私は生まれもってのアトピー体質。子どもの頃に一番辛かったのは親からの無理解。親「ステロイドは怖い、禁止」

生まれもってのアトピー体質。
私が子供の頃は周りにアトピーの子なんて全然いなくて治療法も情報ないし
田舎だったから先生も知識なかったのかもしれないんだけど病院ではステロイドとワセリン出されるしかなかった。
ヒルドイドはまだなかったのか先生が知らなかったのか10代後半になるまで出会えなかった。
社会人になってから自分で色々勉強して、自分のお金で食生活とか化粧品(全身用の保湿剤等も含む)とかトライ&エラー繰り返して、
症状が出るのは部分的で重症の部類ではなかったのも幸いしてか
今では疲れや不摂生で少し症状が出た時に
アトピー持ちなんてわからなかったって言ってもらえる位には普段は落ち着いている。

私がアトピーで一番辛かったのは親からの無理解。
アトピーの症状が出てる時ステロイド塗りたいのに急にステロイドは怖いとどっかで吹き込まれてきた母親に禁止されてワセリンしか塗らせてもらえなかったり(炎症にワセリン塗ったら熱もって余計に痒くなる→かき壊すのループ)
父親はいつになったら治るんだ？と聞いてくるレベルに無関心(子供ながらにこっちが知りたいとしくしく泣いた)

今でこそステロイドは正しく使えば怖くないと医師から指導されるけど
当時の先生はアトピーにはとりあえずステロイドとワセリンって出してる感じで
痒いのは、治らないのは、あなたが掻いてるからとしか言われなかった。
母も横でウンウン頷いて「この子ったら言っても聞かなくて…」と被害者面。
あと親に怒られたりしてストレス感じるとついつい掻いちゃうんだけどそれも「これ見よがしに掻いてる」って親だけじゃなくて兄弟からも言われてた。本当に痒くて掻いてるのにそんなこと言われるから泣いちゃうし
涙の塩分で？目も痒くなって目頭が切れるくらい擦っちゃったりしてた。
子供が『これ見よがし』のために目頭切るまですると思うのかな…

あと、部分的とは書いたけど人の目には触れる部位に症状が出やすかったので私のアトピーはそこらじゅうに知られてて
友達の親がアトピーに効くと言ってねずみ講紛いの化粧品紹介してきて親が買っちゃったり(効かないどころか悪化)
健康食品のマルチも近所の人がまずはうちに紹介させて私のアトピーがよくなるか観察されたりしてた。
確かにうちの親は私がアトピーなせいで無駄にお金を使ってしまったし、甘やかしてるからだろうとか何の根拠もないこと言われたりしてたし申し訳ないとは思うけど
うちの親も私のアトピー見せて回ってピエロ扱いして他人に同情してもらって気持ちよくなってたところあると思ってる。

高校生になって家から少し離れた学校に通って、皮膚科も家の近くより学校の近くの方が放課後に通いやすいって理由で変えたんだけど
そこの先生がアトピーの知識があって、薬の使い方も丁寧に指導してくれて(ヒルドイド初めて処方してくれたのもその先生)
高校生だけど親呼んでって言われて、今まで親にされてたことを指導という名の説教してくれて
親の言動も変わったし、自分自身もきちんと知識つけようと思うきっかけになった。

アトピーの痒みの原因解明のニュースが出てたけど
そうやってどんどん分かることが増えていって子供のうちからアトピーに苦しむ人が減ってくれたらと心から願うよ。
今は赤ちゃんのうちから保湿徹底するの常識になってたり、沢山の治療法も選べるみたいだし
私の頃より格段に状況が良いのは当たり前なんだけど、あの痒みは知らない方が絶対に幸せだもん。アトピーがこの世から消える位になればいいと思ってる。

ところでそんな私の両親兄弟、年齢のせいかだんだん肌が乾燥してきてこの時期痒みに悩まされるようになってきてるんだよね。
たぶんお風呂上がりに保湿するだけで防げるはずなんだけど元々そういう習慣がないから面倒くさがる。皮膚科に行ってもステロイド出されるだけだ！と言って行かない。
結局掻き壊しては私にどうしたらいいかアドバイスを求めてくるから
私は『痒いところ、掻き壊したところ』に直接ワセリンを塗るように伝えてるよ。そこら辺に売ってる青い蓋のやつって言うと抵抗無く買えるらしい。
父親と兄弟はまだしも、母親はステロイドの正しい使い方一緒に聞いたはずなんだけどなぁ…忘れちゃったんだろか…？