トイレに行こうとしたスミーが俺を踏んでコケる。
俺も腹部を踏まれて苦しむ。
やはり静かな夜ではなかった。
スミーは先に起きていたが
(´-ω-`)
右足を痛そうにしていた。昨夜俺を踏んで痛めたみたいだ。
足を見るが腫れはない。湿布を貼り、テーピングで固定。これでマシになったみたい。
今日は片付ける日、昨日郵送されてきたダンボールから荷物を取り出し、処分するもの、
また使う物などを振り分ける。スミーはスミーでお片付け。
レンタカーを返却したり、旅の記録をまとめたり、
隣姉が貸してくれた服をクリーニング店にだしたりしているうちに時間が過ぎていく。
(‘ω’* 三 *’ω’)
やることが無くなり、今日は何をするのかと聞いてくるが、
スミーの足を考えると外出は控えたい。結局スミーのマリオを見たり、昼ご飯を作ったりしていた。
ケチャップでムーミンを描いたつもりが化物にしか見えないオムライスをスミー、
上手に描かれたニョロニョロのオムライスは自分の方におくと
(´Д`;)
うわぁ、みたいな顔をしていた。
ポテトサラダを取りに台所へ行き戻ってくると化物にオムライスが自分のものと交換されていた。
(・∀・)いただきます
スミーは旅の間、簡単な日本語(単語)を覚えていき、食べる前に
「いただきます」食べたあとに「ごちそうさまでした」を言える様になっていた。
暇になると時間のかかる料理を作りたくなるもの。
スミーが旅の最中に喜んでいた食べ物を思い出して
色々チョイスした結果カツカレーを作ることにした。
おいしいカレーの一番簡単な方法、それは大量の玉ねぎと圧力鍋を使うこと。
短時間で野菜が柔らかくなり、野菜の甘みが強くなる。
それを皿に煮込んで野菜スープが出来る。
カレールゥを入れて、隠し味にニンニクと珈琲を少々。
(*´∀`*)カレー!!
カツ用に肉の筋切りをしていたスミーが反応した。
薄っすら小麦粉をつけ、余分なのを落とす。
サラダ油を少し入れた溶き卵を潜らせたらスミーのパン粉をつけて、軽く握ってくっつける。
しばらく馴染ませてからじっくり揚げる。
(・∀・三・∀・)
ウトロで食べたコンビニカレーにカツを入れて食べたのを思い出したのか、とても良い反応。
揚げている間、日記らしきノートに図入りで色々書いていたからフィンランドでも多分作る気なんだろう。
なんだかんだで良い時間、このまま夕食に。
(*´∀`*)
うまそうに食べている。
(・ω・ )…
「Do you want more ?」
(*´ω`*)もあ
恥ずかしそうにお代わりを求められた。こっそり揚げていたエビフライも載せてみた。
(*´ω`*)
良い顔だ。
大事そうにチマチマ食べているので自分のエビフライもスミーにあげた。
おんぶして近くの自販機でジュースを買いに行ったりはしたが、
特に何も無く一日が過ぎていった。
スミーはついにマリオをクリアした。
( ´ ▽ ` )ノ
ハイタッチ。平和な一日だった。
寝る前に
「足が痛かったり、トイレに行きたかったら起こして」
と言って近くに布団を敷いて寝る。
起きるとスミーが人の布団の中に居た。
スミーが寝ていた布団に目をやるとぐっちゃぐちゃ。
多分寝ている間に蹴飛ばし、寒くなって人の布団に移動して来たようだ。
ソッと抜け出し、自分の顔に水性赤マジックで鼻と口から出血してる落書きと、
紙に「スミー」とダイイングメッセージを書いてしんだふりをする。
スミーが起きる
ペチペチ( ・A・)ノシ))?-?)ペチペチ
凄く顔をペチペチされた。
足の調子を聞くと、まだ少し痛いと言うので湿布を交換してテーピング。
隣兄の部屋で隣兄と隣姉が朝から喧嘩をしている。
半年近く付き合っていて何故同棲しないのか気になるが、
まぁそれぞれ思うことがあるんだろうな。
スミーは少し眠そうだったので二度寝。
自分はクリーニングに出していた隣姉の服の回収。
家に戻り、お礼にカレーをタッパーにいれて服と一緒に持ち、隣姉の部屋をピンポンする。
不機嫌そうに出て来たが、お礼を言ってカレーを渡す。
「ちょっと愚痴って良い?」
「ご飯くらいちゃんと炊けよ」と言われて揉めたらしい。本当にどうでもいい喧嘩だ。
「炊く前に米の高さを斜めにしておくと柔らかいのも硬いのも同時に作れますよ」
