パートのA子「ストーカーが来てるから出入り禁止にして！」店長「いつから？」A子「今日が初めて」

俺の勤めるスーパーで、惣菜作りのパートをしているA子というのがいる。
先日、作った惣菜を売り場に並べて戻ってきたA子が
「ストーカーが来てる」って店長に訴えた。
それまで、ストーカーに悩まされてるとか話してたこともないし、不思議に思ったんだが、A子は
「出入り禁止にしてくれ」って主張するわけだ。
そんなもん裁判所の接近禁止命令でも出てなけりゃ無理だろう。

で、店長が詳しく聞いてみたら話がおかしい。
「どれくらい前からつきまとわれているのか？」→「今日がはじめて」
「それをストーカーと言うか？そもそも何者だ？」→「知らない」
「どういうことだ、わけがわからない」→「とにかくストーカーだ。怖くて仕事にならない」
「声をかけられたりしたのか？」→「してない。その前に逃げたから」
それでも店長、粘り強く話を聞いてやったらしい。
そしたらけっきょく、なんかA子が酒量販店で、入り口のところに積んであるお茶だかなんだか箱売りのを買おうとしていて、うしろを通りがかった男性にぶつかって、その人が買ったばかりのワインを落として割ってしまったらしい。
それで弁償したんだが、まだ恨みに思っていて職場に押しかけたんじゃないか、というのがA子の主張だった。
「ほんとうに、そのときの人か？」→「まちがいない。あの顔は忘れない」
「相手に勤め先を教えたのか？」→「教えてない」
「じゃあ、たまたま来店しただけだろう」→「そんなはずはない。惣菜売り場をウロウロしていた」
(惣菜売り場ってウロウロするもんだと思うんだが)
だいたいさ、おまえだとは気づいてないんじゃね？帽子かぶってマスクもしてるんだし、根本的に、そのワインを割った相手の顔なんて忘れてるかもしれないんだしさ。
「なにかあってからじゃ遅い」って言ったって、声かけすらされてない段階で出入り禁止とかあり得んわ。
まあ、ある種のメンヘラなのかなとは思う。
森三中みたいなルックスのくせに、ふだんから
「男にモテて困る」みたいな話をふかしまくってるし、なんかこう、現実と妄想の境界が曖昧になっちゃってるのかなと。