【前編】初恋の人の結婚式行ってきた…

それから高校3年の時にめっちゃ勉強して地元のそこそこの大学にいった。

入学式のとき、初めてのスーツで初めての大学。
めちゃめちゃ緊張しながら大学の校門をくぐった。

そこにYがいた。

正直、その頃にはもうYのことは忘れていた。

マジ泣き事件以来、女性恐怖症っぽくなってたので女の子が少ない
理系大学を選択した。

Yは新入生の案内のアルバイトをしていて他の新入生にいろいろ説明をしていた。
俺は別の先輩に捕まって案内をされ、入学式は話ができなかった。

後日、授業とかいろいろ見て回っているときに初めて話ができた。

Y｢え？嘘っ！？１くん？｣

俺｢あ、はい。お久しぶりです｣

Y｢久しぶり～！｣

正直、ちゃんと話しかけてくれるかどうか不安だった。
前に俺のせいでフラれているし、怨まれていても仕方がないと思っていた。
でも、以前と変わらない様子で話しかけてくれた。
それだけでかなり泣きそうだった。

Yは変わっていた。
中学のころは小さくてかわいいという印象だったが、
このときは薄く化粧をしていて綺麗という印象だった。

このとき、隣にいた男がかなり険しい顔をしていた。

あとでわかったことだが、となりの男はYのバイト先が一緒で友達(Y談)らしい。
でも、あの顔は絶対Yのこと狙ってたと思う。

その後、Yは昔のように大学内では話しかけてくれた。
なんかわけわかんないサークルに誘ってくれたり、昼飯を一緒に食べたり、
一緒に友達と飲みに行ったり・・・
多分、前よりは仲良くなっていたと思う。

俺も誘われたら何よりも優先していた。

ある飲み会の帰り道で中学時代のことを話した。

Y｢告白したとき、正直言えば１くんをだいぶ怨んだんだ。でも、冷静になって
考えたら１くんは私のためにいろいろしてくれたし・・・｣

俺｢でも、勘違いされるような行動した俺も悪かったですよ。本当にすいませんでした｣

Y｢いいよｗほんとにｗもう昔の話なんだからｗ｣

このとき告白していれば・・・
と思うことが何回あったことか・・・

そんな生活で一年過ごした。

俺とYは進級し、単位が結構取れてて昨年よりも時間が取れるようになったので
昨年よりもYと遊ぶことが多くなった。

そして、ある飲み会があったとき、Yが言った。

Y｢１くんは好きな人っている？｣

俺｢へ？｣

Y｢だから、好きな人！ラバーですよ！｣

俺｢いや・・・いきなり言われても・・・｣

Y｢好きな人くらい作ったほうがいいよ。いろいろ楽しくなるし、世界が変わるよ！｣

俺｢いや、いなくもないというか・・・｣

Y｢え！？ｗうそ！？だれだれ！？｣

あなたですが何か？
とか言えたらどんなに楽か・・・
結局へたれで言えなかったorz

Y｢私さ～卒業したら今の彼氏と結婚する予定なんだ～｣

な　ん　で　す　と

俺は一瞬にしてパニック。
頭真っ白。

俺｢え？｣

Y「だから、結婚！」

俺「だって・・・え？あｑｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ」

Y「落ち着いてｗｗ」

このとき彼氏がいるなんて全く知らなかった。
半年くらい前に聞いた時は
Ｙ「彼氏は今いいかな～」
って言ってて安心したのに・・・

俺「え？ってか誰です？」

Ｙ「１くんの知らない人。社会人なんだ」

Ｙの彼氏はちょっと前までＹがバイトしていた会社の人らしい。
写メをみたがテラ池面ｗｗｗ
もう笑うしかないレベルだった。

俺「あ・・・そうなんだ。お幸せですねｗｗ」

Ｙ「まあね～ｗｗ」

この後、３日くらいひきこもった。

これは泣きたくても頭真っ白でなにもできなくなるわｗｗｗｗｗｗ
ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

････せつねぇ

とりあえず、彼氏さんをＳとします。

Ｓは高卒でその会社に就職。
一緒に仕事しているうちに好きになっていき、付き合うことになったそうだ。

その後何回かＳとも飲む機会があったが、いいやつすぎて寝取るとかいう
行動さえする気も起きなかった。

まあ正直俺はその時点でＹがすごく幸せそうに笑ったことで完全に
あきらめモードだったのですが・・・

そして、また春がやってきてＹは四年生になり、研究室にはいった。
研究室に入ると今まで遊んでいたのが嘘のように誘いが減っていった。
実際に自分が経験するとわかるが、就活と研究で手いっぱいだったのだと思う。