「そうなの?」
「マジです」
愚痴が止まったので自分の部屋に戻り、
カレーをタッパーにいれて今度は隣兄に荷物受け取りのお礼に。
「俺です、昨日帰ってくるの遅かったみたいだから今日お礼持ってきました」
「おぉ有難う」
「また喧嘩したみたいですね」
「色々あってな。ちょっと上がってくれ」
開陽台のライダープロポーズの話を聞いて、
隣姉との結婚を真剣に考えている事を聞いた。
「その話を隣姉にしましたか?」
「まだしてない」
「生意気言いますが、姉には丁寧に言わないと伝わらないっすよ。」
「クソ生意気な意見ありがとう、でも確かにそうだな。」
兄の部屋から戻ると放置されていたスミーがご立腹。
事情を話すと
(・∀・)
実に興味深い反応。国は違っても恋話は楽しいみたい。
リヤカーにクッションを置き、スミーを載せてゆっくり歩いて行く。
程良く汗をかきつつ、景色を眺めながら休んで水を飲み、また歩き出す。
時折すれ違う人が苦笑いしていた。
スミーをドナドナしていると、コココココとキツツキ(アカゲラ?)が木を掘る音。
(*゜∀゜*)てぃっか!
キョロキョロと鳥を探したりして楽しそうだ。
喜んでもらえるのは嬉しい。
まぁリヤカーで引っ張ってもらえたら普通に楽しいだろうけど。
帰り道、パンを買って帰る。おんぶして入ったからか最初はちょっと変な目で見られたが、幾つかパンを選んで会計する時に色々パンを多めに入れてもらった。
アパートの前に来ると隣兄と隣姉がまたバーベキューの準備をしていた。
ご飯の硬さ問題が解決したお礼だとか言っていたが、単に飲みたいだけだと思う。
(・д・)
スミーは二人の様子を見ていた。
(*´∀`*)
結婚するんですか?
隣姉がピクッと反応して顔が赤くなりながらmay beと。
隣兄は英語がわからないからか不思議そうな顔をして俺に聞いてきた。
「太らないんですか?って聞かれて、多分って答えてましたよ」と教えてあげる。
肉を焼いたり串焼きを置いたり、
パンを端っこで温めたりしながら夜は深くなっていく。
スミーも隣姉も飲みながら色々ヒソヒソ話。
兄に何話しているのか尋ねられるたびに
「むだ毛処理の相談みたいです」「ウェストの悩みみたいです」等と答えていたらまた肩を殴られた。
意味のわからないスミーはそれをみて
(*´∀`*)
ニコニコ
酔った隣姉は隣兄に「私を抱っこしろ」と、強気に甘える発言をしている。
これはツンデレなのかな。などと思っていた。
「いいね!」
「スミー、Do you want to see shooting star tomorrow?」
(*´ω`*)yes
明日夜の予定は決まった。
スミーをおんぶして部屋に置いて、後片付けを手伝う。
「あの子足大丈夫?」
「いや、多分怪我していません。」
「わかってたの?」
「えぇ。手当していて違和感ありました、重心も怪我人と違います。」
多分ホームシックみたいな状態、人恋しく、だけどまだ北海道を離れたくない。そんな状態なのだろうと思っていた。
「何が?」
「何となくわかってるでしょ?」
「んー、ついに私も来たのかーって感じだよ正直」
「閉経が来たんですか?」
「このタイミングでそのネタ言えるお前すげぇよ」
「まぁ、兄は本気で姉さんラブ。それだけは嘘じゃないです」
隣兄が吐いてる音が聞こえる。
「あのバカの面倒見てくるわ」
「俺もスミーの様子見てきます」
部屋に戻るとスミーは日記をカリカリ。邪魔しないでおこう。
「スミー、take a bath」
(っ・ω・)っ
だっこして運べの状態
だっこしてお風呂場へ。暫くしてスミーが悲鳴を上げて飛び出てきた。慌ててバスタオルをかけて、ジョークだと謝る。ちょっとやりすぎてしまった。
落ち着いたスミーに怒られながら「足大丈夫?」と聞くと、治った!と言っている。
なかなか風呂に戻らないので、結局怖がらないように扉越しに座って風呂上りを待った。
スミーが風呂を上がったのでコンビニに誘い、ハーゲンダッツを買って渡す。これで機嫌が良くなったから笑える。
暫くしてスミーが風呂の電気を消した。
予想済みだったので風呂場で転んだような音を立てて、血みたいなシャンプーを洗い場に垂らし、頭を押さえて座る。
スミーが心配して風呂を覗いて悲鳴。
大成功!
