元カノはmixiもログインしてない。
どうやっても連絡の取る手段がない。
大人の男だったらどうするのかな
とかも考えたが所詮、ネットでの出会いだから、どうせこんな半端な別れ方になるのだろうと、自分の気持ちを収めていた。
それからどのくらい経った頃だろう?
3年?くらいかな。
元カノのメルアドは残しておいたので、こっちからなんと無しに連絡してみた。
すぐ返事来たから、メルアド変わってんのか…って思ったら相変わらずな速さで送られて来た返事だった。
「元気だよぉ!俺くんはどう?もう社会人なって何年か経ったかな」
って、まるで離れて暮らす地元の友達に送るようなメールで、何事もなかったかのように返事して来やがったこの女に対し、俺は嫌悪感を抱いたが、普通に返事した。
「俺も元気だよ。無事社会人なって、今しょぼいけど役職に付いてる。」
このメールに食いついた元カノ。
「そうなんだ!凄いじゃん☆お祝いしないと~!」
俺は復讐してやろうなんてその時は全く思わなかったけど、少しは大人になった自分を見せたかったのもあって、会う事になった。
前のように助手席に乗り込むと、見えるところに車にネズミの国のストラップの片割れが飾ってあるんだよ。
女のネズミのやつ。
俺は全てを悟ったね。
この女は俺と連絡取らない間に、他に男を作って楽しくやってたんだ。
俺が心配してどうしようも無かった時に、新しい彼氏と新しい日々を過ごして居やがった訳だと。
そのストラップを見てから、俺は復讐を決めた。
同じ事をしてやろうと思った。
少し信じたい気持ちがあって女友達と買ってペアで持ってる物かとも思い、「このストラップは?」って聞いたら、普通に「この前まで付き合ってた人とのストラップだよ~」って言って来やがった。
>>1 ですが書き溜めた分投下してきます。
その日は俺が気分悪くなり、早めに解散した。
すごく心配されて色々言葉を掛けてくれたが、
お前のせいなのに良くそんな事が言えるな…
とか思ったらやっぱり憎たらしくなった。
この埋め合わせはまたさせて、と次に会う約束もした。
俺は服装もガラリと変えて、出来るだけの自分磨きをして、元カノに対して思わせぶりな態度のメールをするようになった。
その頃の元カノは彼氏が居なかったのをいい事に、会う度にやたらと髪型を褒めたり、服装を褒めたり、いつも可愛いな。とか言ってやった。
そして酔ったふりで唇を出して来ても唇にキスはしない。
求められたら首筋にわざとキスしてやった。
相手が俺を欲しくなるよう、
そういう行為に及びたくなるよう、
わざとムラムラさせてやった。
例え一緒の部屋で寝る事になっても、俺はソファ、元カノはベッド。
こんな調子で押してみた。
みるみるうちに元カノは俺のことが大好きになった。
そこで俺は押すのを辞め、引く事にした。
「今から会いたい…一人で寝るのさみしい…」
と元カノに言われても、次の日仕事だから、と冷たくあしらう。
違う日に同じような電話が来ても
「そっか。今○○ちゃんって子と一緒に居るんだよね。今日はこのまま○○ちゃんの家に泊まる予定だから元カノの所には行けない、ごめん」
もちろん○○ちゃんなんて人物は存在しない。
が、同じ思いをさせてやるって元カノに対する憎々しい気持ちが俺にそう言わせた。
この女、この時既に30歳手前である。
結婚に対して焦ってるのが分かる。
「俺くんみたいに若くて落ち着いてて、役職まで就いてる男の人、見た事無いよ。すごく素敵だし、あたし結婚するなら俺くんがいいなぁ。あたし俺くん大好き」
って言われる事も屡々。
「結婚するなら」やら、「大好き」っていう言葉。
聞く度に笑えた。
その頃、俺に出会いがあった。
とある趣味で知り合ったタメの女の人。
この女の人の名前は、のり子、とする。
最初はお互いあまり会話をする事もなく、ぶっきらぼうな言い草ののり子の印象は少し悪かったが、話してみるとすぐに打ち解けた。
いつでもキラキラしてて、面倒見がいい癖に頼られるのが苦手、甘えん坊の人見知り、という訳の分からないタイプ。
俺はそんなのり子に惹かれていった。
特別綺麗な訳でも無いし、スタイルが言い訳でもない。
