私は中学に入る前まで、ある島で母と暮らしていた。
幼稚園や保育園はなく、小学校には舟で通った(渡し舟)。
母は昼だけ仕事の時と、夜出て朝まで帰らない事があり
夜に母親が不在の時は母の彼氏らしき人が家に来てくれた。
宿題したり、本でわからない漢字を教えてくれた。
島の外では全然友達が出来ず、遠足とかは参加しなかった。
母は仕事で、あまり帰れなくなったので、母の彼氏とおにぎりを
作って母親の職場でトタン屋根の平屋に届けた。
母からは「店の掃除をしてる」と聞かされていたけど、実際はふろ屋だと気付いていた。
周りの女性もほぼふろ屋嬢で道端には注射器が落ちていた。
ある日、母の彼氏から将来何はともあれになりたい?と聞かれて「モデルさんになる」と言ったら
「それもええけど、(私)は繕い物が上手いからモデルさんに洋服作るのもいいな」
「じゃあそうする!」みたいな話をした。
中学に入る前に母から「おじいちゃんとこに行って。話はしてあるから」と言われ通帳と印鑑を渡された、結構な金額が入っていた。
母の彼氏はそれから一度も来なくなり、祖父宅に行く前の夜に一度だけ来てお守りをくれた。
祖父は優しくて、大学にも行かせてくれて、母には何度か会えた。
私は服を作る仕事に就き、同期の男性と付き合った。
彼はプロポーズしてくれたが
彼のご両親が私の身上調査をして
「あんな所で生まれ育った人を息子の嫁に出来ない」と断られた。
彼には身の上は話していたけど、やっぱり無理だとフラれてしまった。
私はあの場所でわりと幸せに育てて貰ったけど、やっぱり普通の家の子供ではなかったんだな、と思うと改めてショックだし悲しい。
いつの時代?
失礼ですが、おいくつですか?
>>109
そろそろ結婚考えないとね、と言われる年齢です…
母親不在の間に虐待せず親身に面倒見て一緒に将来を考えてくれた母の彼氏らしき人、
大学まで行かせてくれたやさしい祖父、
なにより好きでそんな仕事をしていたわけでもなく、周りが堕落してるようなハードな環境で
長年歯を食いしばって絶えながら娘の未来を思い(絶対に自分と同じ人生にはしたくなかったはずだ)
まとまった金額を貯金してくれた母親
これが他のだれも持ってない、あなただけの財産じゃないかな
現実はつらいものだけど、時間かけて受け容れつつこの先も前向きに歩んでほしい
>>110
ありがとうございます。本当は帰省したいですが「もうあんたの居場所ないよ」って母が怒るので。
それでも少し前に母と彼氏がこっちにきて3人で、御詣りとお○げ横丁に行きました。
2、3時間だけど楽しかったです。
伊勢にそういう島がある
知らんかった
身上調査する家ってまだあるんだね、次は幸せな結婚ができるといいね
今の時代でもK国とかじゃ割と普通。
そんな環境で虐待もされずマトモに育てられただけでも宝くじ並みな幸運
母親の彼氏らしい人から手を出されず
真っ当な進路とか助言してくれたってのがね
周りの人が善意に満ちているね
結婚がなくなったのは残念だけど相手のご両親の気持ちも分かる
職に貴賤なしとはいっても現実はそうだと思う
貴方の母親は出来得る限りのことをしてくれた
1代で全てを埋め合わせるのは難しかったというだけ
将来子供が出来た時に今度は一切の不便をなくしてやることが最高の親孝行だと思う
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引用元: http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/kankon/1513081215/
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