心かなり焦った。

「まあ、傷口は徹底的に消毒しましたし、抗生物質の投与も行っているので、そうなる事はまずないですけどね」

な、なんだよ……それを先に言ってくれよ。
マジで焦ったんだが。

こんな話をしている内に、自衛隊中央病院に入院する話が決まった。
1ケ月は入院する事を覚悟してほしい、と医師から言われた。
実際、1ヶ月入院する事になったので、医師の言った事は正しかった。

 

20: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:01:10 ID:N1t

ーーーーーー具体的にどういう怪我なの?ーーーーーーーーー

1.左足の脛骨開放骨折
骨が筋肉と皮膚を突き破り体外に露出する骨折。
骨折した部位はすね。
開放骨折は、傷の大きさや傷口の汚染度によって、危険性が3段階に分かれる。
俺の場合は、最も危険性が低い段階だったそうだ。
開放骨折の中では危険性が低いと言っても、油断できない。
骨折全般の中では、開放骨折はかなり危険な骨折である。
骨髄という感染症に対し無防備な部位が、体外に露出するので、危険な感染症を併発する可能性があるからだ。
普通、開放骨折になった人は、激痛で暴れたり失神したりするそうだが、俺の場合は無痛だった。

2.左足のひざの皿が真一文字に割れた
これは、入院してからCTスキャンで調べて判明した。
ひざの皿が割れて上下に分かれてしまった。

3.左足の膝蓋腱断裂
これは縫ってもらったから、すぐに直った。
多少、後遺症が残るそうで、重登山やサッカーみたいな足に大きな負荷がかかる事は、やめたほうが良いと言われた。
まあ、そんなアクティブなことしないけど……

 

21: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:01:33 ID:cTb
中病に運びこまれたのが不幸中の幸いだったね
彼らは優しいからね

 

22: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:03:10 ID:N1t

>>21

事故現場の最寄が中病だったんだ
民間の大病院より親切だった印象

 

23: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:04:26 ID:N1t

ーーーーーー自衛隊中央病院の1日ーーーーーーーーーー

自衛隊の施設なので、自衛隊時間が流れている。
一般人も自衛官と合わせて暮さねばならない。

6時・起床。起床後は血圧と体温を測って報告する。
7時・朝食
朝食が終われば、午後まで自由時間となる。

12時・昼食
14時頃・毎日リハビリに行く。これは1時間くらい行う。
15時頃・2日に1回のペースでシャワーを浴びる。
18時・夕食
22時・消灯

結構、空き時間があるので、本やスマホがないとつらい。
自分の場合、ドストエフスキーの小説をひたすら読んでいた。
「カラマーゾフの兄弟」を読破。
「白痴」を途中まで読んだ。

 

24: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:13:27 ID:N1t

ちなみに、骨折と全身麻酔と手術はこの一件で初めて体験する事になった

32年間生きて来て骨折も全身麻酔も手術も未経験なのは、運が良かったのかもしれない
命の危険があったのは今回が初めてじゃなくて小学校1年生の頃に、「川崎病」という感染症にかかった
このときも1ヶ月くらい入院してたけどガキだから長時間読書は出来ないし、当時はスマホもないからひたすらゲームボーイ(初代)をやってた
気楽に過ごしてたけど、病気の発見が3週間遅れていたら高確率で死んでいたという話だ
川崎病は重い風邪と誤診されやすいので、発見が遅れる場合も多いという
幸運にも誤診しなかった開業医の観察眼が優れていたのだろう
すぐに大病院に入院しなさいと指示された

 

25: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:15:31 ID:N1t

ーーーーーー1週間目ーーーーーー

病棟は東西に分かれており、フロアごとに番号がある。
それらによって略称が決められている。
たとえば、6階の東病棟なら「6東」、7階の西病棟なら「7西」といった略称となる。
自分が入院している病棟以外に行ってはいけない。

突然、尋常でない高熱になった。
体温が39℃前後から下がらない状態が、ずっと続いた。

「普通、骨折すると発熱しますよ。開放骨折だと尚更です」

医師にとっては想定の範囲内のようだ。
氷枕で頭を冷やしても、意識がもうろうとする。
本やスマホなど見られる状態ではなかった。

最初の一週間は、ベッドの上でオーバーヒート状態。
食事と排泄以外は何も出来なかった。

骨折部がしびれる感じが続いたので、ロキソニンをもらって服用した。
そうしたら、すぐにしびれが取れた。
ロキソニンの効き目はすごい。
まるで現代のエリクサーだな。

週末には、左足に人工骨を埋め込む手術が予定されていたが、予定通りに事は進まなかった。

医師が言うには、血液検査の結果が悪いという。

「傷口の状態は綺麗なので、我々も解せないんですけどね。炎症反応が全然治まらないのですよ。この状態で人工骨を入れるのは危険ですね。人工骨が雑菌の温床になる可能性が高いから。一度切開して、骨折部を消毒する手術をしましょう」

これが人生で初めての手術となった。
手術の際には全身麻酔を使ったが、それも初体験だった。

 

26: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:15:54 ID:N1t

手術の前日。
麻酔科医が来て

「初めての全身麻酔だそうですが、怖くありませんか?」
と訊いてきた。

「正直、ちょっと怖い気持ちはあります。意識に空白の時間が出来るのは、本能的に怖い事ですからね。でも、リスキーな手術じゃないのでマシだと思います。心臓や脳の手術だったら怖いですけど、切っていじるのは足ですからね」

俺の感想を聴いて、麻酔科医は安心した様子を見せた。

手術の日。
ストレッチャーに乗せられて手術室まで移動した。
ストレッチャーから手術台に俺を移乗させる時は、滑らかで柔らかい素材、水着みたいな素材で出来たプラスチック製の板を使った。
全身麻酔が投与された。
どうなることやら、と考えている時間もない。
瞬きして目を開けたら、全てが完了していた。
宇宙船が出て来るSF映画では、
「冷凍睡眠」というのがよく出て来るが。
それが実際にあったらこんな感じだろうな、と思った。

 

27: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:18:56 ID:gIm
衛生兵のときに手術したんじゃないの?

 

29: 名無しさん@おーぷん 2018/07/08(日)22:34:35 ID:N1t

>>27

応急処置はあくまで応急処置にすぎないからね
消毒して傷口をふさいで止血しただけだから本格的な手術は別に行いますね

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コメント
  1. 名無しのキスログ 2018年08月03日 at 09:31

    特定した
    後、6東は自分の元担当場所だから懐かしいよ
    ありがとう

  2. 名無しのキスログ 2018年08月03日 at 10:41

    高圧的な市民団体に散々上から目線やられてるから
    自衛官はしないだろう

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