いるだけど、蛍が出にくくなるらしいから
彼には毎年の夏だけ、場所を移してもらってるんだよ。
まぁ、秋頃にまた居心地のいい綺麗な川にもどっておいでー
っていつも商売のために言っているのは内緒な
近づくタイミングを図っていると
音はしばらく跳ねると、今度はゆっくりとゴロゴロ転がるような音に変化した。
俺は慎重にしめ縄の方に近づいた。なるべくゴロゴロ音とぶつからないようにね。
そんで胸ポケットからインクペンを取り出して、地面としめ縄を横切るようにインクを垂らした。
一応、これでしめ縄は切れたことになる。
ちなみにだけど、俺はミサトさんに申し訳なくて、彼女の顔を見れなかったから
わざと彼女の背後の方に書いた。
そして、その場を離れて、もう一度しばらく様子を見た。
すると、ゴロゴロする音は線の方で消えた。
さらに、ミサトさんは前後にゆっくりとゆっさゆっさ、しはじめた。
俺はそれを見ると、急いでしめ縄と地面の線をずらした。
これで、再びしめ縄が働く。
おひさしぶり
ちょうど最近都市伝説の話を食堂で聞いたんだけど、
なんだかそれがどうしても頭から離れないから
話すわ。
たぶんスクエアってぐぐると出てくる都市伝説なんだけど、ウィキのやつをコピペすると
5人の学生達が雪山へでかけたんだけど、猛吹雪となって学生達は遭難してしまった。
そして途中、5人のうち1人死んだ。
残った4人は吹雪の中、山小屋を見つけ、そこで一夜を過ごすことにした。
しかし、山小屋の中に暖房とかないし「寝たら死ぬー」って考えた4人は寝ないための方法を考えた。
4人が部屋の四隅に1人ずつ座り、最初の1人が壁に手を当てつつ2人目の場所まで歩き2人目の肩を叩く。
1人目は2人目が居た場所に座り、2人目は1人目同様、壁に手を当てつつ3人目の場所まで歩き肩を叩く。
2人目は3人目がいた場所に座り、3人目は4人目を、4人目が1人目の肩を叩くことで一周し、それを繰り返すというもの。
四角い部屋を周ることからこれを「スクエア」と名付けた。
自分の番が来たら寝ずに済むし、次の仲間に回すという使命感で頑張れるという理由から考え出されたものだった。
この方法で学生達は何とか吹雪が止むまで持ちこたえ、無事に下山できたのだった。
しかし仲間の1人が、「この方法だと1人目は2人目の場所へと移動しているので、4人目は2人分移動しないと1人目の肩を叩ける事は在り得ないため
4人では出来ない」と気付く。
話の結末としては、死んだ仲間が5人目として密かに加わり、仲間を助けた、というものである
って感じだ。
諸事情で最近はあんまり仕事引き受けてないね。
先生から引き継いだ、定期的にやらないといけない仕事以外は遠慮させてもらってる。
って風に語られてるのが、どうも個人的にしっくりこないんだよね。
なぜなら、何度も話しているように、幽霊ってのは物理的なことはあんまりできない。
もちろん、触れられたと勘違いさせることはできるんだけどね
じゃあ、俺が何を言いたいかというと、このスクエアに妖怪が混ざってた!
