中3でクラスが同じになったＡは一言も喋らなかった。誰が話しかけても身振り手振りのみ。

中学の同級生Ａの話。
中３でクラスが同じになったんだが、Ａは一言もしゃべらなかった。
誰が話しかけても、身振り手振りのみ。「何で黙ってるの？」と誰かが聞いても、黙って俯いたまんま。
声が出ない訳じゃない。歌のテストは堂々と歌ってたし、教科書の朗読だって普通にやってた。
音楽のテストと本読みのときくらいしか、Ａの声は聞けなかった。
確かＡは中２の頃に転校してきたはずなんだけれど、よく１人でいるところを見かけてたので
ああこういう理由だったんだね、ってみんなで納得してた。
コミュニケーションが全く取れないので、Ａは完全に浮いていた。
自閉症（勿論当時その症状がどんなものか知らなかった）じゃないの？なんて噂が立ってた。

月日は流れ、大学３回生くらいの頃。
胃の調子が悪くて駅前の内科に行ったところ、そこの受付嬢がＡにそっくりだった。というかどう見てもＡ。
向こうは気付いてるかどうか知らないが、どうかこのまま気付かれないように…と思ってた。
Ａは私が呼ばれるとき、他の仕事をしてたのだが、帰りに診察代を払うときに担当したのはＡだった。
わぁ気まずいな…と思ってたら
「○○（私）さんだよね？覚えてる？私Ａだよ～○○さん変わってないんだもん。すぐ分かっちゃった～」
と喋る喋る。Ａとはそんなに親しかった訳じゃない。というか、親しくする方法が当時は分からなかった。
「うん…分かったよ…」としか応えられない、圧倒される私を尻目に今はどうだとか中学が懐かしいとか喋る喋る。
そして最後にニッコリ笑って「私変わったでしょ！？」
「…うん」と頷く以外何も出来なかったよ。何というか、今の自分を主張しまくりたいんだなって思った。
それにしてもＡの中学時代の寡黙っぷりは何だったんだろう。

…あれ？もしかして厨２病だった？

そういや高校の同級生の女の子もめったにしゃべらないし
話したとしてももんのすごい小さい声で、勝手に
「きっと物静かなお家の一人っ子育ちなんだろう」って勝手に思ってたら
高校卒業間際結構仲良くなって、実は7人だか8人だかの兄弟の長女で
家には乳飲み子を筆頭にうるさい盛りの兄弟がわさわさいると知った。

本人いわく
「家が騒がしいから外では静かにしてる」と・・・。
テレビの大家族のイメージとは真逆の人だったなぁ。
ちなみに高校は県で一番の進学校だったので大家族→あんまり
勉強できないというのも覆された。
家では大声出して怒ったりしてたのかなぁ。。。

悪かったよ謝るよｗ

乳飲み子を含めでいいかいｗ