今までにあった修羅場を語れ【その27】
年末年始は仕事で、今日から数日休みなので帰省してる。
実家に着いて荷物を整理してたら玄関が騒がしくなり、何事かと襖を開けたら飛び込んできた知らないおばさんに掴みかかられ、訳がわからないうちに天井を見てた。
柔道でぶん投げられたらしい。
分厚い脂肪がクッションになったのか私はノーダメージ。
むしろ私は視界が襖→廊下→知らないおばさん→天井とくるくる移り変わって処理が追いつかない方にパニック。「は?」しか言えないロボットみたいになってた。
デブな私を投げた細身のおばさんがバランス崩してるすきに旦那が間に入り、同日に帰省してた妹の彼氏が駆けつけておばさんをつかまえてくれた。
私の修羅場はここまで。
後から駆けつけた母に宥められ、リビングで全員テーブルについた。
おばさんもパニックになっているようで、まくし立てているんだけど文章に必要な要素がたびたび欠落してよくわからない。
母がお茶を淹れながらおばさんが父(昨年没)の方の親戚だと教えてくれた。
おばさんは私達がおばさんのことを知らないのに動揺。
なんとか話してくれたことによれば、全ての元凶は祖父母だった。
事の発端は二十数年前に遡る。
おばさん、当時はバリバリのお嬢さんの結婚式。
そこに祖父母が招待されていたのだが、当日なぜかフリフリのピンクのドレスを着たひとりの幼女を連れてきたそうな。
急に子供の客が増えて戸惑う関係者に「こんなかわいい子が祝いに来てやった」「賢い子だから迷惑はかけない」と出席を強行。
事実、その女の子は大きな声も出さずにニコニコと大人しくしていた。
むしろ式の最中大音量でクシャミをしたり痰を吐いたり(汚くてすいません)していたのは祖父母の方だったらしい。
事件が起きたのはその後。
食事中、女の子が急に倒れた。顔が腫れ上がり、呼吸もヒューヒューと異様な音を立てる。
すぐに救急車が手配されたが、祖父母は叫んで暴れ、女の子と一緒に救急車に乗ろうともせず、ただただ新婦に詰め寄ってギャンギャン責める。
「人殺し!」「孫がかわいいのに嫉妬して毒を盛った」
などと罵詈雑言をまくし立てている間に女の子の容態がさらに悪くなり、同乗者無しで病院に直行。
幸い、意識を失う前に女の子自身が名前や住所、電話番号を言えたので両親に連絡がつき、母が駆けつけたそうだ。
女児が倒れた理由はお察しの通りアレルギーのアナフィラキシーショック。
甲殻類アレルギーで、孫が食べられないと言ったのに祖父母が無理矢理食べさせたせいだった。
とにかく、その事件のせいでおばさんは破談。
慰謝料などなどは祖父母と父が払ったらしい。
ここまでは母も知っていることだったが、この先は母も(そして多分父も)知らされていないことだった。
慰謝料の支払い以外に、祖父母とおばさんはもう一つ約束をしたそうだ。
それは、女の子の結婚式に、必ずおばさんを招待するということ。
おばさんが破談になったのは、祖父母と縁ができることを先方が嫌がったというのが大きな理由だ。
孫の結婚式をぶっ壊すのがおばさんの復讐になる。
そして昨年末、おばさんは私が結婚したのを知った。
私は式を挙げていない。
しかも、結婚したのは4年以上前。
式をしなかっうえに結婚を知らせもしなかったことを約束違いだとしておばさんはこの度乗り込んできたわけだ。
だが、おばさんの式に出席したのは私ではなく妹。
式で倒れたのも、病院に運び込まれたのも妹。
記憶違いなどではなく、条件を照らし合わせても間違いない。
二人ともアレルギーがあるが、私は薬品系アレルギーで、甲殻類のアレルギーがあるのは妹。
二十数年前の私はアトピーがひどく、フワッとした女の子らしい服を着ると痒みがひどくて泣いてばかりだった。フリフリの服に上機嫌でいい子にしていられたのは妹の方だ。
当時の姉妹はそっくりだったし、現在の私達姉妹も姉→デブ、妹→鶏ガラという体型以外よく似ている。