とかそういうわけでもない。
妖怪はあくまで気ままに生きているので、ぽっと人間がやりだしたことを理解して
急に協力しだすなんてのは筋が通らない。
面白いことをしてるわけでもないし、なんかお願いされたわけでもないのでね。
ならば、この話を俺的に筋が通るように整理すると、こうなる
最初に山に登った時から、6人いたんだよ
そして、5人で山小屋に入って。5人で「スクエア」をする。
しかし、朝になったら
一人消えてるんだよ。
ほかの四人は消えた一人と一緒に来たこととか、存在とかそういうのを忘れて。
これなら、筋が通る。
なぜなら、この現象にはちゃんとした妖怪界隈の名前がついている。
結構有名な名前で「神隠し」だ。
まぁ、大体のところはみんながイメージするところとあんま変わんないしね。
人かひゅっと消えたりするのが「神隠し」だってのは有名だからね。
でも、あまり有名じゃないのは「神隠し」にあった場合、周りの人間がその人の存在をしばらく
忘れてしまうこともある。
例えばだけど、子供たちが遊んでいて、いつの間にか一人消えて
そんで、帰ってきた後に、大人たちが一人消えていることに気が付く。
この場合、子供たちは大人たちに言われるまで、自分たちの友人の存在を忘れていたことになる。
これがもっとひどい場合、大人たちすら忘れてしまい、そのうちひょっとした拍子
まぁ、家族写真をみたり、その子の持ち物をみたりして「あれ?いない?」
と気が付く。
たまには自分のアルバムとか、携帯の写真とかを覗いて、確認したほうがいいかもね。
もしかしたら、いつの間にか自分の大切な人のことを忘れてしまっているかもね。
特に、最近はスキーのシーズンだしね。
まぁ、こじつけと言えばそうだね。
元の話も都市伝説だから、失笑を買うレベルくらいに考えてもらったほうがこっちも気が楽かな。
個人的にもやっとしただけの話だから、つまらなかったら流してw
神隠しと記憶喪失てのが、聞いたこともない組み合わせで興味深い
神隠しと記憶喪失は結構密接な関係があるよ。
まぁ、ふつうは神隠しにあった人が戻ってきたとき、いなくなっていた間の記憶がない
とかいう人がいたりするよね。
じゃあ、逆にされた人の周りの人の記憶が消えていてもおかしくないだろ
まぁ
>>10
のとおりこじつけって言われたら終わりだけど。
俺は話を聞きたいから待っていたよ
この人の話は面白い
最近何退治してる?って聞かれたし、ちょうどこの前にやった「定期ていな仕事」
の一つを話そうかな。
その仕事は簡単に言うと大体3年くらいを周期に一度山に行って、
夜の間に山を登りながら山頂まで
都会の土を少しずつ山に撒いて、さらにいろいろやるってやつ。
そんなに高い山じゃないんだけど、割かし土が重くて肉体労働になる。
なぜそんなことをしないといけないか言うと、そのやまはいわゆる「禁山」ってやつだ。
まぁ、禁山ってのはあくまでうちではそう呼んでいるだけで、
本当の名前は別にあってここでは伏せさせてもらうんだけど
なぜ、「禁山」って呼ぶかというと、昔立ち入り禁止だった山なんだ。
暗黙のルールでとか、怖い妖怪が住んでいるとか、そういう理由じゃない。
当時の領主様とかが実際に決めた立ち入り禁止エリアなんだよね。
理由としては今だと考えられないけど、当時は山賊がいたんだよね。
食っていけなくなった農民とか、落ち武者とかそういうやつらが山に入って
集まって村とか襲って金銭を奪うわけだ。
討伐しようにも、山賊は山の中を知り尽くしているわけだから、
行く人数が少なかったら逆に返り討ちに合うし
人数が多いと山の中に隠れてひっそりやり過ごすわけだ。
そんな山賊が生まれないようにするために、一部の地域では一部の山を立ち入り禁止にしたんだ。
そう言う山をうちでは「禁山」とひとくくりにしてよんでいる。
最近でも人の気がまったくない禁山も多いらしいんだけど。
やっぱり人がいないと、そういう場所には妖怪が住み着きやすい。
まぁ、住み着いたところで、めったに人が行かないし。
誰も迷惑しないから別にいいんじゃね?
ってなるかもだけど。
最近の日本の山って必ず誰かしらの土地になっているみたいで
その土地の持ち主が妖怪とか住み着いたらいやだなぁっておもって俺みたいなやつに頼んで
お祓い的なことをしてもらうわけだ。
こういうちょっと移動に時間がかかる仕事は
長期休みにすることにしてる。
この「禁山」にいったのはちょうど先月の冬休みの間で。お正月返上の仕事となった。
俺は弟子ちゃんをつれてまず東京まで新幹線で行って、
河川敷あたりで土をでっかいコーラのペットボトル6本分くらいに
詰めた。
その日の夜はビジネスホテルに泊まって、翌朝東京から四国まではフェリーで移動した。
飛行機が一番理想なんだけど、土がねw
重いし、不審がられるので、フェリーにした。
車とか電車とかはさすがにしんどいしね。
そんで、四国について電車で2,3時間、レンタカーで3,4時間。
例の山の近くまで来た。
車での移動中、休憩でパーキングエリアに寄ったとき、依頼してきた人に電話をして
今から山のほうに入ると連絡する。
この件の依頼人とは実はあったとこがない。
山に入る時もべつに立ち会うわけでもないので、正直いかないで、もうやったよー
とかうそをついてもばれないんだけど。
でも、先生がなくなった際、いろんなところに連絡して、今後も仕事を任せていただけますか?
