障害者支援施設で働いてる看護師なんだけど、中学生の頃に水の事故で脳に障害が残ってしまった患者がいる。

障害者支援施設で働いてる看護師です
中学生の頃に水の事故で脳に障害が残ってしまった患者がいる
今は普通大学を卒業してるような年齢で、簡単な集団行動・排泄・食事や四則計算くらいしかできない。時刻表や文書を書くことはできないレベル。
その患者の元同級生がボランティアとして施設に来たことがある。その人はすごく優しくて、患者とずっと昔の話をしていたが、もちろん患者自身は笑顔でいたけど会話は成立してなくて、すごく短い断片的な話を繰り返すだけ。
でも、ボランティアの学生さんは子供の頃一緒に見てたアニメの歌を歌ってあげたりしてた。患者も一緒にその歌を歌い出し、最後まで歌を歌うなんて普段では考えられないんだけど、その時は最後まで歌えた。
すると歌い終わってから患者さんが急に泣き出した。そして『なんでこんなんなっちゃったんやろな、昔は普通だったのにな。お前と同じ学校に行けるはずだったでしょ。悲しいよ、戻りたいよ』と叫んだ。
その言葉使いが患者の知能からは考えられないくらい明瞭で、発声もはっきりしていた。それが哀しいと同時に強く感じた。もしかしたら、患者さんはいつも頭の中は”まとも”なんじゃないかって考えてしまった。

事故とかで脳に障害が出来たタイプにはそういう人結構いるらしいよ
例えば思ったことを反射的に口にしたり行動に移したりしてしまうようになったら異常にしか見えないって感じ
情報処理が圧倒的に遅くなったからインプットに時間がかかってまともな会話が出来ないけど、知能レベル自体は低下してないとかね

早くそういうのの解明が進んで、意思の疎通ができる方法が見つかるといいな

植物状態だと判断された人間が回復して、体が動かなかった間のことを明晰に覚えてた痛覚もあったって話があったな
痛いって意思表示できないだけで、呼吸の管通されるときとかめちゃくちゃ痛かったって