盲腸の手術中、私と同じ高校の出身だという看護師と話して盛り上がっていたら、お腹が物凄く熱くなって吐き気がしてきた。

十年前、盲腸の手術を受けた。生まれて初めての手術に最初は
緊張していたが同じ高校の出身者の看護士さんがいて話が盛り上がるうちに
リラックスしていって二時間ぐらい経ったと思う。普通の盲腸の手術なら
とっくに終わっていてもおかしくないのに終わる気配はない。それどころか
そのあたりからじわじわ右の下腹や腹の中に触られている感触がしはじめた。
次にメスを入れられたであろう部分がものすごく熱い。腹の中で何かが
動くたび吐き気がして、段々気が遠くなるっていうのか全身の力が下から
ゆっくり引っ張られているようなかんじ。目を開けていられなくて
名前を呼ばれてバシバシ顔をひっぱたかれても朦朧としてると腕が
チクっとして、腕の痛みで筋肉注射されてるのがわかった。酸素マスク
つけたりなんだりしてそのあとはだいぶ安定して結局六時間ぐらいかかって
手術終了。あとで話を聞くと、開腹してみたら思ったより事態は深刻で
盲腸が破裂しかけていた、そのせいで長引き麻酔が切れてしまった、
そのことに気づかないまま手術を進めてしまった、下手したら
ﾀﾋぬところだったという話だった。
実はそこの病院は手術数日前、右下腹が痛いと夜間に駆けつけた私に
ただの腹痛だとろくに検査もせず胃腸薬一日分だけを渡したところで、
翌日別の胃腸科の検査結果一刻も早い手術が必要と診断されたので
誤診された病院なんて嫌だと思いながらも一番近くにあるその病院を
選ばざるを得なかった。しかも明日でもいいですよねと一晩放置された。
手術後も追加した麻酔量のミスで三日起き上がれず、同時期に盲腸に
なった友人と比べて跡の大きさは二倍もあって今でも目立つ。
何より衝撃的なのはこの病院が公立病院で現在も普通にやっていることだ。

医療ミスそのものは確率的にどうしても起こる物で
被害者は可哀想だし腹立たしいだろうが、それ自体が
訴えの対象になる訳ではない。
(悪質な場合は別の問題になるが)

今問題になっているのは、嘘ついたり誤魔化したりして隠蔽し、
患者や家族を騙す奴がいる事と、例え訴えたくても被害者側で
証拠を揃えるのが難しくて、なかなか立証できない事。

医療ミスがあっても情報公開していたら、まあ納得だな。
例えば手術ミスが年に何件、投薬ミスが何件、
と患者数も含めて発表するように義務づければいいのに。

そうしたらこの病院は何割の確率でミスってる、
許容範囲だって自分で納得して医者にかかれる。

一瞬、ミス確率が○割で数えられるような病院は嫌だなあと思った。

ミス率が1割切ってる病院なんて無いよ

病院の公開情報を監査する中立機関が必要だな。

未婚女性比率の公表なら分かりやすいが。

報告しなかった時の罰則をありえないくらいに
設定しないと報告あつまらんだろうからなぁ