って聞きまわったところ4割くらいがもう来なくていいって言ってきたので
たとえ会ったことのない人の仕事でも、ちゃんと仕事をして
信頼関係を築いていかないといけない。
そのうち仕事紹介してくれたりするかもだし。
俺と弟子ちゃんは荷物をまとめて、空が完全に暗くなるのをまった。
まぁ、もう着いた頃には夕方だったので、そんなに待たなかったね。
雪は降ってなかったけど、くっそ寒かったから車のエンジンを止めた後は
防寒具をフル装備して晩飯のおにぎりとかをたべた。
携帯は圏外だったのでコンパスやらGPSやらそういう迷わないときのための装備とか
山には道がほとんどないので、登山用のブーツをはいたりとかして
持っていくものを準備して、土を背負って出発した。
山に入り始めると、一気に寒さが2割くらいました。
一応いままでの山を回るための順路に目印として木にしるしをつけていて
それを頼りに山をぐるぐる回るようにして上る。
土は10メートルくらいおきにすこし地面に垂らしておく。
なぜこれをするかというと、人間の気が含まれているらしい。
まぁ、河川敷のものだけど、せれでも都会の土ってものは人間臭さがしみ込んでいるらしい。
山の真ん中くらいまでついた。
ここら辺まで来ると少しだけだけど、雪のあととかあったりもした。
弟子ちゃんはこういう真冬の山の中の野外活動初体験で、かなりしんどそうな顔をしていた
本当は連れてくる気がなかったんだけど、私もぜひ!みたいな感じでついてきた手前
弱音もはけないんだろうね。
休憩を設けたかったけど、休憩できるような場所はあたりになかった。
山の中では極力しゃべらないほうがいいので、雑談して気を紛らわしてやることもできなかった。
そんな中弟子ちゃんが突然ビックとなってしりもちをついた
あ、ちなみにだけど、弟子ちゃんが前のほうを歩いていて、俺が後ろのほうからついていく感じだった。
俺はどうしたんだ!って駆け寄ると、彼女は青い顔で前の木のほうを指さしていた。
木の枝にはバービー人形がつるされていた。
彼女はそれに驚いたらしい。
弟子ちゃん的には腰が抜けたらしくて、3,4分くらい立てなかった。
山の中にこういうものは結構あったりする。なんでここにあるんだろうって気にしても
無駄だ。
ただの悪戯かもしれないし、なんかの意味があるかもしれんが
関わるだけ損だ。金にもならないしね
俺は手で「気にするな」「無視」と合図をした。
そういえば、弟子ちゃんが疲れていることに関しては少し気をまわしてたけど
怖さに関しては完全に忘れてた。
そりゃあ、初めてこんなコンディションの夜の山に入って、怖くないわけがないわな。
この場合の飲み物はよく使っている日本酒ではないw
まぁ、未成年に飲ませるもんじゃないしね。
山の中で儀式をするわけでもないのに、何かをたべたり、飲んだりするのは本当はよくないんだけど
なぜなら、そういうことをすると、第一によくない気がついでに入るかもしれないから
第二に、もし妖怪とかそういうのがいたら「あれ?なんかうまそうなもん食ってんじゃん?なに?なに?俺の分は?」
ってなってあげないと怒る。
だから昔の人が山で狩りとかする時に1個おにぎりを食べると、もう一個を捨てたりするらしいね。
うちの場合、どうしても必要だと感じたときは、もち米を煮詰めて、中にショウガを入れたものを飲む。
おいしくはないけど、保温瓶にいれてるから。
まぁ、少しあったかい。
これなら、妖怪は興味持たないから寄ってこないし、悪い気が入ってもすぐに出るらしいから
影響がないらしいね。
ほとんどの場合見えないよ。
俺は霊感ないし、妖怪は人の目に触れるのが嫌だから、基本身を隠してるからね。
そしてさらにそれから1時間くらい。山頂にはつかなかったけど、とってきた土が底をついた。
