7: 名も無き被検体774号+ 2012/08/25(土) 03:05:31.55 ID:+18TwveYO
院卒ニートだ
飛び級したとは言え大学院までいかせてもらってニートとか親不孝なのは自覚してた
実家でゴロゴロゴロゴロ
夏、ばあちゃん家へフラッと行くと
ちょうど神社祭かなにかをやっていた
祭りに言ってそのへんのおっさんらと話してみた
すると彼らは
「このへんは飯食う店がねーんだよな」
と口々に言う
飛び級したとは言え大学院までいかせてもらってニートとか親不孝なのは自覚してた
実家でゴロゴロゴロゴロ
夏、ばあちゃん家へフラッと行くと
ちょうど神社祭かなにかをやっていた
祭りに言ってそのへんのおっさんらと話してみた
すると彼らは
「このへんは飯食う店がねーんだよな」
と口々に言う
8: 名も無き被検体774号+ 2012/08/25(土) 03:12:14.36 ID:+18TwveYO
聞けば、老夫婦がやっていた店があったんだが
奥さんが倒れて締めざるを得なくなったらしい
ばあちゃん家へ帰り、ばあちゃんにその話をした
その店は味はそこそこで安価、それなりにいいお店だったらしい
「あんたどうせ働いとらんなら店やんなさいよw」
と冗談を言われたけど
ふと、いいかもしれないと思ってしまった
奥さんが倒れて締めざるを得なくなったらしい
ばあちゃん家へ帰り、ばあちゃんにその話をした
その店は味はそこそこで安価、それなりにいいお店だったらしい
「あんたどうせ働いとらんなら店やんなさいよw」
と冗談を言われたけど
ふと、いいかもしれないと思ってしまった
13: 名も無き被検体774号+ 2012/08/25(土) 13:03:58.62 ID:+18TwveYO
翌日、その店に行ってみると
なんやかんやあって俺が従業員って形で店を再開するのも良さそうだってことになった
奥さんの世話があるから、おっちゃんは今まで通り働けるわけじゃなかったが
その分、俺が頑張ることで話がついた
お店をやっていただけあって仕入れとかパイプは問題なかった
なんやかんやあって俺が従業員って形で店を再開するのも良さそうだってことになった
奥さんの世話があるから、おっちゃんは今まで通り働けるわけじゃなかったが
その分、俺が頑張ることで話がついた
お店をやっていただけあって仕入れとかパイプは問題なかった
20: 名も無き被検体774号+ 2012/08/25(土) 21:39:44.94 ID:+18TwveYO
おっちゃんに色々教えてもらいつつ資格も取りつつ
何回目かの夏になった
飲食店の厨房は灼熱地獄
汗だくになりながらも店をやっている日々
その頃にはおっちゃんが出られない時は1人でやるようにもなってた
何回目かの夏になった
飲食店の厨房は灼熱地獄
汗だくになりながらも店をやっている日々
その頃にはおっちゃんが出られない時は1人でやるようにもなってた
21: 名も無き被検体774号+ 2012/08/25(土) 21:46:56.06 ID:+18TwveYO
俺が1人の日
客足も落ち着いた頃
少し涼もうと外に出てタバコを吸ってた
すると1人の少年が店の前で立ち止まった
その時の少年は物欲しげな顔をしてた
「よっ」
「…」ペコ
小さくお辞儀をすると少年は走って行った
客足も落ち着いた頃
少し涼もうと外に出てタバコを吸ってた
すると1人の少年が店の前で立ち止まった
その時の少年は物欲しげな顔をしてた
「よっ」
「…」ペコ
小さくお辞儀をすると少年は走って行った
35: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:13:40.98 ID:2G5CuV39O
携帯で書くのしんどいな
数日後、また俺が1人の日
またタバコを吸いに外に出ようと扉を開けるとまた少年がいた
「おぉ」
「…」
「どうした」
「…」
申し訳なさげな顔をしてじっとしてる
数日後、また俺が1人の日
またタバコを吸いに外に出ようと扉を開けるとまた少年がいた
「おぉ」
「…」
「どうした」
「…」
申し訳なさげな顔をしてじっとしてる
36: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:16:46.91 ID:2G5CuV39O
別に子供が好きとかそんな性格はしてないけど
さすがにそんな表情をしてる子供をほっとけなかった
「あー…余りもんで良ければ食うか?」
「っ!」
少年の顔が一瞬明るくなった
お?っと思う間にまた申し訳なさげな顔になる少年
さすがにそんな表情をしてる子供をほっとけなかった
「あー…余りもんで良ければ食うか?」
「っ!」
少年の顔が一瞬明るくなった
お?っと思う間にまた申し訳なさげな顔になる少年
37: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:21:01.47 ID:2G5CuV39O
当然、余りものなんかあるわけはないんだけどつい口をついて出た
まさか虐待されてるわけじゃないよな、とか
いやな考えが頭をよぎった
のびてヨレヨレのTシャツに暗い表情
話しかけても反応は薄い
俺じゃなくても、この少年が恵まれた家庭の子では
