【前編】俺の唯一のクリスマスの思い出を聞いてくれ。幸せを探して俺も頑張るよ…
【中編】俺の唯一のクリスマスの思い出を聞いてくれ。幸せを探して俺も頑張るよ…
【後編】俺の唯一のクリスマスの思い出を聞いてくれ。幸せを探して俺も頑張るよ…
メールの着信音は中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」の着うただった。
メールは真奈美からだった。
信じられなかった。
内容は「今○○にいるんだ、1は何してるの?」と。
よく状況が理解できなかった。
とりあえずすぐに「ピザ食べてるよ」と返事をした。
だった。
俺は「そうかー。迎えにいってあげたい気持ちも山々だけど、珍しく今日は飲んじゃって・・
電車まだあるから帰ったほうがいいよ」と返した。
やはり唐突だった。
「そっか。まだ忘れられない?」
間違いなく真奈美は、俺が真奈美を忘れられないのを知っててこのメールを送ってきている。
あたりまえだろ!とか返事しようかと思ったけど、そうは返さなかった。
どうしていいかもわからなかったし。
「いいじゃんそーゆー話は」と濁して返事をした。
その前に真奈美のお店に会いに行ったときに撃沈してたから、
いまさら会わす顔なんて無かった。
だからその時は当たり障りの無いメールをしていた。
けど次に真奈美から来たメールに俺は驚いた。
「今から会いたい。」だった。
だが、真奈美の誘いを断る理由なんかないって感情もあり。。
気持ち的には5:5だった。
「今家だし、結構時間かかっちゃうよ」と返し、
さりげなく今日は会わないという選択肢も匂わせた。
けど真奈美からの返信は
「いつまででも待つ。今日は帰らないし。だから来て」だった。
俺が行かないと言う選択をすれば、
真奈美は一人(もしくは誰か他の人と)繁華街で一夜を明かすこととなる。
それなら俺が行って一緒にいようと必然的に思うはずだ。
ましてやそれが忘れられない人だったら。
俺は真奈美が待つ繁華街へ向かうことにした。
終電に近い時間に電車に乗っても、そこまで沢山の乗客がいなかった。
俺はウォークマンでテンションのあがるクラブサウンドを聞いて気を紛らわした。
本来なら自宅から30分以上かかる道のりがあっという間だった。
俺は真奈美との待ち合わせ場所である駅前の交番に到着した。
真奈美は既にそこにいた。
今までモヤモヤしていた気持ちが一瞬にして吹っ飛んでしまった。
それは紛れも無く俺が大好きだった真奈美の笑顔だった。
今日来てよかった。と素直に思った。
俺も思わず顔が緩み、笑顔で「久しぶり」と返した。
真奈美は俺と付き合っていた時より痩せていた。
俺と付き合っていた時はもうちょっと肉つきがある感じだったから、
さらに美人になった感じがした。
けどどこか不健康というか、心に引っかかった感じがした。
あまりに前よりスリムになったからかもしれないけど。
とりあえずオールできるところを探し、朝5時までやってるカラオケに行くことにした。
お互い交互に淡々と曲を入れていった。
俺はGLAYのBELOVEDとかサザンとかを入れた。
真奈美はクリスタルケイとかを入れてた。
そしてあの時と同じようにお互いが曲を入れない間合いが出来た。
そこで真奈美が口を開いた。
俺は「近況報告のタイミングかな?」と思っていた。
ホント久しぶりだよねーから始まり、
「お酒飲んできたんだねー」とか
「大学どう?」とか聞かれた。他愛も無い話。
俺の近況報告が終わった後、ちょっと仕掛けてみた。
「真奈美はどうなのよ?今日いきなり呼び出しかかってびっくりしたよ!
なんかあったの?」と。
真奈美の顔が一瞬変わった気がした。
少し「うーん」と言い、数十秒たった後に話はじめた。
俺は「そうだね、なんかあの時よりもさらにスタイル良くなっちゃったね!前から悪くはないけど!」と言った。
真奈美は「そっか~。」と言ってカラオケのモニターを眺めていた。
俺は「まぁ前の真奈美も今の真奈美もどっちもイイと思うよ!