ここからが、本番だ。
俺はとりあえず一番外の防寒具を脱いで、カバンから汚れたジャージをとりだして
それを履いた。
前に言ったかどうか忘れたけど。
神様に合うときはきれいな恰好。妖怪に合うときは汚い格好のほうが好まれるらしいからね
そんで、弟子ちゃんは持ってきた特別な打楽器を一定のリズムで打ってもらって
俺はいつものように詩を読み上げた。
やっぱおもしろいよ
大体の詩の意味はこうだ。
こんばんわ。いきなりお邪魔してすみません。
どこどこの流派のなになにでございます。
今回も前回のような事情でやってきました。
これからも末永くよろしくお願いします。
みたいなものだ。
普通に退治した話聞きたいわ
悪さする系のやつ
退治した系かー
1スレ目とかに話した気がする。まぁ、それでも「退治」っていうよりは交渉って感じだけどねw
妖怪を倒したりは滅多にしないというか、少なくても俺はしたことない。
むしろ住んでいないほうがおかしいものだ。
妖怪は人間みたいにこの土地の権利はだれだれのものだー!なんてしらない。
判断材料は住んでいるか住んでいないか。それだけだ。
それを人間の都合で追い出したりするのはフェアじゃない。
まぁ、だから追い出さない。追い出したら、その妖怪に恨まれてしまうしね。
誰だって自分が家に住んでいて、急にお前出てイケーって言われたら怒るだろ?
それに追い出したとしても、別の妖怪がすぐにやってきて山に住み始める。
いくら予防策をはっても、そこにずっと張り付いているわけでもないし
やっても無駄だ。
なので、この仕事の場合、山の大部分を妖怪が住みたがらないような土地にして
それでも、新しい妖怪が来たら、もうすんでいる妖怪に「ここは俺の家だから別のところいきなー」
と説得してもらうように、昔に交渉していて
3年くらい置きに様子を見に行く。
まぁ、依頼主のお願いして来てることとは若干していることが違うけど
結果的に山の妖怪の密度は減ることになるから、そこは我慢してもらおう。
言わなければばれないしね。
弟子ちゃんにはそのまま楽器を叩いていてもらって
一人で山の上のほうに上った。
大体登って5.6分くらいで体の震えが止まらなくなり始める。
なんというか、寒いのは寒いんだけど、寒さからの震えじゃない。
怖さでもないんだけど、なぜか不思議に震える。
不謹慎だけど、すこしパーキンソン病見ないな感じなのかもしれない。
俺はそこでいったん足を止めて、アルミホイルを開いて中身を地面に盛り塩?
みたいな感じに盛った。
そして、それを土ごと力強く蹴り、後ろを見ないように気を付けながら
くるりと後ろを向き、山を下り始めた。
途中弟子ちゃんを回収して、来た時より短い、直線的な下山ルートで帰った。
俺が山を登っていくのを見ていると、すっと、茂みから何かが俺についていったような影を見た気がした
とかなんとか言い始めた。
俺は冗談で、ああ、それならあったよ、バービー人形が動いてたっていってあげた。
ごはん食ってくるわ
君のことは時折気にかけてた。また書き込みしてくれて嬉しいよ
今回の小話も愉しかった。先生の話もまた頼むな
もしかしてミサトさん?
あ、そっか。そこら辺まだ終わってなかったね。
とりあえず今日は過去スレとかみてどこまで書いたか思い出すわ。
また明日から続きを書くね
運がいいね。
先生の話の続きは今晩にでも書いたりするよ
\(^o^)/
先生の話のつづき。
ミサトさんの様子がおかしくなってからしばらくすると、彼女は体をゆさゆさしながら
何かをつぶやき始めた。
俺はなるべく意識が彼女のつぶやくことに行かないように注意し
先生のほうに目を向けた。
三人歌を終えた先生は、黙ったままうつむいていた。
何か準備をしないのだろうか?
