中学の時、父が亡くなって母や兄と「ホッとしたね」って言い合ってる夢を見た。正夢になればいいのにと思ってたら…

中学の時、中間テストの一日目が終わって自宅でひとり翌日の試験勉強をしていた。
夕方になって、夜の勉強に備えて少し寝ようとベッドに横になった。
その時に妙な夢を見た。
父がべろんべろんに酔っぱらって近所にある薬局の近くを千鳥足で歩いている。
夜中で真っ暗で、でも歩いてたのが国道沿いの歩道だったから
時々トラックのヘッドライトが父を照らしていた。
で、眩しい！って思った瞬間に画面が変わってお葬式で家族が泣いてる。
お棺に眠る父に、母も兄も私も泣きながら花を添えているんだが
何故か母や兄とテレパシーで話しが出来て「ホッとしたね」って言い合ってる。
そして目が覚めた。
心臓がドキドキしてた。
変な夢みたな～と思う一方で、正夢になればいいのにと思ったりもした。
父は自分の思い通りにならないと子供だろうがなんだろうが手をあげる人だったし
家族サービスなんて皆無のパチカスだったし。
目が覚めてしばらくして電話が鳴って、母が出て話をしたあと
「お父さんから。今日は飲んで帰るんだって」って言って
母と兄と私の３人で夕食を取りながら、さっきの夢を思い出した。
父はあまりお酒に強くなくて、飲んで帰るなんて滅多になかったから
３人での夕食はそれはそれは楽しかったんだけど、
（いつもテレビ見ながら唾を飛ばして文句ばっかり言ってたから）
珍しく飲んで帰るって日にあんな夢を見たから、もしかして･･･って。
そしたら夜中の１時頃にべろんべろんに酔っぱらって帰ってきて
家長を誰も出迎えないとはどういう事だ！って怒鳴りだして
全員起こされて正座させられて。
なんだよやっぱりただの夢か、期待して損した･･･と思ってたら
怒鳴ってる途中で急に胸を押さえて蹲り、救急車を呼んだけど
到着する前に心肺停止。
そうきたかｗ

父がﾀﾋんでから、一応ﾀﾋ亡保険にはちゃんと入ってたし
職場からもﾀﾋ亡保険金が出たりもしたし、そのお金で兄は大学に、私は専門学校に行かせてもらった。
父が生きてたら絶対行きたきゃ自分の金で行けって言われたと思う。

あれから20年ほど経ってるが、母は父がﾀﾋんだあとに始めたハンドメイドで教室を開くぐらいになり
兄は結婚後に二世帯住宅を建てて仲良く暮らしてる。
私も実家近くのマンションで暮らしてる。
子供たちもいとこ同士仲が良くて、みんな一緒に大勢でわいわい言いながら旅行したりもする。
父がいた時といなくなってからと、こんなに人生が変わるのかと思う。
父の事は大嫌いだったけど、ちゃんと保険に入っててくれたことと
それなりの退職金を出してくれるぐらいに大手企業に勤めてくれていたことだけは感謝してる。

予知夢……というより、事前予告の正夢か
すげえな

今、幸せなら良かった