強いて言えば前は『可愛く』て、今は『美人』かな?」と言った。
真奈美は困ったような笑顔で「ありがとう」と言った。
そして真奈美が握っていたマイクをテーブルに置いて再び話し始めた。
まぁそんなこともあるかな、と思って相槌をうちながら聞いていた。
「1と付き合っていた時はあんまり出さなかったんだけど、
実は去年くらいからうつ病の症状がずーっとあったんだ。
頭が痛くなったり、やる気が起きなくなったり。。
でさ、あたしショップで働く前に○○(企業名)で働いていたの知ってるよね?
そこの職場やめちゃったのもうつ症状が原因だったんだ」と。
けど当時俺の友達にもうつ病の友達はいたし、
それと比べれば真奈美は全然元気だった。
「ショップはシフト制だったし時間の融通が効いたからよかったんだけど
春先にちょっと症状が重くなって。
お店に迷惑もかけられないからやめちゃったんだ。」
と言っていた。
ちょうど俺が撃沈した頃だ。
そんな風になっていたなんて知らなかった俺は必死で謝った。
「ああそんなことあったっけwいいよそんな謝らなくても」と言っていた。
それどころではないくらい辛かったそうだ。
しかし医者の答えはいつも「軽いうつ症状」だった。
食欲も落ち、俺と付き合っていた頃より7~8キロも体重が落ちたそうだ。
7月に入り、うつ症状はまた「頭痛」に変わっていったらしい。
季節の変わり目だからかと思っていたらしいが、
医者や真奈美の親からセカンドオピニオンを勧められ、行ってきたそうだ。
その結果を今日聞いてきたとの事。
疑いというレベルの軽度であったので、これから時間をかけて詳しく検査していくそうだ。
ただ場合によっては(病気の進行具合)によっては手術とかもありえるとの事。
正直、頭が真っ白になったそうだ。
ずっとうつ病だと思っていたのが脳の病気だったとは。
それに手術となれば髪の毛を全部剃らなきゃいけない。
不安で仕方なく、1に連絡してしまった。とカミングアウトされた。
真奈美はいつになく厳しい目をしていた。
多分、俺が真奈美に頼られたはじめての瞬間だった。
俺は言葉が見つからず、「大丈夫だよ。」とだけ言った。
真奈美はまた笑顔になり
「だといいね!
今はフリーターで少し時間があるから、またどっかに連れてってね!」と言った。
真奈美の笑顔はちょっと切なかった。
真奈美はまたマイクを握り、柴崎コウの『かたちあるもの』を歌っていた。
凄く上手かった。
そのままカラオケで5時まで二人で眠ってしまった。
夏の夜明けは早い。
カラオケを出るともう外は明るかった。
まだ始発まではちょっと時間があり、
電車待ちの学生や若いお兄ちゃんお姉ちゃんが沢山いた。
俺と真奈美は眠い目をこすりながら、
何となく駅とは反対方向へ散歩しに行った。
いつもの繁華街は中心部をちょっと離れるとまだ静かで、
時々走る車のエンジン音がやたらとうるさく感じた。
真奈美は「あそこにある専門学校を受けようとした」とか
「この辺に家借りようかな?高いかな?w」とか
散歩しながら話した。
俺も「ここの美容室に通ってた」とか「よく部活の試合でこの道歩いたんだ」と話した。
始発から少しした時間。6時くらいだったか。
俺と真奈美は駅で別れた。
真奈美は「今日はありがとう。また遊ぼうね」と言った。
俺は「おう!いつでも声かけてくれ!」と言って別れた。
俺は毎日真奈美のことを考えていた。
やっぱり真奈美の事が好きで好きで仕方なかった。
けど病気を懸念し、俺は自分の気持ちを隠した。
とにかく真奈美をフォローしようと。それだけを考えていた。
真奈美とまた遊ぶ日々が始まった。ちょうど真奈美と知り合って1年が経っていた。
お互い元カレ、元彼女という微妙な感じだった。
それでも真奈美との日々は付き合っている時以上に充実した、意味のあるものだった。
無理はさせないようにしていたけど、長時間のドライブとかもへっちゃらだった。