「我聞」は「如是」が死んだあとにランダムで近くに生まれる。
なので見つけられるかどうかは運によるところが大きい。
先生は「我聞」を探す方法を持っているのだろうか?
なんで先生は何の指示もしてこないんだ?
基本的に儀式は象徴的であいまいな部分が多く、まぁ、知識量や経験があれば
それなりに判断をしたりもできるけど
俺が早とちりして、儀式をぶち壊したさっきみたいに、いまやっているものと
別のものを勘違いしてしまうことがおおい。
なので、响搬と助搬に分かれて、メインのほうが助手のほうに常に合図を送って
意思疎通をするのが大切だ。
手による意思表示もそうだけど、夜は暗闇が多いのでそのほかの簡単な
合図も使いつつ、進行しないといけない。
それなのに、先生は「殺陣」を始めてから、俺に指示を送ってこない。
俺は「殺陣」の後半のやり方知らないのにだぞ?
俺は何もできないまま、暗闇の中で突っ立てるしかなかった。
彼女は突然つぶやくのをやめて、気分が悪そうにもぞもぞし始めた。
そしてせき込み始めたと思ったら、激しく嘔吐し始めた。
もう一度、ショウガ水のせいで大分吐いたから、何も出すものはないと思ったが
音から判断すると、結構の量の何かがでていた。
でも俺はミサトさんの背中のほうに立っていたし、暗かったので何を吐いているのか
分からなかった。
すると、今まで動かなかった先生が、ミサトさんのほうに近寄った。
そして、なにをすると思ったら先生は口を開いてこういった。
お前は死ぬんだ。お前は死ぬんだ。お前は死ぬんだ。
大きい声ではないけど、はっきりした声で
お前は死ぬんだ。お前は死ぬんだ。お前は死ぬんだ。
なんどもなんども
お前は死ぬんだ。お前は死ぬんだ。お前は死ぬんだ。
そう繰り返した。
さらに、ぼけっとの中から何かを取り出し、ミサトさんに向けて投げ始める
でも、ぺしゃ、ぺしゃと湿った何かがミサトさんの体にぶつかるのが分かる。
全部で6個、先生は何かを投げた。いや、6個っていうのはおかしいな。
先生は6回投げたけど、一回に1個投げたわけじゃないかもしれない。
まぁ、それは置いておいて、投げ終わったころにはミサトさんの嘔吐は嘔吐を終え
地面に突っ伏したまま動かなくなった。
辛うじてつらそうな息遣いと上下する背中の様子で、何とか生きていることは判断できた。
その時なんだけど、不思議なことに急に生暖かい風を感じた。
海辺の崖で、しかも寒い季節だから、そんな風が吹くわけないんだけど
先生もそれを感じたのか、いったん動きを止めた。
そして、ミサトさんをそのまま放置して、俺のほうに歩いてきた。
見えるか?先生は俺にそう合図した。
俺は意味が分からずに、首を振った。
あそこ。間違えるな。あそこ。
あそこ、兄貴、いる。
先生は近くの一角をさして、さらに合図してきた。
俺はびっくりして危うく声をあげそうになった。兄貴ってあの兄貴?
先生は俺の反応を確認した後、邪魔、しろと指示を送ると
俺から離れた。
自分が今まで見てきた体験の中での事しか肯定として受け入れないと言う形が定着している
それがどうも気になる 占い師や霊能者は断定タイプがほとんどだというけれどまさにだ
「自分は今までに物理的に何かできる幽霊にはあってません だからいませーん」
と今まで見てきた事以外の事例が書き込まれると全力で否定だ
現に
>>5
で否定してるでしょう、いないと断定するな 不愉快だ 出会えてないだけだ
いつか、出会えるといいな この話の中心は否定するなという部分なんよ
他人が体験した自分にない出来事は全部、妄想か?
妖怪はいない、作り話だの問いに多分 いるかもしれないと答えてただろ?