泣きながら肩を叩かれた。
風呂から上がるとスミーはちょっと不機嫌。
黙ってマリオをつけてスミーに2コンを渡して始める。
約6分後ノーミス全面クリア。
(ノ゜∀゜)ノ オオォォォ-
スミーは驚いていた。
スミーもゲームをクリアして、ぬくったーの時間。布団を敷いて電気を消す。
スミーが転がってくるので脇腹を突っついて笑わせたりしているうちに眠くなったみたいで、グッスリ眠れた。
(`・ω・)ゞ
スミーの服だけ旅仕様なのは可哀想なので、最初に大型衣料品店に行く。
真っ青なTシャツと真っ白なYシャツとジーンズを買い、嬉しそうだ。
(*´∀`*)
フィンランドの国旗でも意識したのかと聞いてみたら、その通りだった。
じゃあ俺も日本の国旗だ!と赤いTシャツを購入。
こんな馬鹿な買物は初めてだったが、気兼ねしない異性との買物はとても楽しかった。
【先にキャンプ場行ってます。車でこれ運んで貰えたら隣姉のパン●あげます】
と書き置きしておく。
自分の部屋で着替え、フィンランド仕様の服に着替えたスミーと一緒にテントと固形燃料、星座早見板と望遠鏡を持ってキャンプ場へ向かう。
途中でプロポーズカップルから近くに来たけど飯食べない?と連絡が入る。状況を説明すると
「そこにキャンプ場あるなら今日はそこに泊まるわ!」
と、良い返事。
スミーにその話を伝えると
(*´∀`*)
ニコニコしていた。
受付を済ませ、スミーと自分のテントを設置していると、カップルライダーも到着。苫小牧から札幌に向かう途中だったらしく、直ぐに来れたとの事。
カップルライダーさんも隣にテントを設営。
火を起こし、飲みながら道中の思い出話をダラダラとしていると隣兄姉も到着。カップルライダーの存在に驚いていたが、すぐに打ち解けて飲み始めた。
ただ、一番の問題は三組揃って大量に買込んできた最低14人分の食材をどうするか。
キャンプ場内にはあと数組のライダーとチャリダーが居たので、声を掛けて宴会がスタートした。
最初は黙っていたスミーだったが、隣姉も適度にフォローをしてくれたので直ぐに笑顔を見せるようになった。
バイト代を貯めて旅する大学生、仕事を辞めて旅する人、退職して旅する人、いろんな人達が肉を食べ、持ち寄った酒を飲み、泣いたり笑ったり。
日が落ちて暫くして流れ星が見え始める。
「流れ星みようぜ!」
みんなで横になって沢山の流れ星を眺めた。
流れ星の度に聞こえる歓声の中
自分は望遠鏡でスミーに北斗七星の連星を見せたり、土星の輪が見られないかチャレンジ。
そして
「結婚して下さい」
周りに聞こえる男らしいプロポーズがハッキリ聞こえた。
直後に
「はい、こちらこそお願いします」
涙声の返事が小さく聞こえた。
おめでとう!
