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【その2】旅に出たら人生が変わった。

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93: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:04:26 ID:6ut

昨日のライディングがキツかったのか、
或いは観光地を回れることに喜んだのかはわからないが、
まぁ動物園を喜んでいるからいいや。
園を出て近くにある鍾乳洞へ向かう。
途中何人かのチャリダーとすれ違い、軽く話をするが、
スミーは基本的に猫を被っていて話さない。
(・ω・)
( ・ω・)
(・ω・ )
微妙に動く程度で殆ど変化しない表情。ちょっと面白い。

94: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:05:18 ID:6ut
鍾乳洞につきHere is a caveと伝えると
(`・ω・´)
なんか張り切っている。
自分もここは初めて入る鍾乳洞だったので張り切って入り口に向かう。
中は非常に涼しく、そして涼しく、快適に涼しかった。
(`・ω・´)つ|壁|
冒険心をくすぐるようなタイプの鍾乳洞ではないが、
スミー的好奇心を刺激したらしく、あちこちペタペタと触っていた。
小さくて凄いわけではない鍾乳洞だけれど、まぁ来て正解だったのかな。
97: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:07:23 ID:6ut
小雨が時折あったが、だらーりだらりと再び気の向くままに走り、駅前のホテルに戻る。
スミーにDo you want to go Summer festival ?と伝えると
(・∀・)yes!
良い返事。
念の為折り畳み傘を持ち、会場付近をフラフラ歩く。
屋台で売っているチョコバナナを買い、焼きそばを買い、たこ焼きを買い…
98: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:08:17 ID:6ut
後ろ姿がギャルなので度々ナンパしてくる男はいたが、
外国人だと気づくと離れていく。離れず話しかける男もいたが
(・ω・)
スミーが無表情。
諦めて立ち去るナンパ師。
少し離れた河川敷、それ程混んでいない場所に座り、出店の食べ物を食べ始める。
何分かそうしていると、少し離れた所で花火が上がり、空を照らした。
Σ(・ω・ノ)ノ
見事に驚き
(*´∀`*)
笑顔満開。
99: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:09:10 ID:6ut
自分自身も久々の花火を満喫。特に会話もなく、ボーッと眺める。
雨が降ることも無く、いい時間が過ごせた。
(*´∀`*)
嬉しそうな顔のままのスミーと一緒にラーメン屋に向かう。
味は普通だったが、スミーは小さなレンゲに一生懸命麺を載せて食べていた。
あと猫舌なのか凄いフーフーしていた。
部屋に戻り、冷房を入れる。スミーに風呂を譲り、自分は明日以降の予定を立て直す。
101: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:10:16 ID:6ut
結構シビアだった。大雪山の景色を見てもらいたいが、
ゆっくりし過ぎるとキャンプ場もなく、大幅に計画が狂ってしまう。
スミーの登坂速度もまだわからない。
50km,120kmの割り振りで2日を使うべきか、
北見までの170km近く一気に行くべきだろうか。
そんな事を考えていたらスミーがバスルームから顔を出してこっちを見ていた。
102: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:11:28 ID:6ut
|ω? `)…
「What’s happen?」
|彡サッ
そして気づいた。部屋に戻って直ぐ風呂に直行したから着替えを取り出してなかった。
バスルームの扉越しに
「I go to front.I have a room key.OK?」
と伝えて下の自販機へ向かう。10分ほどして部屋に戻ると
着替えたスミーはベッドで日記みたいのを書いていた。
自分も風呂に入り、スミーに声をかけて3日分の着替えを持ち、
ランドリーで洗濯、乾燥して部屋に戻る。
明日は早く起き、急いで北見に向かわなくてはならない。
ベッドに入り、フットライトだけをつけて就寝。多分スミーより早く寝付いた。
三日目終了
103: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:12:23 ID:6ut
朝5時起床、眠そうなスミーにはすまないが、この時間なら170km行けそうだ。
素早くシャワーを済ませて6時にチェックアウトをする。
スミーがホテル代支払うと言ってきた。
素泊りとは言え、2日2人で約20000円を払ってもらうのは申し訳ないが、
ここまで費用が俺負担だったからと譲らない。
外に出て、今日はヘビーでロングになると真面目に予定を伝える。
それが伝わったのか真顔で頷いた。
104: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:13:43 ID:6ut
おそらくMTBの自分よりもロードに乗っているスミーの方が速いだろうが、
極力重めの荷物を自分が預かり、軽量な物を頼む。
普段靴で乗れるビンディングペダルではあったのでスニーカーで漕いできたが、
今日だけは流石にビンディング対応のサンダルに履き替えて挑む。
そしてスタート、道中最大の難所に挑んだ。
上川までを自分が先導。会話も無くひたすら走る。
少しずつ登坂し始めるが、大きくペースを落とさずに
何とか10時前に上川駅近くに辿り着いた。ここまでは予定通り。
問題は上川から北見まで約120km,距離自体は問題ない。
