『おめえ(お前)いい加減にしねえと、やめえ(山へ)うっちゃるぞ(捨てるぞ)』
時は流れ、親父は亡くなり、山の所有権は俺が譲り受けた。
某有名な○サツの名所なので、小山3つ分の広さでも土地評価額は100万円未満w
マツタケでも採れれば良いのだが、溶岩の上に木が生えただけのところなので何も採れないし、活用方法も無い・・・
たまにタヒ体が見つかることがあり、迷惑だ。
山の入り口にはボロイ家があり、そこには義○さんというおじさんが住んでいる。
この『よしおじさん』は元々地主だった俺の家の小作人の子孫で
俺のことを「ぼっちゃん」と呼んで可愛がってくれた。
幾らかのお金を渡しており、実家とは「管理人」のような関係だった。
先日、俺の嫁がどうしようもないフリーターと浮気したので
フリーターから金を取ろうとしたが、全く金が無い。
仕方が無いので、慰謝料分を肉体労働で返してもらうことにした。
フリーター男を「よしおじさん」のところに連れてきて
「よしおじさん」の手伝いをさせることにした。
逃げられないように手錠をかけて、犬を飼っていたときに使っていた
鉄格子の檻に繋いでおいた。
「よしおじさん」は「エス(昔買っていた大型犬の名前)の首輪がまだあるから
これで繋いで、山に転がっている仏さんを片付けさせましょう」と言った。
俺もよしおじさんもそんな仏さんは見慣れているので
竹の子掘りのような感覚で「ぼっちゃんあったよ」
「おっちゃん、2体転がっているからこりゃカップルだね」と
普通に談笑していたら、連れてきたフリーター男がおかしくなった。
「みんな、死んだら骨になるんだ。さっさと仏さんに手合わせろ!
警察にも連絡しなきゃあならねえから。他のも探すぞ」と言ったら
小と大を漏らした。
「ダメだ。よしおじさん。コイツ使い物にならねえ」
「もう俺らだけで探しに行こう」
フリーター男の鎖を白骨死体のそばの木に結び付けて、逃げないように手錠もかけて、俺と「よしおじさん」は他の遺体を捜しに行った。
夕方ごろには、遺体探しは止めにして、戻った。
戻ってみるとフリーター男はエヘエヘ笑っていた。
「こんなんじゃ、金は払えねえぞ、気合入れて探せ」
フリーター男はずっと笑っていた。
結局、コイツは何の役にも立たなかったので
車に乗せて、アパートに送ってやった。
送ってやったお礼も言わないで、ずっとヘラヘラしていた。
仕方が無いので、フリーターの住んでいた部屋に叩き込んで放置した。
ずっとヘラヘラしていた。本当にフリーターなんて使えない・・・
オチはどこだ
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