中2の娘の親権も夫に行き、すべてを失いました。
全部、私の原因です。
地獄の扉を開けたきっかけは娘が小6の時に始めたパートからでした。
仕事は10~15時まで。
間男はパート先の店長です。
どうも最初から目をつけてたみたいでした。
口説かれてその気になり、あっという間にベッドイン。
子育てのストレスとか、家事のこととか色々あって発散の意味が大きかったのは覚えてます。
でも、夫はすぐに気づいたようでした。
気を付けてはいましたが、夫の静かに疑惑の目には気づかず調子に乗ってました。
パートが終わってから、そのままホテルとか行ってしまうことで家事がおろそかに。
夫がそれを代わりにやってくれるようになり、仕事と弁当作りと洗濯・晩御飯まで作ってくれるようになり、私はそのまま任せてました。
私がやるのは掃除ぐらいです。
夫の料理は上手になり、半年もしないうちに娘がクラスで自慢するぐらいの腕前に昇華。
仕事はほぼ定時で終わり、それから晩御飯・洗濯と続きお風呂・就寝→翌朝五時に起きて朝ごはんとお弁当作りという毎日。
「好きだからいいんだよ」という甘い言葉に乗せられ、私は掃除のみ。
あれは私の家事放棄の証拠作りに使われてました。
もう一つ、娘の仲良し友達にA子ちゃんがいました。
A子ちゃんの家は旦那さんが病死でシンママ家庭。詳しくは知りませんが実家などの援助もないらしく、苦しい生活のようでした。
朝から晩まで働き詰めの母で、A子ちゃんには、娘のような華やかなお弁当もなく、いつも「いいなぁ」と言われていたそうです。
その話を聞いた夫は「A子ちゃんのも作ろう」ということになり、二人分を作るようになりました。
A子ちゃんのお母さんは恐縮して、何度もお礼に来ており、お金を払おうとしたけど、夫は頑として受け取りませんでした。
「手間はたいして変わりませんし、お互いに助け合えればいいじやないですか、その分、A子ちゃんには何か買ってあげてください」
その言葉に玄関で泣き崩れた光景は、忘れられません。
時々晩御飯に招待したり、休みを合わせてBBQ誘ったりと交流も深まっていきました。
相変わらず不倫で浮ついて帰ると、夫がすでに家にいました。娘はA子ちゃん家にお泊りでした。
「どうしたの?」
「店長と楽しくやってきたか?」
心臓が止まりそうでした。
出された興信所の報告書。
分厚い封筒をさして「お前の裏切りが詰まったものだ」
どう見ても真っ黒。言い訳も申し開きもできません。
「ごめんなさい」
「改心します。どうか離婚だけは…」
響くわけがありません。
養育費月5万と離婚届のサイン、そして親権の放棄。それが条件でした。
「本来なら慰謝料が数百万円請求出来るが、親権放棄で許す」
こんな毒母でも子供はかわいい。
なんとか親権は欲しい。しかし出てきました。
「家事をおろそかにしたお前に資格はない。証拠も揃ってる」と例のビデオカメラ。
もう抵抗も出来ず、泣きながらのサインでした。
「店長へは内容証明で送ってある。あっちは慰謝料300万だ」
その時に店長から電話が。
「出ろ」
出ると
「ばれたのかよ!!!どーすんだよ」
電話をもぎ取られ「夫です。拒否の場合は裁判となります。その場合は会社にも送ります」
どうやら、その一言で観念したようでした。
バカ・クズ…その通りです。
「でも、娘は…何て?」
「これを聞け」
レコーダー再生すると
「別れるならお父さんについていく。もうお母さんは昔の優しいお母さんじゃない…浮気なんて信じられない。サイテー!!!!」
力のこもった娘の叫びに砕けました。
泣いて泣いて泣きました。
もうすべてが終わった…
「もし娘が会いたくなったら、それは会わせてやる。ただし俺も同伴だ」
「あの、もしできるならチャンスをください」
「あるわけないだろ」
「なんでもします。いうことは聞きます。心入れ替えます」
すでに親も他界し、帰るあてのない私にパートだけの収入では暮らしていけません。
恥も外聞もありませんでした。
「開けてみろ」
中には一枚の五千円が入ってました。
「何のお金か分かるか?」
分かりません。
「これはな、A子ちゃんがお弁当代と言って娘に渡したお金だそうだ」
「えっ?」
「家計が苦しい中で、少ない時間の中でアルバイトしてコツコツ貯めたお金だ。お母さんの少しの助けにでもなれば、と勉強時間削ってアルバイトして作ったお金だ」
何も言えませんでした。
「毎月は無理だけど、いつもお弁当作ってくれて感謝している。娘にもだ。何があっても絶対に親友。大人になったらお礼とお返しがしたいと言ってたそうだ」
涙が溢れました。
「分かるか?この五千円の重みが。この価値が分かるか?」
「俺にはとても使えない。今のお前は、この五千円に遠く及ばない価値しかない」
夫は続けました。
「家事一つだって誰かのためだからできるんだ。そして感謝をかえされるから続けられるんだ。心入れ替えた程度じゃできないものだ」
もう何も言えませでした。
次の日に家を出されました。
あっけない最後でした。
幸い住み込みのアルバイトが見つかり、ギリギリの生活は送れています。
優しい夫を鬼に変え、かわいい娘からも見放され、あの家を時々見に行っては後悔しています。
詳しいところは抜けていますが、大体こんな感じです。
長文失礼しました。
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