カップルライダーが言う。
次いで定年退職した旅人も。
普通に退職したライダー
学生ライダーも。
スミーも二人が祝福されている事で何が起きたか理解したらしく、泣きだした。
起き上がり、ランタンに火を灯す。
発泡スチロールからケーキを取り出し
「本当はカップルライダーさんたちに持ってきたんですがね、兄姉も一緒にカットして下さい」
結婚式でも無いけれど、四人でならんでケーキ入刀。
みんな浴びるように飲み始める。シャワーが無いのにビール掛けしてるし。
そんな様子を見ていたら俺もつい嬉し泣きしそうになり、トイレに逃げる。
スタックして出られなくなった兄の車を押して助けて、二人で雪を片付けるようになり、それを知った姉がうちらに温かい飲み物を出すようになって、アパートの周りに雪だるまを作ったりして始まった交流。
多分一つでも何かがズレていたら今のプロポーズにはならなかったであろう様々なことが思い出され、涙が止まらない。
北海道に来てよかった。
スミーにお礼を言う。
スミーが居たからライダーさんたちのプロポーズに出会えた事、ライダーさんたちのプロポーズを知った隣兄が覚悟を決めた事
一生懸命つたない英語で話しかける。
理解してくれたかはわからないけど、スミーは手を繋いでくれた。
スミーと二人で泣いて、そして笑った。
キャンプサイトに戻ると、プロポーズ仲間となった二組は両親に挨拶に行かなきゃとか、そんな話をしていた。
自分とスミーはまだ残っている食材を焼いて摘む。
カップルライダーさん達もケーキのお礼を言ってテントへ。
隣兄姉はテントを見事に忘れていた。
飲んでいるからアパートに取りに戻ることも出来ないし、車で寝るか、とか普段なら喧嘩しているような状態にも関わらず、建設的な事を言っていたので自分のテントを貸してあげた。
狭いテントの一人用寝袋に二人で入って寝苦しい夜を過ごせばいいんだ。
一人で星を眺めていると、スミーがテントから出て来て隣に座った。
(´・ω・`)つ
手を繋ぐ。流れ星が通過する度に
(´・ω・`)おー!
と、小さく呟く。
東の空が仄かに青くなりだした頃、半分眠っているスミーをお姫様抱っこしてテントに戻る。
そのまま寝た。
酔い潰れていたグループが目覚める。
「寝過ぎた!」「気持ち悪い!」「フェリー間にあわねぇ!」
等と元気な声が聞こえる中、隣兄姉も起きてきた。
「わりぃ、寝袋買って返すわ」
昨夜微妙にカサカサとテント動く音が聞こえたし、荒い息も微妙に聞こえてきたし、きっと暑くて寝苦しく、寝汗がすごかったんだろうな。そう考えておこう。
隣兄姉は仲良く歯磨きに行った。
カップルライダーさん達も出て来た。今日はこのまま小樽に向かうとの事で、明日北海道を離れるらしい。
宴会の後片付けはこちらでやる事を告げて、彼らは手を振りながら去っていった。
それを追うように他の人達も出発。
残った四人で後片付けをして、大きな荷物を兄車で運んでもらい、スミーと自分は自転車で戻る事にした。
アパートに戻ると、隣兄姉が荷物をまとめて待っていてくれた。
「お盆でちょうどいいから今から実家に隣嫁つれて挨拶に行って来るわ!」
大量に余ったお酒を貰い、隣兄姉も旅立って行った。あの人ほんと自由だな。
(・ω・)ふろ
取り敢えず部屋に戻る。
お酒を冷蔵庫に入れる。スミーは今日の入浴剤を選んでお風呂へ行った。
部屋の窓を開け、風を通しながら21歳の夏に起きた出来事を思い出していた。
真新しいノートを取り出し、表紙に北海道を描き、この2週間の滞在箇所に1.2.と数字を書き、対応するページに写真を貼って、余ったスペースに簡単な単語で何があったかを書いていく。
最終日にスミーに渡してあげよう。帰国してから何度か見てくれたら嬉しい。
一時間もかからず作業が終わったので本棚に隠しておいた。
退屈なので脇腹を突っついてみる。
Σ(っ゜Д゜;)っ|
日記にズバーって線が伸びた。
(っ・д・)三⊃
肩を叩かれた。
