支援
これがきっかけで、週1ペースで一緒に水曜どうでしょうを見ながら食事をして酒を飲むようになってしまった。
ちなみに大法螺は旨かった。
3ヶ月くらいそれが続いた頃、会社で上司と会話中にこう言われた
上司「俺、お前、最近いい顔するようになったな」
俺「え?そうですか?」
上司「おお、ニヤニヤしちゃって女でも出来たって感じだwww」
俺「いや、そういうの全然ですけどね」
上司「いやいや、隠さんでもいい。仕事にいい影響みたいだし歓迎するぞ」
俺「はぁ」
上司とのやり取りで改めて嫁を意識するようになった。
嫁はいいとこ高校生で、どうみても中学生にしか見えないくらい童顔。体型もだが。
そんなんだから全然意識していなかったわけだが、
ハタから見れば現在の入り浸ってる状況は付き合ってると言えなくもない。
嫁はどう思ってるんだろうか。
まぁ嫁と一緒にいるのは楽しい。女として見てなかったけど、可愛いのは確かだし。
なるほど、俺は嫁が好きなのか。
気づいてからしばらく経ったある日
俺「嫁。俺達の関係ってどう思う?」
嫁「どうしたんですか改まって」
俺「いや、こう頻繁に女性の部屋に男が入り浸るのはアレかなぁと思って」
嫁「なるほど。わたしは俺さんのこと好きですよ」
俺「ッ!!!ゲホッゲホッ!!」←本当に気管に入った。しかも日本酒が。
嫁「あわわわ、大丈夫ですか」
俺「いや、ごめん、そういうふうに見られてたとは思わなくて」
嫁「はぁ、鈍感なんですね。で、俺さんはどう思ってるんですか」
俺「うん、その、嫁と居ると楽しいし、ご飯も美味しいし、趣味も合うし……」
嫁「つまり?」
俺「好きです付き合ってください」
嫁「喜んで。……と言いたいんですが……」
俺「……なに?」
嫁「その、私、子供みたいだし、胸もちっちゃいし、本当にいいのかなって」
俺「あぁ、大丈夫。一回ちゃんと見てるから」
嫁「……!!」←無言でポカポカ殴ってる
というわけで正式にお付き合いすることになった。
まだ続くよね?
期待紫煙。
しかも相手の家で宅飲みしているわけだから雰囲気さえ作ればすぐ出来る環境である。
嫁は体型はロリでもかわいいし、いい匂いがするし、
ハグしてキスをすれば少女好き属性の無い俺でも大興奮。
ネタもだんだん嫁に似たものを探すようになった俺は明らかに嫁に欲情していた。
しかしなかなかうまく行かなかった。
俺がいい感じの雰囲気にしてさり気なくそっち方向に持ってこうとすると、
躱されている感じがある。
例えば、肩を抱いて顔を近づけたら「トイレ!」だったり、
「おつまみ持ってくるね」だったりで間合いを取られる。
そんなこんなで半年くらいお預けだった。
さすがの俺も「何かある」と引っかかっていた。
例えば、体型にコンプレックスがあるとか。
というか、間違いなくコレだろうと思った。
なら、多少強引でもリードしてあげて、好きだと言えばおkだろ!
そう思った俺はついにある晩に決めることにした。
久々の大作だな
待機してるわ。
嫁が27歳。俺が26歳。
年齢もあれだし。そろそろかなって思った。
いい感じのレストランを予約して、
安いけど結婚指輪を渡してプロポーズした。
翌月には俺の両親に会うことになった。
非常になごやかに進んで嫁もホッとしていた。
まぁ唯一妹だけが
妹「お兄ちゃんって少女好きだったっけ?」と俺に吐き捨てたが。
それでも妹は嫁に懐いて、かわいいかわいい連呼してる。
未だに実家に嫁を連れていくと、
妹「嫁ちゃんが汚されるから近付かないで少女好き」
と当たりが強いが……。
嫁母さん、超童顔。超かわいい。
嫁父さん、やっぱり童顔なんだけど、かつイケメン。
この両親からあの嫁が生まれるわけだ。
和やかに食事をして、お酒も進んだ頃、
少し改まって俺から切り出した。
俺「嫁さんと結婚を前提にお付き合いさせて頂いています。つきましては結婚のお許しを頂きたく参りました」
嫁母「(号泣)」
嫁父「(号泣)」
俺「え、あの、えっと」
嫁「ちょっと……!お父さん、お母さん!」
嫁母「(号泣)」
嫁父「(号泣)」
俺「(どうしよう……)」
嫁母「ぶすべをよろじぐおねがいじまず(号泣)」
嫁父「(号泣)」
後で聞いた話。
嫁が会って欲しい人がいると母親に告げる。
嫁母から嫁父に伝わるも、娘激ラブな嫁父が毎晩大泣き。
仕方ないので嫁母が興信所を使い俺の素性をチェック。(俺気付かず。すごいねプロは)
怪しいところもなく年収も十分。信頼できると嫁母歓喜。
嫁父をなだめて今日の挨拶に臨むも、
いざ挨拶されると嫁の小さい頃が思い出されて嫁母号泣。
嫁父はやっぱり娘がとられるのが悔しくて号泣。
俺の両親はめっちゃ笑ってたけどw
披露宴では嫁が馴れ初めを友達に話してしまったらしく、
寸劇で再現されてしまった。服は着てたことになってたけどw
実はこの馴れ初めを両親たちが聞くのは披露宴が初めてだったんだが、
やっぱり俺両親大爆笑。嫁両親号泣だった。嫁両親泣きすぎで枯れるかと思った。
ハネムーンは海外に行くスケジュール的余裕がなくて、
北海道になった。お互いどうでしょう好きだから楽しかったよ。
これでおしまい。
支援して読んでくれた人ありがとう。
GJ
がっついてた猿の高校生と違ってすぐに体を求めたりせず落ち着いてたのと、
飯食ってる俺にキュンときたんだと。
つまり、俺が惚れた嫁の笑顔は、俺が飯食ってるのを見てキュンキュンしてるものだったわけだ。
楽しく読ませていただきました。やっぱり出会ってどこに転がっているか分からんものですね。
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