何回か飲み会や遊びに行ったりしたが、何にもなく普通に遊んだだけだった。

そして、Ｙが卒業間際になったとき事件が起こった。

ＹとＳが別れた。

どうやらSが転勤になったことが原因らしい。

こっちが見てもすごいバカップルだったけど
遠距離恋愛は厳しいって結論になったらしい。

そんなこんなでYから電話がかかってきた。

Y｢１くん・・・あｑｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ｣←号泣

俺｢え？何どうしたの？｣

Y｢Sと別れた・・・｣

俺｢え？ｗ｣
ちょっと喜んで笑った俺は正直最低だと思う。

Y｢・・・ってことで別れることになったんだ｣

俺｢そうなんだ・・・｣
↑
シリアスな雰囲気出してるけど顔がにやけてしょうがない。

Y｢１くん、今暇？｣

俺｢あ、はい。暇ですが・・・｣

Y｢今から会えない？｣

俺の時代北ｗｗｗ

でも、実際にYに会ってみてそんな風に思った自分をすごく反省した。

Yは化粧も髪型も何もかもぐちゃぐちゃで消え入りそうな声で泣いていた。

Yを見た瞬間に言おうと思っていた言葉がすべて真っ白になった。

Sの代わりにYを抱きしめるとか考えていた自分をぶん殴りたくなった。

すいません、ちょっと辛くなってきたんで風呂入ってきます。

ただいまです。

少し落ち着きました。

続きいきます。

俺｢Yさ・・・ん？｣

Y｢あ・・・１くん？ごめんね。こんな格好でｗ｣
その笑顔が痛々しかった。

俺｢いえ・・・どうせ後は寝るだけだったんで・・・｣

Y｢少し・・・話聞いてくれるかな？｣

俺は無言でうなずいただけだった。
このときなんとなく思った。

誰でもいいから話を聞いて欲しかっただけなんだろうな・・・

別に俺じゃなくてもよかったんだな

そう・・・思った。

Yは泣きながらSとの思い出を淡々と語った。

Sとの楽しかった思い出

Sの変な癖

Sの嫌いなところ

Sの・・・・・・大好きだったところ

Y｢Sはわがままなんだよ！全部自分で決めてしまって私の言うことは聞かないんだから｣
最後にこう言ってYはまた泣き始めた。

俺は無言で話を聞いてうなずいているだけだった。
何も言わず、ただ聞いていただけだった。

俺はまた泣き始めたYの背中を泣き止むまでずっとなでていた。

Yが泣き止むとずっと背中をなでていた俺を見上げてこう言った。

Y｢１くん・・・私と付き合おうか？｣

俺｢・・・・・・・・・｣

このときは自分が驚くほど冷静だったことを覚えている。

俺｢Yさんは俺のことが好きなんですか？｣

Y｢好きだよ｣

俺｢Sさんよりも？｣

Y｢・・・・・・｣

俺｢俺は未経験だし、彼女もいたことないけどそんなに軽々しく
人のことを好きと言える人は嫌です｣

Y｢・・・・・・・・・｣

俺｢だから・・・僕はYさんが好きじゃないです。
あくまでも先輩後輩の関係です｣

Y｢・・・でも｣

俺｢お断りだって言ってるんです。結婚したいんでしょ？
さっさとSさんに連絡して仲直りしてください｣

そういって俺はその場を去った。
Yさんが見えなくなったところでSさんに連絡をとって説教してやった。

Yさんが好きならついて来いくらい言え！

そういって電話を切った。

俺、間違ったことしたかな？

その後のYからメールが来た。

ありがとう。
Sから連絡が来て仲直りできました。

甘えさせないでくれてありがとう。

正直、このときリアルに自殺考えた。

１かっこよすぎる！！

なんて切ないんだ(；д；）

その後、Yは卒業してSを追っかけて転勤先で同棲。

俺はどうしょうもない後悔と失恋のショックを引きずりながら四年生になった。

教授にこき使われながら研究をし、就活でなんとか内定を勝ち取った。

そんな中、ある日Sから電話が来た。

なんか最初はひたすらお礼を言われた。

正直もうほっていて欲しかったが、

｢ああ、はい・・・｣

とか言ってやり過ごした。

そして、本題。

S｢今度Yと結婚します。ぜひ１くんに友人代表でスピーチをして欲しい｣

俺「」

これなんて地獄？

辛いな…

でも本当にＹが好きなら悟られるな

最後まで演じきれ

言葉にできないぐらい
１がカッコよすぎる･･･

2chでこんな気持ちなったの初めてだ

１よｵﾒｰこそが本当のｲｹﾒﾝだ!!

次　恋したら絶対１も幸せになれ!!

自分が好きになったＹｻﾝを幸せに導いたのは

まぎれもなく１だ

武士道では
「好きという気持ちを相手に伝えるのは邪な私心　自分は忍び相手の幸せの為に自分を
犠牲にできてこそ本当の愛」
っというらしい　まさに１だな

だけど　俺は１にも幸せにになれる恋愛をして欲しい
だから　いつかまた好きな人できたら自分の気持ちも相手に伝えて欲しい

長文長々とｽﾏﾝ

スピーチとか生まれてこの方やったことないです！とか
俺そんな立場じゃないです
とか言って断ったが

S｢君がしてくれないなら結婚式はしない｣

とか言われた。
正直、知るか！
って感じだったが、仕方なく引き受けた。

その後、Sはこういった。

S｢どうやら子供ができちゃったみたいでさ///｣

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

よし、死のう。

みんながいいやつ過ぎて泣ける。

おまいら、ありがとう。

正直Ｓにだけはぶちまけてもいいきがす

で最後に

だから幸せになってください

とか言ったら後腐れもないだろ

そんで内容をあれやこれや考えているうちに今日。
いや、12時過ぎたから昨日か。

いい大人がいっぱいいる中で
スピーチしてきた。
正直ｇｄｇｄで何言ってるかわからなくなってたと思うが、
とりあえず、

誰よりも幸せになってください。

って言ってきた。

Yのウェディングドレスは何よりも綺麗だった。

こんな感じです。

こんな暗いことばっかの話に付き合ってくれてありがとう。

みんな、ありがとう

うん？１がヘタれ？
なら世の中の６割の男は最低だな
自分の事だけしか考えない恋愛より
想い人を幸せに導いた
１こそ漢だろ

しかも相手の結婚式のｽﾋﾟｰﾁまでやって
自分の気持ち押し殺して・・・

自信もって胸を張れ!!

正直、いろんな意味でこれからどうしようかって思っているとこです。

てか、さっきからYからの電話がガンガン着てるんだが・・・

その友人マジでねらーらしいんだが・・・

これ見られた？

そんないきなり付き合うとかじゃないんだし

とりあえずアプローチあろうがなかろうが自然にしとけばいいかと

さっきから知らん番号から電話きてる。

友人だろうか？