問題なのは標高1000mをこえる石北峠だ。
105: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:14:51 ID:6ut
最悪の場合を考え、上りの平均速度は7km/h、
下りの平均速度はスミー次第だから計算は微妙で…
途中留辺蕊(るべしべ)から北見までを平均15km/hとして…。
考えるのも面倒くさい。
もう上り下りの平均速度15kmで計算で全部15km/h計算でいい。
これならだいたい10時間!夕方にはつくんじゃないか!?
先導をスミーに切り替え、ギアを落としてひたすら付いていく。
自分一人だと休みがちになってしまうが、
パートナーが居ると意地でもついていくしかない為、自然と気合が入る。
だが、徐々にスミーのペースが落ち始める。
勿論自分の疲労もなかなか大きい。
途中何度もライダーからピースサインや声援を貰いながら踏ん張り続け、
標高の中間目安である銀河の滝を眺めながら一休み。
流石に重量積載はキツい。
106: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:17:47 ID:6ut
滝を眺めながら特に会話もなく10分ほど休憩をし、
ストレッチをして再びアタックを始める。暑くはないが汗が止まらない。
水の消費は激しく、各自の残りは半分程になっていた。
呼吸音と地面の音、風の音を感じながら走り続けるていると大雪山のダムが見えた。
残り標高は200mも無い。スミーのペースが更に落ち始めたので声をかける。
「スミー、Are you fine?」
返事が無い。スミーを止めて休憩を挟む。
今何処にいて、あとどれだけ走ればいいのかわからないと言う精神的負担は体力の消耗が激しくなる。
地図を広げ、カロリーメイトを食べながら現在地と頂上を指し示すが反応がイマイチ。
( ´Д`)
表情もイマイチ
108: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:21:25 ID:6ut
「スミー、Why did you watch せくしーむーびー?」
(´Д`)
(´Д`)
(゜Д゜)
あ、いい顔だ。でも足をパシパシ叩かないで下さい。ちょっと痛いです。
109: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:22:45 ID:6ut
「Let’s go.Here is near the top. 」
自分を先導にして石北峠の頂上を目指す。
スミーも会話で少し元気が出たのかしっかり後をついてくる。
その甲斐あって3時過ぎに頂上の休憩所と言うか簡易ドライブイン的な場所に辿り着いた。
北見方面に広がる景色を見てスミーが微妙にはしゃいでいる。自分も思わずガッツポーズ。
残り区間、4時間もあれば北見でゆっくり出来るはず。小休憩をしてスミーを先に下る事にする。
110: 名無しさん@おーぷん 2016/09/19(月)07:22:55 ID:vwF
スミーかわいいなw
112: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:23:40 ID:6ut
スミーの下りは上手く、そして速かった。
決して路面状況が良いわけでもないが、確実に危なげなく的確に曲がって行く。
自分もその後ろを安心して付いていく。重量積載をしていたが、
シマノ製の油圧ディスクをつけてあた事もあり、安心して下る事が出来た。
留辺蕊に入り、2人縦列に20km/hペースに速度を下げながらも好調に走る。
北見にある無料キャンプ場に入る頃でも夕日に余裕があった。
余裕はあったんだ…。でもシャワーが無かったんだ…。
113: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:24:38 ID:6ut
と言う訳で黒いゴミ袋に水を10Lくらい汲んで、外に放置。
その間にスミーの2~3人用テントの設営をして、次いで自分用一人テントを組み上げる。
明るい内に明日の予定確認をして、小型鍋と固形燃料でインスタント食品を食べる。
さてシャワーを浴びることにしよう。
固形燃料の火で10得ナイフみたいな工具にあるコンパスの針のような奴を加熱し、
2リットルボトルの下に穴を幾つかあける。
あけたら外からティッシュを挟みガッチリとガムテで固定。これを2個作る。
それに黒いゴミ袋から温くなった水を入れて一人用のテント内に吊るす。
114: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:25:44 ID:6ut
スミー、シャワー。
Σ(゜∀゜ノ)ノ
ヽ(=´▽`=)ノ
まぁ汗を流すだけなら充分。スミーが出た後、
もう一度お湯入れをして自分も頭と身体を軽く流す。
シーブリーズを塗り、これでかなりマシになっただろう。
テントを斜めにしてドバーッと放水して、残りの水で中を洗い再度放水。
拭いて乾かせば寝られる。
と言うか寝たい。
ゴシゴシとテントの水分を拭き取り、風を通して乾かしているとスミーが
(・ω・)いん まい てんと
と言ってくれたので、素直に言葉に甘える事にした。
115: 昔チャリダー今おっさん 2016/09/19(月)07:26:40 ID:6ut
スミーのテントの隅に銀マットを敷いてナップザックを置き、
それを枕に大き目のバスタオルをかけて横になる。
テントの向こうから色々な虫の声と、他のテントの会話みたいなものが聞こえてくる。
スミーは
(*´∀`*)
よくわからないがニコニコしている。
そういえば旅を初めて初のテント設営だ。
真新しいテントを見る限り、初めてのキャンプなのかもしれない。
ゴロリゴロリと寝返りをしたり、起き上がって外を見てみたり。
なんとなく昔の自分もそうだった事を思い出した。
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