【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その23
違う部署だったが気さくに話し掛けてくれた。嫁は優秀でかなり出来る先輩。
一方俺は新入社員であることに加え、上司が問題のある人だったのでとても苦労した。
能力以上の仕事を割り振られたり、過度な叱責など日常茶飯事だった。
そんなんで疲れ果てていた時、嫁が飲みに誘ってくれた。
最初の頃は緊張していたけど、何度も行くうちに愚痴を言えるようになった。
俺は嫁の事好きになってたけど、嫁は俺の事眼中にないと思ってたし、気持ちを告げてこの関係が終わるのが怖かった。
しかしついに俺はストレスで倒れてしまった。医者には入院+自宅療養数ヶ月だと言われる。
上司は辞表を出せと言ってきたので、すぐに出してやった。
嫁は入院中見舞いに来てくれ、退院後はまた飲みに誘ってくれた。
回復後再就職を目指すも、1年足らずで会社を辞めてる事や、ストレスで倒れた事で難航した。嫁が気晴らしに連れ出してくれたのが救いだった。
その後なんとか職に就いた。前の職場と違いホワイトだった。嫁も喜んでくれた。
でも前職のトラウマか、数ヶ月で体調不良になり、上司に平謝りで退職した。
この時心が折れ、もう実家に帰ろうと思った。
つづく
嫁と飲みに行った時それを伝えたら
嫁「え?何で?!」(この時嫁は俺がいなくなる事でなりふりかまっていられなくなったらしい)
俺「もう働けないし、食う物は実家からある程度送られてくるから節約出来るが家賃は厳しい。」
嫁「じゃあさウチに住まない?」
俺「え?」
嫁「だから同棲しよ!」
俺「いやいや同棲って恋人同士がするもんでしょ!嫁さん気を確かに!」
嫁「じゃあ恋人になったら来てくれるの?なら付き合って」
俺「いやいやいや嫁さんそんな簡単に」
嫁「俺くんの事好きなの!帰るなんて言わないで!(泣)」
俺「本当に?!俺も嫁さんの事が好きです!でも本当に良いんですか?俺バイト位しか出来ませんし、同棲は負担になるんじゃ」
嫁「大丈夫!私結構稼いでるし、貯金もあるから俺位養える!」
俺「(いやバイトで金入れるから!ヒモにならねぇから!)じゃあよろしくお願いします」
ということで交際開始。即同棲決定。電話で嫁の両親に挨拶と同棲の報告をし、次の休日引っ越し。
基本俺の家電は処分したけど、それでも荷物が多くて大変だった。
この時俺の秘蔵のDVDと本が全て処分され愕然としたが、夜にしっかり償ってくれた。
それからの日々は嫁が仕事に行き、俺が家事をし、バイトに行くという主夫生活。
毎日が幸せだった。嫁も妙齢なのでそろそろ結婚に向けて、お金を貯めようと思っていた。
あの日母から電話がきた。父が胃癌で手術をするとの事だった。
しかも父は「どうせただの胃炎」と思い放っておいて、発覚した時にはかなり進行していたらしい。
父方の祖父は俺が小学生低学年の時に死んだんだ。祖父は農作業が生き甲斐で体調が悪くても畑に行ってたらしく、作業中に倒れてそのまま目覚める事なくその日に息を引き取った。
当時俺は幼い事や、あまり一緒に過ごした時間も無い事で泣かなかった。
でもこの時父が死ぬと考えたら、いつの間にか号泣してた。
夜になり嫁が帰ってくると泣いている俺に何が有ったか聞き、すぐに新幹線の券を手配してくれた。
つづく
地元に着くと兄が車で迎えに来てくれた。(兄は地元で就職していて妻子あり)
そのまま病院に直行。父は元気そうに声を掛けるけど、母は憔悴しきっていた。
幸い農繁期じゃなかった為、俺・母・兄嫁で父の世話や、簡単な農作業、祖母の介護(ちょっと足が悪く週に数日デイサービスを利用してる)をすることに。
そして手術の日。結果胃の大部分と胆嚢を切除した。今後転移、再発の可能性があると言われた。
