虐待されていた私は商店から食べ物を盗んだ。「ごめんなさい」って泣いていたらお医者さんも商店のおじさんも泣いてた。

痛い話あり。

私はいわゆるネグレクトをされて育った。
ネグレクトなのに、暴力あり。
家庭内で貧富の格差がものすごかった。
母、兄、祖母は貴族、私は奴隷くらいの差だった。

教師は私が問題児だと思ってたみたい、
15年も前のド田舎だったし、虐待とかそういう発想はなかったようだ。
小学校では給食だったから、まだ食事にはありつけていたんだけど
長期休みは地獄だった。

食べ物が家にあっても、私が食べることは許されていなくて
1週間目で、頭も回らないし満足に立てないしで、死ぬんだと思った。

恥ずかしい話、盗んだ。
家の真向かいが商店だったから、意識が朦朧としてもう
食べ物ならなんでもよかった。
だけど、長い間食べてないのに固形のものを食べようとすると
胃がびっくりするんだってことをしらないで飲み込もうとするもんだから
むせて咳込んで意識がますます遠くなった。
お店と店主の家が一体化した建物だから、気付いたおじさんが出てきた。

あー、殴られるな、死ぬなって漠然と思ったら
きたのは警察じゃなくて近くの小さな病院のお医者さん。

病院に運ばれて、重湯？から食事をとらせてもらって
ごめんなさいごめんなさいって泣いていたら
お医者さんもおじさんも泣いてた。

それが私の修羅場。

そのあとは私も幼い記憶だしよくわからずあんまり詳しく書けない。
流れるように施設に入ったよ。
引き取ってくれるような人もあらわれなかったから施設で育って
高校卒業と共に普通に就職して普通に大人になって
たまにカウンセリングに通って、たぶん特筆することもない普通の生活をしてる。

住んでいたところも離れてしまったし
元家族だった人たちのことは知らないから書きようがない。
本当に、何も知らない。どうなったかとか、どこにいるのかとか全く。
これは修羅場とも思わなかったから、修羅場スレだし、スレチだったら申し訳ないと思って書かなかった。