だがのり子は不器用だけど努力家で、どんな事にも前向きにチャレンジして行く子だった。
そんな姿を見て、より一層のり子の側に居たくなった。
のり子に告白しようかと思っていた矢先、そう言えば放置してた元カノから連絡が来る。
「おはよう♪今日は天気いいね~!俺くんとお散歩したいなぁ」と。
「今日会えるけど?」って。
そしたらすぐに電話。
「やったぁ!!今日会えるの??迎えに行っていい?それとも、俺くんの車で迎えに来てくれる?」
答えはもちろんNO。
元カノがクソビチと分かって以来、俺の車の助手席になんて絶対座らせなく無かった。
「迎えに来てよ、そしたら遊んであげる」
こんな上からな言い方をしても、ホイホイ迎えにくる程こいつは俺に惚れていた。
迎えに来て貰って、お腹空いたし、何処かでご飯食べたいって言われたから
「俺はマック行きたいな。」
と色気もクソもない店の提案。
もちろんこれも快諾する元カノ。
マックでダラダラ飯食って、またドライブ再開。
伊○の方に行って、少しまた押し気味に褒めたり何だりしてたら、帰り際に元カノが
「俺くんの気持ちが、たまに良く分からないんだよね」って悲しそうに笑った。
そりゃそうだろう。
もう新しい女が出来たんだからやめろよー
おごってもらったの?
>>30 奢られてないよ。俺は場所を提案するだけ。
逆に奢る事もないw
風呂入ったらまた投下する。
お前に俺の気持ちなんぞ分かるはずも無い。
元カノに何か言おうか考えたが面倒になったのでとりあえず頭撫でてやって解散。
車降りる時に「今日は1人で寝たくないよ…」って囁かれたが聞こえないふりをして俺は家に帰った。
もちろん罪悪感はあった。
だが俺は一度も元カノに謝って貰って無い。
自分が放置した事を悪いとも思ってない。
それがやっぱりムカついて、たまに生まれる罪悪感を消し去った。
なるべく早めに完結するようにするわ。
SSつかリアルな話なんだがなw
>>34 気持ち分かってるか、ありがとう
バレなきゃなにしても大丈夫と思ってキタネー事する奴は それ相応の報いを受けろ
手を抜かず 最後までしっかれ殺れ
応援してるぞ
とにかく乙
このスレがまとめに載ってくれたらうらる送ってやろうかと思ってるw
応援してくれてありがとう、早く続きかくね。
>>37 すまん、まだ続きあるんだ。
書き溜めてから投下しようと思ってさ。
ぼちぼち投下していく。
見てくれてありがとう
実際時期的に仕事が忙しかったのもあり、無視する形になった。
大体は俺の名前だけを入れたメールや、会いたいなとど書いてあるメールだった。
電話もメールも徹底的に無視し、2.3ヶ月が経った。
趣味のイベントが終わったあと、携帯見たらメールが来てた。
「会いたいよー涙」って。
そろそろ相手してやるか、と思いまたメールした。
「いいよ。んでも俺出先で今○京なんだよね。一旦帰りたいし、会いたいなら迎え来て。時間はこっちが決めるわ」と返事してやった。
メールでもだいぶ弱ってるのが分かり、俺は嬉しかった。
その後2時間くらい経ってから、合流。
俺の地元で祭りやってて、飯屋まで向かう途中最後の花火が上がってた。
「俺くんと初めて花火見れたぁ」
とほざく元カノを無視した。
そして飯屋に入り、適当に飯食って少し話した。
ずっと会いたかった。
連絡取れない間、俺くんに彼女が出来たかと思った。
さみしかった。
辛かった。
そんなような事をひたすら言われた。
終始無言な俺。
というか、
「連絡取れない間、俺くんに彼女が出来たかと思った」
ってさぁお前同じ事しておいて言える立場じゃねえだろ、と。
喫煙席に通して貰ってたので、静かにタバコに火を付けた。
すると驚く事に
「あ、あたしも吸おうかな。」
と元カノもタバコに火を付けた。
銘柄も同じタバコである。
こいつは美意識高い系( )で、肌に悪いからってタバコを吸わなかった。
さすがに驚いて聞く俺。
「え?お前タバコ吸うようになったの?」
すると、
「うん…さみしかったのもあるし、俺くんと同じタバコ吸ってれば、少しはさみしさも紛れるかなって…」
驚くべき回答だった。
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