やることが無いので外出。札幌駅につき、そのまま百貨店でスミーに浴衣を選んで貰い、荷物を駅ロッカーに入れて盆祭り会場へ。
祭りを見て回り、露店を覗いて食べ物を買う。
時々ナンパしてくる人が居たが、相変わらずの人見知りで無表情と変化する為問題は無かった。面倒なので手を繋いで歩く。
部屋に戻り、スミーが私服に戻る。
スミーに何処か行きたい所はないのか尋ねる。
ふる(・ω・`三´・ω・)ふる
せっかく旅に来たんだし、好きな事しなくてどうする。
( ;ω;)
( つω;`)
ガチ泣き。
そして
まぁ色々あった。
まだ自転車乗ったら痛そうだから嫌、と布団から出てこないので朝食を軽く食べたあと一緒にマリオ3をしたり、テトリスをしたり。
目が疲れてきて布団でゴロゴロしたスミーを見つつ、素早く天ぷらを作る。やっぱり海老が大好きらしくチマチマ大事そうに食べるので自分のをあげる
(*´∀`*)
良い笑顔だ。
今日は動きたくないと言うので、そのまま昼寝したり、ゲームしたり。夕方近くなったら二人で野菜切ってすき焼きを作る。
(*・ε・*)
しらたきだけはイマイチな反応だったが、他は黙々と食べていた。
(〃艸〃)シークレット
書いているので先に風呂入ってと言われて入っているとスミーも入って来た。出ようとすると
(*´ω`*)フィンランドは男女でサウナ入るよ
といわれ、結局二人で入ることに。
人の胸元に背中を預けながら嬉しそうに笑うスミー、
でもあと何回こうやってじゃれ合う事ができるのかと考えたら切なくなった。
風呂から上がり、スミーを座らせて髪を乾かす。
ドライヤーの風にハラハラと綺麗な髪が踊る。
お盆が終わる。
ゲームをして笑って時間が過ぎていく。
電気を消して布団に横になる。スミーが潜り込んできて笑う。
布団を干して、スミーの浴衣をクリーニングに出し、荷物をまとめて国外郵送の準備をする。
帰宅して昼寝してゲームして、もう一度食べたいと言ったカツカレーを作り、また一日が過ぎていく。
夜に隣兄姉が戻って来た。
スミーが隣姉にいらないことを言ったせいでニヤニヤされながら宴会が始まった。
9月の連休に隣姉の実家に挨拶が決まったと聞く。
二人は明日から仕事と言う事だったので早めに切り上げ、スミーとお風呂に入り、一緒に寝た。
スミーの荷物を郵送手続き。次来る時には荷物をこっちに送れば楽だね!とはしゃぐスミーを見て胸が苦しくなる。前の様に円高であればバイト代を貯めて行けたかもしれないが、ちょっと厳しい。
残りの荷物は自転車と1日分の着替えと貴重品の入ったバッグだけになった。
大学生協でレンタカーを予約。明日スミーを乗せて空港に行けばスミーの旅が終わる。
帰宅。
仕事帰りの隣兄姉がスミーにお別れの挨拶を兼ねてやって来た。
近くのファミレスでハンバーグを食べながら送別会。
「二人の時間を大切にしろよ」
と隣姉の気遣いが嬉しかった。
帰宅し、スミーとお風呂に入る。風呂上りに髪を乾かす。
(*´ω`*)でも良い人だった。旅楽しかった。花火綺麗だった。
(´;ω;`)色々食べた。キャンプ楽しかった。旅が終わる日が嫌だった。
( TДT)終わらなくて嬉しかった。隣兄姉が結婚してよかった。会えてよかった。
ゆっくり、わかりやすい言葉で伝えてくれるスミー。
脇腹をくすぐり
笑って夜が終わった。
自転車と荷物を載せ、スミーが乗る。隣兄姉が見送りながら空港へ向かった。
運転していると、旅人たちを抜き、或いはすれ違って行く。
皆どんな旅をしていくのだろう。そしてどんな旅をしたのだろう。
スミーは北海道最後の景色を目に焼き付けるように車外を見つめていた。
空港の駐車場へつき、輪行袋に入った自転車とバッグを出す。
俺は昨日までの写真を貼った2冊のノートを取り出し渡す。
1冊は旅の様子、もう1冊はアパートについてからの生活のノート。
ペラペラと捲り、スミーが泣き出す。
脇腹を突っつく。そして笑う。
最後に小樽で買った青いガラス球のネックレスをかける。
( ´ ▽ ` )ノもいもい
(。・ω・)ノ゛もいもい!
