俺と弟で病院に採血しに行って3つの病室があった。右と真ん中はしわくちゃババァで、左端にいたのはなんと美人すぎる女医！「男と男の勝負だな」

つい最近の話。俺と弟は病院に採血しに行った。案内された病室前に行き、そこには三つの病室があった。
三つとも扉などはなく、中の様子が見える状態で勿論女医さん達の顔も伺うことが可能だった。
一人一人見ていくと、右と真ん中はおばぁさんと言っても過言ではないようなしわくちゃババァだったが、
なんと左端の女医さんが驚く程の美女じゃあありませんか！
「弟よ！」
「にいちゃん！」
「俺、あの女医さんに採血されてぇよ！」
「俺もぉ！」
俺と弟はハァハァしながら自分の番号がその女医さんに呼ばれるのを待った。しかし俺と弟の番号は連なっており、最高でもどちらか一人の番号札がしわくちゃババァ行きの切符と化すのだった。
「男と男の勝負だな」「にいちゃん、ロシアンルーレット、ってやつだね」
「命がけの…な」
順番が近づくにつれ俺と弟の興奮は徐々に上がっていく。
「採血！採血！女医さんにさいけつぇ！ｳﾋﾋｮ」
興奮しすぎて上手く舌が回らない俺。
「にいちゃん！恨みっこなしでしゅじぇ！」
弟も。

更に、よく見ると女医さんの白衣は溢れんばかりのおっ○○で膨大に膨れあがっているじゃありませんか。
「ﾋｬﾋｬ、ﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ、ﾋﾋｬﾋﾟｩｯ！」
必ﾀﾋで笑みを抑えようとする俺。
「お、お、おっぴゃいでっかぁ！」
最早他人の目などまったく気にしていない弟。俺達兄弟のテンションは最高潮に。
「「おっ○○！おっ○○！あの女医さんのおっ○○！」」
女医さんに聞こえないように静かに、だけど力強くそう合唱する俺達には、既に当初の目的など見えていなかった。
そして、運命の瞬間。「157番の人～」
弟の番号だ。何かを決意したような顔でゆっくりと歩きだす弟は静かに真ん中のババァの病室へと入っていった。
リアルに半泣きだった弟の顔が忘れられない。弟よ、お前の犠牲は無駄にしない…！
様子を見る、美女医さんの採血が丁度終わろうとしていた。
右端のババァのとこはまだまだかかりそう。いいぞ、いい感じだ。神様、ありがとう。俺は勝利を確信した。
…しかしハプニング発生。
美女医さんに採血されてたじいさんがなんとその美女医さんに話しかけやがった。
時間がない！早くしろ！身体洗う時どこから洗うかとか聞いてんじゃねぇ！困ってんじゃねぇか！どうせなら好きなたい位とか聞きやがれ！
セクハラめいたことをいくつか聞いて、満足したのかやっとそこを退くじいさん。
ついにくる！
「158番の人～」
素早く立ち上がり満面の笑みで真ん中の病室からでてきた弟を見た俺はそのまま握手を交わし
ゆっくりと右端の部屋に入っていった。

そんな兄弟がいるって事が衝撃的って言いたいのでは？

自分で自分が面白いと思ってました本当にすいませんでした