修羅場というほどのことではないかもしれないが,俺が仕掛けたちょっとしたイタズラについて。
俺の父方の実家の墓があるお寺(浄土真宗らしい)で法事があったときのお話。
ある日,法事に今回初参加の嫁を連れて参加したんだが,俺と嫁は前の日から夫婦喧嘩の真っ最中で,はっきり言って険悪な空気のままの参加だった。
とはいえ,嫁に法事の場で恥をかかせるわけにはいかないので(理由は後述する。),「わかってるとは思うけど,法事なんだから笑ったりしないように。」と一言忠告したんだ。無理もないことだがこれを聞いてあからさまにムッとした顔をする嫁。
後で聞いたら「そんな非常識なことするわけないだろう,ケンカ売ってんのか。」と思ったらしい(←これは俺の狙いどおりだったんだけどね。)。
そして,俺と嫁はロクに口をきかないまま法事が始まった。
で,うちの宗派の寺が皆そうなのかは知らないが,住職が大きな木魚を叩きながらお経を唱えるとき,参加者も木魚(1人1個貸与,ただしミニサイズ。)を叩きながら「なむあみだぶつ」と連唱する。
このミニサイズの木魚がくせ者で,普通の木魚よりは小さくて軽いし,ミニ座布団のようなものの上に置かれているものだから,叩く位置に気をつけていないとだんだんと木魚が移動してずれてくるし,
叩き方にも多少コツがあり,間違えると「ゴスっ!」という鈍い音が出ることもある。
嫁はうちの実家の法事には初めて参加したので,ミニサイズの木魚が置かれて,住職が「ではご一緒に・・・」と親族全員が一斉にミニサイズの木魚叩き始めたのに目を丸くして驚いていた(まぁ,わざと肝心なことを言わないでいたんだが。)。
嫁も戸惑いつつ木魚を叩き始めたが・・・上記のように叩き方にはコツがある。だんだんと場所がずれてくる木魚,たまに出る変な音に,さながら「絶対に笑ってはいけない法事」のような状態に陥り,必死に笑いを堪えて噛み殺すようにしている嫁。
俺はそんな嫁を横目で見ながら「そろそろか・・・」と思い,わざと変な音が出るように叩いたり,間違えたふりをして木魚を外して畳を叩いたり,木魚が数十センチもずれてしまうような叩き方をしたりして,嫁の笑い衝動を煽りまくった。
この法事に慣れている親戚の叔母さんたちはそんな俺を見て遠慮なく笑っていたが,嫁は嫁の立場もあると思ったんだろう,笑うことができず耐える耐える。全員で木魚を叩くパートが終わる頃には嫁の顔は真っ赤。さぞかし辛かったろうよwww
法事が終わって親族での食事会で嫁にネタばらし。「な?『笑わないで』と言ってた意味がわかったろう?」と言ったら,前日からの夫婦喧嘩の嫌な空気は一気に消し飛んで笑いに包まれた。
そんなお話。
まぁ,その後は幾度と繰り返される夫婦喧嘩に疲れて離婚してしまったんだけどな!!
というわけで,「嫁」と書いたが,「元嫁」と楽しかった頃の思い出でした。
ちなみに,俺はもう再婚してるが,今嫁もこの法事に参加したことがある。そのときに,元嫁に仕掛けたこの内容を話したんだが,「そりゃあひどいイジワルだわwww」と笑ってたよ。
父方の実家、ということはおまいさんもその宗派を継いでるんじゃねーの
というか、親父さん亡くなったときにどこのお寺さん頼むのか知らんが、結婚しててそういうの曖昧ってそれでええんかの
新興宗教にでも鞍替えしたんならどうでもええけどさ、、
初めての法事でそれって、性格悪いし文章の感じも悪い。
今嫁さんが昔の話に幻滅しないで笑ってくれて良かったね。
引用元: 今までにあった修羅場を語れ 34話目
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