バイトの初日に「運命を感じるわ。」と言われ熱く語っていたAさん。でも私を解雇させようとしていて社長に…

「(私)さんを解雇してくれ」とバイト先の同僚の年上女性(仮名Ａ)が社長に直談判した事。 
当時私は20歳。Ａさんは36歳の独身女性。 
年の差があったけど、たまたま同じ日から働き始めた新米同士だったのと、帰宅の際の駅までの道筋が同じだった為、とりあえず行動を共にする事になりました。 
初日、Ａさんに 
「私、(私)さんに運命を感じるわ。きっと長い付き合いになるわね」 
と熱く語られたのを覚えています。 
結果としては３日でさようならだったのですが。 

２日目の会話。
Ａ「(私)さんて自○したいと思った事ある？」
私「自○ですか…　まぁ、なんかつらい事があった時に咄嗟にそんな事考えた事はあるかもですね」
Ａ「私もあるのよ。人生って色々あるよねぇ。私、(私)さんが悩みのひとつもない脳天気な子だったら
どうしようかと思っちゃった、安心したわぁ」
自○について延々と熱弁され、私は（えらく哲学的な人なんだなぁ）と感心してたのですが、
その次の話題が…。

Ａ「ところで社長って私の事、狙ってる気がしない？」
私「へ？」
Ａ「ほら、昨日社長室に奥さん来てたでしょ。正直…どう思った？」
私「…まぁ、美人ではなかったですね」
Ａ「でしょーーー。デブだしさー。それに比べたら私はねぇ。あの奥さんよりずっと若いし」
私「え、社長になんかそれっぽい態度とかとられたんですか？」
Ａ「ほら、今日の午前中に(私)さんがちょっと席外したじゃない」
私「ええ」
Ａ「そしたら社長、会社に慣れました？って訊きながら、(私)さんの席に座ったの!!」
(※私の席はＡさんの隣り)
私「それで？」
Ａ「いや、それだけだけど。でもなんとなくわかるでしょ！」
私「は…い？」
その後すぐに分かれ道が来たので、「じゃあまた明日」と手を振って別れました。
運命の３日目。
いつものようにＡさんと過ごしましたが、帰りだけはいつもと違ってました。
Ａさんに「社長に個人的な話があるので(私)さんは先に帰ってくれる？」
と言われ、１人で帰宅したからです。
４日目、出勤すると、Ａさんは出社してきていませんでした。
社長が言うには「辞めた」と。
狐につままれたような心境に陥りましたが、たった３日の付き合いの人だったし、まぁいいかと。
その後、真相を知ったのは数ヶ月後です。
社長の奥さんとそこそこツーカーの仲になった頃、奥さんが暴露してくれました。

あの日、Ａさんは社長と奥さんに「(私)さんを解雇してください」と言ったのだそうです。
社長「え、なんで？！」
Ａ「(私)さんって自○を考えた事があるそうですよ。ちょっと危ない人なんじゃないかと…　私恐くて…」
社長「いや、そんな事言われても…」
奥さん「Ａさん、あなたねぇ、(色々説教)」
Ａ「すいません、奥さんは席を外してもらえませんか」
奥さん「ハァ？」
Ａ「社長とだけ話したいんです」
奥さん「なんなの一体」
社長「お前、ちょっと外せ」
奥さん退場。一時間くらいして戻ると、Ａさんはすでに居なくて、「首にした」と社長。
社長曰く、Ａさんは奥さんを退室させた後、社長に迫ったのだそうです。
奥さんは言葉を濁してましたが多分色仕掛け的な。
しかも、「私と(私)さん、首にするのはどちらか選んで下さい」と二者択一をつきつけたのだそうです。
たった３日の付き合いの中、私のＡさんへの印象は、
「ちょっと　ん？　なトコあるけど、思った事すぐ口にするなんて、歳の割にあけすけな人なんだな」
と、それほど悪印象は抱いてませんでした。
Ａさんもこちらに対して運命のなんのと好意的だったので、
何故いきなり「(私)を辞めさせろ」になったのか心底謎でした。

謎でいいんだよ。
理解できたらヤバイ。
基地害を理解できるのは基地害だけだ。

Ａうp