ないだろうってことはすぐに想像できたと思う
まさか虐待されてるわけじゃないよな、とか
いやな考えが頭をよぎった
のびてヨレヨレのTシャツに暗い表情
話しかけても反応は薄い
俺じゃなくても、この少年が恵まれた家庭の子では
ないだろうってことはすぐに想像できたと思う
38: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:26:06.76 ID:2G5CuV39O
「とりあえず入んな、ほら」
「…」
少年は躊躇してる
「余りもんで金は取らないから安心しなよ」
「…ごめんなさい」
心底申し訳なさそうな顔をして、戸惑いながらも店に入った
「…」
少年は躊躇してる
「余りもんで金は取らないから安心しなよ」
「…ごめんなさい」
心底申し訳なさそうな顔をして、戸惑いながらも店に入った
41: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:32:11.56 ID:2G5CuV39O
「嫌いなもんある?」
「…」
「…なんでも食える?」
「…」コク
なかなかめんどくさい子供だと思った
とりあえずカツ丼を作った
作ってる間、少年はずっとソワソワしていて
やっぱり帰るって言い出しそうだから
目を合わせないようにしてた
「…」
「…なんでも食える?」
「…」コク
なかなかめんどくさい子供だと思った
とりあえずカツ丼を作った
作ってる間、少年はずっとソワソワしていて
やっぱり帰るって言い出しそうだから
目を合わせないようにしてた
43: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:35:58.62 ID:2G5CuV39O
作ってから気づいたけど
子供用に少し少なめに作れば良かったと思った
余ったら俺が食うか、と思ってそのまま出した
少年は唾を飲みながらまじまじとカツ丼と睨めっこをしていた
なかなか食べようとしない
「早く食べないと冷めちゃうよ」
「ごめんなさい…」
ようやく食べ始めた
子供用に少し少なめに作れば良かったと思った
余ったら俺が食うか、と思ってそのまま出した
少年は唾を飲みながらまじまじとカツ丼と睨めっこをしていた
なかなか食べようとしない
「早く食べないと冷めちゃうよ」
「ごめんなさい…」
ようやく食べ始めた
44: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:39:21.34 ID:2G5CuV39O
「食いきれなかったら残していいからな」
とは言ったものの、少年はものすごい勢いでカツ丼を平らげた
見た限り、食べ方も汚くないし箸だって正しく使えてた
普通、虐待されてるような子なら
箸の持ち方とか教わらないんじゃないのかなぁ
とか思ってたから意外だった
とは言ったものの、少年はものすごい勢いでカツ丼を平らげた
見た限り、食べ方も汚くないし箸だって正しく使えてた
普通、虐待されてるような子なら
箸の持ち方とか教わらないんじゃないのかなぁ
とか思ってたから意外だった
46: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:47:00.75 ID:2G5CuV39O
食べ終わった少年は少し明るい表情になってた
「腹一杯か?」
「…うん」
「いっつも昼飯食わないの?」
「…お母さん仕事だから」
「そうか、またいつでもおいで」
「…でも」
「余ったら捨てちゃうんだし、食べてもらった方が助かるんだ」
店の外に少年を送り出すと
しっかりお辞儀して歩いて行った
「腹一杯か?」
「…うん」
「いっつも昼飯食わないの?」
「…お母さん仕事だから」
「そうか、またいつでもおいで」
「…でも」
「余ったら捨てちゃうんだし、食べてもらった方が助かるんだ」
店の外に少年を送り出すと
しっかりお辞儀して歩いて行った
47: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:52:38.53 ID:2G5CuV39O
その夜、おっちゃんに少年のことを聞いてみた
「このへんに男の子いるよね?」
「男の子?」
「小学低学年くらいの」
「いやぁ、よっちゃんとこのマサキしか知らねーや」
「痩せてて大人しい?」
「いや、デブだなwwもう高校生だしなwww」
おっちゃんひでぇ
しかもなんで高校生の話してんだよ
「このへんに男の子いるよね?」
「男の子?」
「小学低学年くらいの」
「いやぁ、よっちゃんとこのマサキしか知らねーや」
「痩せてて大人しい?」
「いや、デブだなwwもう高校生だしなwww」
おっちゃんひでぇ
しかもなんで高校生の話してんだよ
48: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 2012/08/26(日) 19:53:54.25 ID:z2T/bM4e0
マサキwwwくっそわろたwwwww
49: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 19:56:10.62 ID:2G5CuV39O
どうやら、マサキがこのへんじゃ最年少らしい