てめぇの言う事は否定されると気にいらん癖に他人の話は否定だ どういう事だよ
自分の中で像が固定されてるからこういう事になるんだ
確かにそうだね。
今まで出会ってないだけで、そう先生に「これが妖怪だ」って習って
そういう固定概念を持ってしまって
ついつい自分も偉そうに語っちゃってしまった感じだね。
反省するわ。
正直、個人的には妖怪にすらであったのか怪しいわ。
こういう仕事していて恥ずかしい限りだけど、霊感がないから
幽霊とか妖怪とか、肉眼ではっきり見たことないからね。
だから、俺は真実ってわけじゃない。
俺が語る妖怪とか幽霊とかはあくまで「俺の仕事の対象」で
仕事の便宜上、俺の業界ではそう分類しているだけ
モノを動かすなんか変なものに関する仕事は引き受ける
モノを動かせない、けどなんか変なものに関する仕事は引けず、別なところを紹介する
っていう風にうちでは決まってて。
そんで、うちは自称妖怪退治屋だから、まぁ、受け持つ仕事の対象を妖怪として
引き受けれないものは「それは幽霊で、うちは専門外」と断ってきたわけだ。
なので、本当の意味で、俺が見たとか、出会ったとかそういうわけでもないので
詳しい方の目を汚して、不愉快にしてすみません。
邪魔をしろって言われても、相手は先生の兄貴だ。
昔、先生の話から聞いた感じ、たぶん今は「倀」という妖怪になってると思うので
しないといけない対処はわかるんだけど
なんだか気が引けた。
「倀」ってのは前に話したと思うけど、おさらいすると
自殺の名所とかがある意味一種の妖怪になっていて、そこで死んじゃうと
人間は魂をとらわれてしまう。
とらわれた人の魂が逃れるためには、ほかの人間を殺して
自分の代わりにしないといけない。
まぁ、このとらわれた人間のことも「倀」っていうから
そこらへんはあんまりぐらい的に決まってないアバウトな概念だね。
昔は結構「倀」は怖い妖怪の代表格で、じじばばとかが対処法を教えたりするけど
こいつに出会った場合は、まず背中を向ける。
そのあと、地面に尿する。
これで大体の場合、相手は逃げる。
でも、先生の兄貴って思うと、なんだかなぁ
俺は仕方なしに、言われた場所に向かった。
大体このあたりだろうと思った場所で、後ろを向き、ずぼんとぱんを下した。
すると、突然俺の物はなんかすごく冷たい何かにつかまれた気がして
「じょろじょろー」っとたまらず尿がでた。
しかし、尿の様子が少しおかしい。男ならわかってくれると思うけどさ
立ちションしたときって、尿から湯気が出るわけじゃん。
特に寒い日とか、めっちゃもくもくするわけよ。
でも、今回はそれが一切なかった。
そんで、尿がおわっても、物をつかむ感触は残っていて、それどころか
そこから冷たい感じがぞわぞわ全身に広がっていく。
モノをしまおうにも、手がかちこち震えて、動かせない。
俺はやばいと、心ン中であせった。
大体の「倀」は背中向けて尿で、あきらめてくれるらしいんだけど
あくまで大体だ。
年季の入った「倀」ってのはしつこいもので、めったにいないんだけど
そういうやつは簡単には獲物を逃さない。
なんたって、長い間「倀」になってしまっているから
早く楽になりたいんだろうね。
合宿って何の?今何してんの?
サークル
※ここから主は現れていません。
また続きがあればまとめます。
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引用元: http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1454513203/
引用元: http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1426258148/
全く読んでないんだが、面白いのか?こいつ
先生の話が気になって読み続けてたのに、続きがないから注釈いれてほしかった
面白い。いろんな意味の面白さがあって続きが楽しみだ。無事でまた現れて欲しい。
⑤以前のリンクに⑥がない件について
内容は面白いのに、話しが飛んで読みにくい
ここまで時間使って完結してないのかよ…
何の宣言もなしに長期間姿を消して、現れたと思ったら続きを話すでもなく全然別の話を挟んで、続きを話し始めたと思ったら余談で脱線しまくって、結局また途中で消える…
こいつ、最後まで話す気一切ないだろ
続きを早く読みたい!
今大学四年生かな?
頼むから話を最後まで教えて欲しい!