しかも二人とも小さい頃から引くほど顔が変わっていない。
だから、おばさんが玄関から見えた私を妹と間違えてぶん投げにきたのはまぁわかる。
だが、おばさんが記憶していた女の子の名前は私の名前だった。
おそらく祖父母は、おばさんに、あえて私の名前を伝えていたのだと思う。
買い与えた服をアトピーで着られず、小児ぜんそくもあって祖父母の思うように遊べないという理由で、当時から私は祖父母に嫌われていた。
妹にばかりかまって、いろいろと買い与え、私は蔑ろにされていた。
だから、おばさんが復讐に来ると理解して、かわいい妹ではなく私の名前をおばさんに伝えたのではないだろうか。
おばさんはめちゃめちゃに泣いた。
破談になった当時は、祖父母はもちろん、女の子のことも恨んだそうだ。
だが、二十数年経って、祖父母のことは許せなくても、女の子に復讐するのはやめよう、式には招待されても出るのはよそうと思っていたそうだ。
ところが、式どころか結婚すら知らされていなかったと知り、私達が約束を破ったと思った瞬間に頭に血が登って何かしてやらなければ気が済まなくなったんだと。
ちなみに、ご近所さんがおばさんの友達(世間って狭い!)で、情報源はそこ。
ご近所トーク中に母から娘たちが帰省してくる日にちをゲットしておばさんに伝えていたそうな。
だけど、実際のところ祖父母がクソオブクソで、約束は伝えて無いわ、復讐相手をもう一人の孫に身代わりさせようとしてたわで……
なんか同じ被害者というか、自分自身をぶん投げちゃったような気持ちになったんだと。
何度も何度も謝られて、本当に祖父母がすいません……ってなっちゃった。
で、よく考えたらこれ妹の修羅場なのよね。
本人は「小さい頃に結婚式でアナフィラキシーショック起こした」って話をされたことがあっても記憶が無い。
姉のこととして語られる式の過去の修羅場の内容で、自分の記憶が少しずつ呼び覚まされていく意味のわからない恐怖。しかも結婚式準備中。
多分今回一番怖い思いをしたのは妹。
青ざめて、当時祖父母に無理矢理食べさせられたとはいえ式をぶち壊してしまったこと、今の今までお詫びもできていなかった事を謝る妹を、おばさんは号泣しながら許してくれた。
あの後改めて自己紹介みたいな流れになったら、おばさんと妹の趣味が偶然にも一致して、いま二人ですごく盛り上がってる。
私は長距離運転してきたところへ修羅場突入で疲れちゃったので、こたつでぬくぬくしつつ、二人がキャーキャーはしゃいでる声を聞きながらこれ書いてる。
晩ごはんの買い出しに行ってる旦那と妹の彼氏くんがそろそろ帰ってくるみたいなので、ざっくりまとめて書き込み。
長くてごめんなさい!
だとしたら可哀想すぎ 良くある話だけどさ
>>681
おばさんは独身ですね
祖父母があんまりひどかったのでその後のご縁にも影響したのかもしれません……
深くは聞けませんが……
>>682
ああ…可哀想に 毒家族で独身を強いられるのは良くあることだ
>>683
申し訳なさしかないですね、本当に。
このまま夕飯も一緒に、と言っていたのですが、明日はもうお仕事だそうで先程帰られました。
妹とふたりで数少ない同志ができたとちょっとホクホクしていました。
ていうか、最初に知らないおばさん!と思ったのでそのまま書き進めちゃったのですがおばさんおばさん連呼してすごく失礼だ私……
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・夫と夫の後輩の家に行ってきたんだけど、そこでモラハラというものを初めて見た。
・産婦人科医から見たら子沢山は3から5人以上なんだって。その場合DVを疑うらしい。
引用元: http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1553414878/
長過ぎて読めん