郊外のアウトレットとか、美味しいお店とか、とにかく走った。
真奈美も俺もドライブが相変わらず好きで、
会うたびに新しいスポットを発見していった。
そして季節は秋へとなった。
誕生日の直後、真奈美の検査がある事を知っていたので、
応援の意もこめて、真奈美にネックレスをプレゼントした。
その日はたまたま体調が優れないらしく、プレゼントだけを渡しにいった。
激しい秋雨がふる日だった。
雨の日は頭痛がひどいらしく、ちょっと辛そうだったが、真奈美は本当に喜んでいた。
俺はその日に無理をさせてしまったことを少し後悔した。
その日も帰りにメールをくれた。
「プレゼントありがとう。大切にするね」と。
真奈美と遊んだ日の帰り道は今も必ずメールをくれる。
いつも帰り道の国道のオービスあたりで真奈美からメールが届く。
付き合う前も、付き合ってた頃も、今もそれは変わらなかった。
真奈美は俺の彼女じゃなかったけれど、俺は毎日幸せだった。
数年前だ
真奈美の誕生日の1週間後に検査があった。
結果は「1ヵ月後に再検査」だった。
検査の後、真奈美がちょっと不安になっている気がした。
そんなある日、真奈美と食事しているときに突然こんなことを言われた。
「結婚を考えている」と。
真奈美は続けて言った。
「別に今、結婚を考えている彼氏とかがいるわけじゃない。
けど正直、今の自分がどうすればいいのかわからない。
本当はあたしの脳が普通じゃないの、何となく自分でわかるの。
けど親にもこれ以上迷惑かけられないし、
このまま働きたくてもアルバイトしかできないのは辛い。
そうしたらもう、私を支えてくれている人と結婚しかないのかなって。
今度、前の職場の人に紹介してもらう予定なんだ」と。
「そういうもんじゃないだろ!
それって、好きでもない男と結婚するかもって話だろ?
そんなの幸せになれるはず無いじゃん!
好きな人と結婚したほうが幸せに決まってるだろ!」
と言った。
けど真奈美の答えは
「1には分からないよ・・・恋愛と結婚は別物だよ。」と言った。
俺は返す言葉が無かった。
感情には出さなかったけど、言葉の節々で感じた。
俺はしばらく経ってからこれしかないと思って
「そんな事言うんだったら、俺と結婚しろよ。」
と真奈美に言った。
真奈美は衝撃だったみたいで、目を見開いて俺を見つめた。
「確かに学生だ。けど本音を言えば俺は今すぐ結婚してもいいと思ってる。
実際に結婚が物理的に無理でも、そのくらいの気持ちはあるんだ。
けど俺たちは今は付き合っているわけじゃない。」
真奈美は黙って頷いた
でも今、真奈美はそれを求めてないでしょ?」と
真奈美は何も言わなかった。
「今は無理かもしれない。気持ちが定まらないのも理解できないわけじゃない。
でも俺は真奈美のそばにやっぱりいたい。
俺は今、真奈美と付き合えなくてもいいから、まずはこの現状を二人で乗り越えよう。
その時に付き合うとか結婚とかを考えて欲しい。
もちろん俺なのか俺じゃないのかはその時の真奈美が決めることだけど」と言った。
真奈美は泣いていた。
「1は学生。私のこともいいけど、
まずはちゃんと大学卒業してよね」と泣き笑いながら言った。
俺も「当たり前だよ!主席で卒業してやるよ!」と言った。
付き合うとか結婚とかの話はそれからしなかった。
帰り道、またいつものオービス付近でメールが来た。
「ありがとうね。嬉しかったよ。」と
長時間の検査で出てきた疑いは「脳ヘルニア」というものだった。
生まれつき血管が脆く、この状態になるまで殆どの人が気づかないらしい。
その報告をしてくれたのはちょうどある湖へドライブしにいってたときの事だった。
12月に入ってから検査入院すると伝えられた。
いつもは日帰り検査だったから、検査入院となったことがびっくりだった。
「前言ってたとおり、髪の毛全部剃っちゃうかも。
そうしたらもう1とは会えないね。」と言っていた。
「大丈夫、大丈夫だよ」としか言えなかった。