空港へスミーが入っていった。
ゲーム機の下から、冷蔵庫の中から、洗濯機の中から。
【鈍感】
【また来る】
【日本語難しい】
【結婚おめでとう】
泣いた。多分それまでの人生全ての涙を合わせても足りないくらい泣いた。
隣兄姉がピンポンしてきた。
泣きながらスミーの残したメモを見て三人揃って泣いた。
取り敢えず省略。
卒業が決まったとスミーから連絡が入る。
そして夏、長めの休みを貰いスミーを迎えに空港へ向かう。
アパートに戻り、荷物をまとめてから飛行機に乗って実家へ。
紹介を済ませ、2泊して再び北海道へ。
飛行場から戻り、スミーを某所へ連れて行く。
「いいですね」
「迷惑をかけるかもしれません」
「笑顔で頑張ります」
「それでも結婚してもらえますか?」
「それは違います。結婚しましょう、ですよ。」
(*´ω`*)
ニコニコと笑うスミーの左手に指輪をつける。
アパートへ戻り、隣兄姉と隣後輩に結婚を報告。派手に祝福をしてもらった。
次いでフィンランドへ行く。スミー一家に歓迎される。サウナでバシバシ叩かれたり、色々あったけれど良い思い出になった。
休み明け、会社に結婚を報告。
スミーは直ぐに外国語教室に就職が決まり、2馬力で頑張り続けた。
2008年、先ず隣後輩がアパートを去り、2人目が産まれる隣兄姉も去った。そして自分達も産まれる子供の為に移り住む事にした。
色々な思い出を作ってくれたアパートにお礼を言い、次のアパートへ。
そして今年、スミー父の援助もあり、サウナと露天風呂のついた小さなペンションを建て終える。
夏、ペンションでスミーと10年遅れの結婚式を上げた。
隣後輩と彼女、隣兄姉と子供達、ライダーカップルさんと子供達、スミー一家だけの小さな結婚式。
祝福を受けながら色々思い出す。
北海道に来て人生が変わった。
旅をして人生が変わった。
これから何が変わるかはわからない。けれどスミー達とならずっと笑いながらきっと楽しくやって行けると思う。
何人がこの話を最後まで見てくれたかわからないけれど、取り敢えず何をしたらよいか悩んだら旅にでてみれば良い事がある。
ちょっと時間無くなってきたのでスミーぱぱさんとの話、妹さんの話をはしょったので変な終わり方になりすみません。
(。・ω・)ノそれではみなさん良い。1日を。
ヾ(´・∀・)ノもいもい
退職前は500弱でした。これからは宿泊業経営者になるのでいくらになるか分かりませんが、借り入れなしでスタート出来たのでのんびり生きていける程度でいいです。
乙
(´・ω・ `)幾つか故意に飛ばしましたが、他界しています。紹介(お墓参り)でした。
お義父さんはあちらで旅行業を営んでいる為、その関係でスミー姉妹が気軽に旅行に出来る環境でした。
スミー姉妹が言うに、日本人のテレビに出る人達は筋肉が無い、女みたいで気持ち悪いそう。
基本的に他人に関わらないのがフィンランドの慣習みたいですが、何かきっかけがあると非常に仲良くなります。ネコみたいな性格だなぁ、と思っています。
>>246
d(・ω・´。)きーとす!
ケンカはあまりしません。スミーのしたい事には極力口を出しませんし、自分がしたい事はちゃんと話せばやらせてもらえます。
旅すると嫌でも人と優しい気持ちで交流できますので、チャレンジして欲しいなと思います。特に海外の人は頼る相手が居なくて困っていたりします。
幾つか性表現を含む文章や、伝わりにくい内容、空白の期間がありますが、省略してあります。
(`・ω・´)ちょっと画像色々検索してみました。
どの国かは分かりませんが、左の子が凄く似ています。
スミーの方が可愛いですがね。
姉妹で並ぶとこんな感じです
あまり美味しいとは思えない料理が昔は多かったですが、
10年くらいで味が良くなっているみたいです。
地図だとわかりにくいですが、ヨーロッパの中で日本に近い国なんですよね。
地球儀で見るとわかると思います。
夏は白夜、冬は極夜と言う極端な経験も出来る自然豊かな国でもあります。
サウナ=好き勝手出来る、と言う情報がネットに出ていますが、
そんなことは特にないです。何も無ければ書きませんからね。
一部の人が偶然そのような経験して面白おかしく書いているのでしょう。
どうやって付き合ったのですか?と良く聞かれますが、
逆にどうすれば日本人女性と付き合えるのか私が知りたかったです。
直ぐ別れてしまっていましたし。
来年も北海道行くけど近所のおすすめスポット教えてちょ
時期と移動手段にもよりますが…
