妻 26 間男 33 (当時)
私は田舎から出てきて東京で働いてました。
真面目なだけの面白くもない男でしたよ。
美人ではないが可愛らしい感じの普通の女でした。
普通の女と結婚して、普通に年をとっていくのかなと思っていましたよ。
ごくごく普通の平凡な幸せ、私にはそれで十分でした。
幸せの終わりなんて突然やってくるんですね。
いつも私が帰る頃に料理を用意して待っていてくれる妻が
10時ごろに帰ってくるようになりました。
『友人の奥様方とお料理研究会をしているの。
もう少ししたら、研究成果を発表するね』
笑顔で語る妻を疑うことは無かったんですよ。
以前家に来たことがあって妻の顔を知っていたんですよ。
この同僚は夜のお店が好きな奴で、会社帰りに店に行くときに
妻を見たというんですよ。
でも、そこには夜の店とホテルしかないんですよ(JRのIK駅)
結果は最悪でした。妻はある飲食店の従業員と不倫をしておりました。
週3回ぐらい男と会っていましたよ。
私以外の男と行為に及んでいる写真が何枚もありましたよ。
そして私は不倫相手と妻を罰しようと思いました。
まず不倫相手の仕事場に、興信所を装って連絡しました。
『貴方の調査を依頼されたが、もし協力金をいただければ問題なしと報告します。写真を買い取ってください』と。
当時は携帯なんて普及してませんでしたから。
すぐに人目につかないような都心から離れた場所で
会ってくれると約束してくれましたよ。
都下の方まで行きましたよ。
当時23区を外れれば何にも無かったんですよ。
練馬ですら畑ばかりでしたから。
車を止めて写真を見せたら、動揺してました。
『落ち着いてください。まあ眠気覚ましにコーヒーでも』
私はそう言って水筒に入れたアイスコーヒーを紙コップに注ぎました。 まず自分で一杯飲んでから別の紙コップに注いで、不倫相手に差し出しました。
やがて、静かになりました。眠ったようです。
紙コップの方に、睡眠薬を粉末にして塗りつけておいたんですよ。
ブラックコーヒーだったので苦味には気が付かなかったようですね。
慌てていたんでしょうけれど。
『君にプレゼントがあるんだ。受け取って欲しいんだけれどいいかな』
妻は少しびっくりしたようでしたが『楽しみだわ』と言って
ドライブデートに応じてくれました。
もちろん妻にもアイスコーヒーを差し出しましたよ。
妻は甘党なんでミルクと砂糖を多めに入れて・
多摩地区なら、私でもかなり広い土地が買えたんですよ。
本当はそこで年をとったら妻と暮らすつもりだったんですよ。
妻と不倫相手は目が覚めたようでした。
二人とも穴の中から私に向かって叫びました。
『やめて、あなた何をするつもりなの』『やめろ。やめろ。』
私は黙ったまま重機を動かして、二人の上に土を被せてあげました。
もう私のような面白くもない男のことなど気にせず
永遠に二人で愛し合えるように。
何にも無かったんですよ。
そのまま重機で地面を均して、きれいに整地しました。
仕事で使っている重機なんで手馴れたものですよ。
重機を回送車に乗せて、そのまま会社の重機置き場に戻しておきました。
でも、成人の失踪者なんて警察もまともに捜査しないものですね。
都会の飲食店では店員が消息不明になるのはよくあることのようで
その内誰も関心を持たなくなりました。
私は『奥さんに逃げられた可愛そうな旦那』と陰口を叩かれましたが
定年まで仕事を続けましたよ。
だが、腐れ共にはその位しても許されるし、してやりたいのがサレの本音だわな。
258: :2017/06/10(土) 22:23:52.88 ID:
不倫の資料を見せると、私に哀れみの目を向けて帰っていきました。
おそらく『奥さんに逃げられた可愛そうな旦那』というのは
妻の親族が言いふらしたのでしょうね。
今ではあの場所は林のようになっていて誰も寄り付かないようです。
調査潜水しなきゃ見つからなかっただろうから、似たような失踪話が有っても不思議じゃないな。
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