彼のダサすぎる服装に冷めた。（最後に彼に気づかせてあげなきゃ！）と思ったデートで私はロシア軍の帽子を被った。彼「おい…」

外見のことにつき、理不尽冷めを一つ。
高校の時の彼。私にはどうしても彼の服装が理解できなかった。
最初は私がお洒落に疎いから理解できないんだと思ってた。でもだんだん、級友や街ゆく人々も彼に注目しているのが分かった。
ある日の服装はロシア軍の冬期用の帽子に、背中にドクロと龍の刺繍が入ったジャケット、下のシャツはピンク、それに短パンだった。
もう、季節は何に設定したかったのかとか、なんでデートにわざわざとか、ジョリーロジャーかシェンロンどっちかにしろとか、なんでデートにとか色々な想いが湧いてきて、頂点に達した後、冷めた。
でも最後に、彼にも気づかせなきゃと思って、可愛いから被りたいと見せかけて私がロシア軍の帽子を被ってあげた。
そしたら彼もしばらくして気づいてくれたのか、「おい、そんな帽子被ってくんなよ」と一言。
恥ずかしくて憤死しそうだったけど、そのデートできっぱり言って、別れた。
今は雑誌に出るような、服装もお洒落で帽子が似合う人と付き合ってる。人間は中身だというけれど、やはり最低限の外面も大事だ。