7月~8月がオススメです。富良野のラベンダーを見ながらソフトクリームを食べるのが贅沢。
道東は絶対見たほうがイイです。
秋~冬前には小樽ですね。色々ありますが、生さんま丼を食べて価値観が変わりました。
冬は何処でも楽しいですが、留寿都リゾートの傾斜42度コブ付きコースが一番楽しいですよ!今はわかりませんが、5人以上で宿泊すると5000円でナイター含む2日分のリフト券に朝食付きプランがありました。
ありがとうございます、道東はバイクで3度ほど回ってます
興部アイス・サロマ湖・ホタテバーガー・網走監獄・斜里の名も無き展望台・知床.etc
生さんま丼美味そう
ウィンタースポーツは苦手だけど冬の北海道も行ってみてぇなぁ
話自体は結構あちこちボヤッと書いていますが、網走湖畔のキャンプ場は呼人浦キャンプ場と言います。
網走市内まで近く、水洗トイレ有り、炊事場ありの無料キャンプ場です。
国が違うだけですし。ただ、良い印象はあるみたいです。
スミーパパは日本の万年筆とボールペンが好きらしく、
ママさんはフルーチェと包丁がお気に入りですね。
向こうに行く機会があれば日本土産の参考に。
1のペンションへ遊びに行きたいわ
チャリダー→まあわかる
日本のしかも道東→なぜ?
正しく言えば免許ないし、日本語わからないので自転車を持ち込んだだけですね。厳密には勢いでチャリダーと言う状態だったみたいです。
フィンランドと同じような環境で、どんな感じなのかを知りたかった&パパさんが世界のあちこちの案内資料を持っていて、それで漠然と知床に興味を持った流れでした。
海外旅行、しかも勢いチャリ、文化も言語もよーわからんとこへ
アグレッシブ過ぎて羨ましいわ
2000年に旅した際は帰国したての若い女性が徒歩ダーしていましたよ。
実は結構いるかもしれません
(`・ω・)ゞ幾つかオススメスポットを挙げますと
・和を望むなら山形県銀山温泉
・洋を望むなら福島県ブリティッシュヒルズ
・驚きを望むなら栃木県大谷石採掘場
・泉質沢山の秋田県乳頭温泉
東京以北でも結構色々ありますよ
今東北に住んでますのでその辺は全部網羅してやすぜ
玉川温泉、後生掛温泉、酢ヶ湯温泉が好きです
東北でしたら鳴子温泉に近い鬼首温泉という所がありまして、そこにはカムイワッカの様に滝壷に入る温泉があった気がします。菅生PAの牛タンハヤシライスは自分が必ず寄る程美味しいですね。
ライダーであれば福島県のスカイラインは外せないと思います。
川原毛地獄の滝壺ですね、行きました川自体が温いのは衝撃的
磐梯吾妻・蔵王もよく行きます
喜多方~米沢の途中、米沢手前を右折して入る温泉に素敵な場所があった記憶があります。水圧マッサージ機があった宿です。
北海道を旅される際には2輪便利帳と言う2000年に以前からあるサイトを利用されると便利ですよ!
地理的に孤立しているのもあって人見知りも多いとか
文法で諦めましたが、ローマ字読みを頑張れば何となく理解してもらえますよね。
人見知りは中々凄いですが、その分仲良くなると家族みたいな付き合いが出来るのが素敵な国だと思いますよ。
極端な話で言えば、知らない道を歩いてみたり、普段と逆の電車に乗ったり、普段より遠くの駅で降りてみるだけでも旅です。
カムイワッカ懐かしい
人いっぱいいるけど、絶対命落とす人が何人も出てるだろってくらい危ないんだよな
滝壺の上とか俺も登らなかったわ
カムイワッカを滑落すると救急車が来るまで数十分。滑落箇所次第では搬送開始まで更に数十分。
近くに大規模病院が無いため場合によっては知床自然センターあたりから搬送されるんでしょうね…。
毎年数名骨折者が出ると言っていた記憶があります
2000年一人旅
初日神居古潭近くのコンビニで膝を抱えて寝る
二日目上川のキャンプ場で宿泊。豪雨の中テント倒れる
三日目北見の知人宅に宿泊。
四日目網走湖畔でテント
五日目~九月なかば、知床のライダーハウス。バイトをして金を貯める
大学開始日を一週間勘違い。
知床→留辺蘂のユースホステル宿泊。
留辺蘂→アパート(20時間走行)
翌日から大学。
何事も経験。
旅の勉強と言う意味ではツーリングマップルと、文字だけで作られたライダー用ページを携帯で見る感じですね。
これで知った知識をもとに1泊2日の練習、2泊3日の練習をして自分なりの形を作りました
むしろアホでないと意味の無い旅はしないです(笑)
でも自転車やバイクは車より気楽に色々行けますし、速度が遅い分色々感じられます。
何もしない夏休みと比べたら…もう最高ですね!