あとは赤ん坊しかいないらしい
つまり、おっちゃんネットワークには
あの少年の情報はなかった
虐待があれば田舎ネットワークは一瞬で広がるはずなのに
あとは赤ん坊しかいないらしい
つまり、おっちゃんネットワークには
あの少年の情報はなかった
虐待があれば田舎ネットワークは一瞬で広がるはずなのに
50: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 20:03:43.55 ID:2G5CuV39O
翌日、少年はこなかった
仕事も終わって、おっちゃん夫婦と飯食ってると
「あ、俺たち明日からいないから、店頼むぞ」
「え?どっか行くの?」
「かみさんとハワイ行ってくるww」
「明日!?急すぎだから!」
「まぁ、お前だって大丈夫だろ?」
「いや、まぁ多分」
「じゃ頼んだ」
2週間1人ぼっち確定
仕事も終わって、おっちゃん夫婦と飯食ってると
「あ、俺たち明日からいないから、店頼むぞ」
「え?どっか行くの?」
「かみさんとハワイ行ってくるww」
「明日!?急すぎだから!」
「まぁ、お前だって大丈夫だろ?」
「いや、まぁ多分」
「じゃ頼んだ」
2週間1人ぼっち確定
53: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 20:16:34.54 ID:2G5CuV39O
翌日、またタバコを吸いに外に出ると少年がいた
「もしかして昨日も来てた?」
「あ…」
気まずそうにしてるとこをみると
昨日も来ていたようだ
「まぁ、入んなよ」
戸惑いつつも店に入ってくる
やっぱり食べるつもりで来てるらしい
「もしかして昨日も来てた?」
「あ…」
気まずそうにしてるとこをみると
昨日も来ていたようだ
「まぁ、入んなよ」
戸惑いつつも店に入ってくる
やっぱり食べるつもりで来てるらしい
56: 名も無き被検体774号+ 2012/08/26(日) 20:41:39.95 ID:2G5CuV39O
さすがに一回食べてると少し会話もできるようになった
「母さん仕事の日は毎日昼抜き?」
「夏休みだから…」
「普段は給食だな」
「うん」
「朝と夜は?」
「お母さんいる時は食べてる」
「いない時は抜きか」
「家はお金ないから…」
「母さん仕事の日は毎日昼抜き?」
「夏休みだから…」
「普段は給食だな」
「うん」
「朝と夜は?」
「お母さんいる時は食べてる」
「いない時は抜きか」
「家はお金ないから…」
娘だったかぁ~
そりゃ皆が1番知りたいなんやかんやの部分は書けんわな、自分が生まれる前の事なんだし
ばぁちゃんは?
ギャルが割とまともなやつ設定なんやったら、結局なんで息子の飯位用意してなかったんや?普通に虐待やと思うんやが。
マリ文才ありすぎワロタww
3/4カナダ人で金髪ならほぼ見た目白人だと思うんだが
ギャルギャルしい見た目なのか?
ギャルゲ化決定
※5
3/8じゃなかった?
爺さん婆さんがハーフと外国人、もう片方の爺婆が日本人
ドラマ化決定
開始早々ニート脱却しててワロタ
お前が働いてるとこばっかじゃんw
えらいw
ひどい釣りだぜ…御浄土でお幸せに
米3
純粋に母親がアホだったんだろう。
理由を書いてないのは飯を用意し忘れた訳が日記に書いてないから。
気がついてからは飯を用意したと思うが、カツ丼食べたかった兄貴がこっそり飯屋に通ってたんだろう。(推測するとメシマズだった可能性が高い。料理もハム切ったのと、ばあちゃんと作った描写だけだし)
釣りなら最後はめんどくさくなって端折って止めたんだろうが、本当だったら日記が途中で終わってるから続けようが無かったんだろうと思う。
日本で飛び級制度は1998年から始まって、まだ20年経ってないよね…
タケちゃんとリエちゃんが天国でも仲良くしてますように
ユウタくんとマリちゃんがこれからずっと幸せしかありませんように
仮名だろうけど私もリエ(身内にマリもタケもいるw)なので感情移入して読んだわ
で、ギャルはなんで飯抜きの虐待してたの?
ちゃんと育てようと思ってたのに自分がいない時は飯抜きにしてたとか、それになんの説明もないとか不審すぎ。
虐待親がタケちゃんに会ってまともになった話なのか?
こまけぇこたぁいいんだよ!
読み物としておもしろいじゃねぇか。
日記・手記にそこまで事細かいことは書かないだろうし、ご飯も用意してたけど育ち盛りで腹が減ったんじゃねーのくらいに考えて読もうよそこは。
飛び級制度は大学独自に規定がある。俺の母校も条件満たせば大学4年時に修士1年の課目仮履修して、修士1年時に本来修士2年の単位取れば学部修士合計5年で卒業できるみたいな制度がある。公には飛び級制度と呼ばれてないけど実質的に飛び級みたいなもんだしこれもそういう大学独自の制度利用したんじゃないかね。
貧乏だって知ってたから、お昼代として貰ってたお金、空腹我慢して全部貯金箱に入れてたんじゃない?子供ってそういう無茶するよ。
貧乏子沢山だった知り合いの息子も、「無駄遣いするんじゃないよ」って言われたからって、食事もせず一円も使わずに何かのイベントから帰ってきた事あったよ。
娘だとわかったとき鳥肌たったわww
タケちゃん天国でも幸せになれよ…
心温まりました