その後父の退院、農作業が出来るまで回復する2カ月遠距離恋愛になった。一度お見舞いに来てくれた。(すでに俺両親には挨拶済)
嫁とは毎日メールや電話をした。嫁は「元カノと浮気してない?」など冗談を言い元気付けてくれた。(その子はすでに子持ちだ)
父も本調子ではないものの復帰したので、ある決意を胸に嫁の元に帰る事に。
先に連絡していたため嫁が駅で待っていてくれた。嫁に話があると告げ帰宅。
俺「話というのは、俺地元に帰ろうと思うんだ」
嫁「え?帰って来たばかりなのに?」
俺「いや、向こうに住んで実家の農業を継ごうと思う」(すでに両親、兄と相談済)
ここで嫁は定番の「一緒に来てくれ!結婚しよう!」を期待したらしい。だが俺は
俺「だから別れよう」
嫁「え?何で?」(ちょっと泣きそう)
俺「嫁ちゃん今の仕事が大事でしょ?でも遠距離恋愛は俺的に将来性が見えない」
「だったら嫁ちゃんは俺と別れて新しい人を探した方がいい。だって嫁ちゃんもう三jy(ドンッ)」
嫁「あん?!」
俺「イエ ナンデモアリマセン」
嫁はプロポーズされると思ってたら、別れを告げられたうえ年齢についての発言(未遂)にぶちギレ大爆発
嫁「仕事は大事だけど、それ以上に俺くんが大事だよ!」
「俺くんと別れても、俺くんの実家に行くから!」
「俺くんの選択肢は私にプロポーズして奥さんにするか、別れて私をストーカーにするかだけだから!(泣)」
俺「本当にいいの? 嫁さん俺と結婚してください!そして一緒に来てください!」
嫁「する~!いく~!(号泣)」
最後まで書いた後に長すぎるとエラーが orz
時間を返せ!
ということでつづく
すぐ嫁は会社に寿退職を通告。引き止められるも、渋々了承。しかし引き継ぎ名目で引き延ばしにでる。
嫁両親に結婚の挨拶と田舎に連れて行ってしまう事を謝罪。嫁父は
「今生の別れでもあるない。二人でいつでも遊びに来なさい。ところで本当に娘でいいのか?もうs(ギロリ)いやなんでもない」
結婚式の時嫁の上司から俺の退職について謝罪され(クズ上司はすでにいない)同時に嫁を辞めさせた事に苦情を言われた。
地元に帰ってしばらくは二人とも俺実家に居候したが、嫁の就職先が決まり、嫁の職場の近くに引っ越した。
結構すぐに再就職が決まったのでさすが出来る女と思った。あと引っ越す時母にニヤニヤされたのは気のせいだと思いたい。
引っ越してすぐ襲われた。溜まってたのもあるが、以前の3○歳発言を気にしてかこの後ほぼ毎日迫ってきた。
俺頑張ったよ。一時期絞り取られたよ。結果最近無事懐妊。
嫁は高齢出産回避で安堵。俺は腎虚にならず安堵。
あとは母子ともに健康に産んでくれるのを祈るだけ。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
父は投薬や放射線治療のおかげか奇跡的に転移も再発もなく、
食が細くなったものの、油っぽいものを敬遠するように。
入院前に吸っていたタバコもやめ、晩酌も瓶ビールから350mlになり、
むしろ健康な様子。
実家の経済状態も以前は作物は親戚知り合いに売る以外はJA(農協)に売ってたが、
嫁のアイディアで販路開拓。そこそこ上向いた。マジいい嫁もらった。そしておのれJA!(JAは農家の味方デス)
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引用元: https://mao.5ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1519144104/
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