自転車やバイクじゃ海岸とかは歩けないからね
誰もいない岩場とか一杯あるし、歩きじゃないと発見できない場所も一杯ある
飽きたらヒッチハイクでワープって感じで
徒歩ダーの方はそれを言っていましたね。自転車で走って見落とした物を教えてもらった事があります。
電車ワープも使えますし、時々羨ましかったりしました。
テントの屋根や自転車にぶら下げて乾かして…場合によっては拾った木の枝を括り付け、乾かしながら走ったり。
でも楽しかったなー!
スミー姉妹はN1(日本語能力試験1級)ですね。高校入学試験より難しいのでも大丈夫です。方言はダメですがね。
ワイの友人にもおるです。一級持ち。でも更新しないと消えるからあんまいらんとも言ってましたよw
そして結婚おめでとう!読んでて幸せな気持ちになった。
作業の合間に読んでたらすっかりこの時間に
ひさしぶりにいい話が読めた
お幸せに
・従兄嫁「新車の納車の日ね、従兄くんったら下取りの車に突っ伏して泣いてるのよ」私(そりゃ泣くよ…)
・帰省中なんだけど、兄弟間差別で辛い。→母「お兄ちゃんが無事に帰ってきてくれたことに乾杯~」もう耐えられない!!
・私「私ってどんな子供だったの?」母「手が掛からなすぎて病気じゃないかと心配だった」私「??」
・夫が夫婦喧嘩に銃器を持ち込んだ。それまで家族連合対夫という状態だったのに逆転しそうで…
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・兄嫁の罠にかかって家族を奪われた私。→兄夫婦に「子供に臓器を提供して欲しい」って土下座されたんだけど…
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・近所の奥さんが節約上手で皆から「さすが!凄い!」って賞賛されてる。でも私知ってるんだよね。その奥さんは…
・5回くらい通った美容院の担当が勝手に俺と気心知れたと思ったのか「禿げとるやないかっ!www」って言ってきたので…
・会社の社員旅行があって、私が女性社員の幹事になった。新人「それって強制ですか?」私「は?」
・一人暮らしで初めてカレー作ってからハマって、ずっとカレー食べてる。
・嫁がただのアホにしか見えなくなり元カノと再婚した。→結果。
・喫茶店で彼女が他のお客さんの飲み物を倒してしまった。俺「代金をお支払します!」客「はい」俺(普通そこは断るとこじゃないか?)
・義実家に子供を連れて行ったら義姉に「これからはおばちゃんって呼ぶの止めてくれないかな」って涙目でお願いされたんだけどなんなの?
引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1474231316/
懐かしい。15年前道東で学生してた。休みのたびに色々巡ったなぁ。
車中泊もしたしカムイワッカも行った。
あの頃はちょっとした遠出で数百キロ移動とか普通にやってたな…
懐かしい。15年前道東で学生してた。休みのたびに色々巡ったなぁ。
車中泊もしたしカムイワッカも行った。
あの頃はちょっとした遠出で数百キロ移動とか普通にやってたな…
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あの頃はちょっとした遠出で数百キロ移動とか普通にやってたな…
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あの頃はちょっとした遠出で数百キロ移動とか普通にやってたな…
札幌に7年くらい住んでたけど育児に追われて旅とかそんな余裕無かったなぁ。
すごい読んでほっこりした。
1のペンションに行ってみたい(真剣
札幌に7年くらい住んでたけど育児に追われて旅とかそんな余裕無かったなぁ。
すごい読んでほっこりした。
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素敵なお話しありがとう🎵 いつか北海道にいきたいな~ 一人旅とかしてみたいです。
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