湖付近の空気はとても澄んでいて、気持ちが良かった。
そして真奈美を家まで送って帰り、いつものオービス付近でやっぱりメールが来た。
検査入院、頑張ってくるね。退院したらまた遊ぼう」
と言う内容だった。
俺も「辛くなったらいつでも俺に言えよ。
頑張らなくていいんだから。
真奈美が頑張ることが辛かったらいつでも俺に言ってくれ。
その時は変わりに俺が頑張るから」と伝えた。
このまま働きたくてもアルバイトしかできないのは辛い。
そうしたらもう、私を支えてくれている人と結婚しかないのかなって。
その考えがよくわからん。
自暴自棄だったから。
あと彼女は事情があって親と不仲で、
手術とか検査とか極力親に負担をかけたくないっていうのをしきりと言ってた。
とにかく彼女の親を「ないもの」と思いたかったらしい。
12月6日だった。
当初、検査は1~2泊で終わると聞いていた。
しかし、連絡が来なかった。
2日、3日と待った。その後さらに1週間、2週間と待った
ぱったりと連絡は来なくなった。
そして俺にとって大切な日が来た。
クリスマスだ。
また真奈美からサプライズでメールが来るんじゃないかって。
でもやはり23日には何も起きなかった。
翌24~25日は大学での参加自由の補講に出席していた。
俺の大学は20日過ぎには冬休みに入る。
だから24、25日の2日間の補講の日は、キャンパスに殆ど人がいなく、
とても寂しかった。
唯一、俺の事情を知る大学の友人がたまたま別の補講に出ていた。
補講の後に1杯だけ缶コーヒーを飲んで別れた。
これから彼女に会いに行くそうだ。
羨ましかった。
1年前とは全く逆のクリスマス。
1年前が最高すぎたため、楽しくないどころか、辛かった。
でもその頃に俺が唯一思っていたことって、
「真奈美の体が無事でありますように」だった。
きっと真奈美は今も辛い思いしてるんだ。
俺だけ楽しむわけには行かない!
そう自分に言い聞かせた。
そして25日の夜、メールが来た。
真奈美からだった。
文は当時のまま。
「久しぶり。元気にしてるかな?
私は手術が終わった後、体調が悪い日々が続いています。
まぁとりあえずメリークリスマス!風邪引かないようにね。」
だった。
検査入院→即手術という流れだったらしい。
俺は嬉しかった。
体調が悪いにしても真奈美が無事なこと。そして俺に連絡をくれたことが。
「ありがとう!メリークリスマス。
とりあえず成功したみたいで良かった。
まずは体調優先。寒いし暖かくしてな。」
と返した。
聞きたいことは沢山あったが、細かいことは聞かなかった。
何となく聞いちゃいけない気がして。
俺は体調を懸念して、とりあえずメールが来たことを喜んだ。
そして年が明けた。
お正月になった。
お正月といえばあけおめメール。
たまにしか連絡を取らない人でも、この時ばかりは連絡が取れる、年に1度の日。
みんなもそうじゃないかな。
俺は真っ先に真奈美にメールをした。
内容は無難な、返事をくれてもくれなくてもいいような感じ。
「あけましておめでとう。今年も宜しく。体調よくなったらまたドライブ行こうな」的な
でも真奈美からの返事は来なかった。
俺は心配だった。
病気の事を詳しく聞かなかったから、真奈美がどういう状況か分からなかった。
ただ、真奈美を追い込みたくなかったから、
メールの頻度は多くても月1回ペースで
しかもどうでもいい内容のものだけを送った。
最近こんなことがあった とか
ようやく暖かくなってきたね とか
でも真奈美からは一切返事が来なかった。半年以上来なかった。
最初は「手術で髪の毛を剃ったから会いたくないんだろう」とか思っていたんだけど
時間が経つと、「また再発したのかな?」とか、「もしや彼氏でもできたのかな?」とか
信じることしか出来ないのに、悪循環だった。
俺はただひたすら真奈美からの連絡を待った。
付き合ってる時も別れた後もTELは殆どしなかった。
1年はゆうに越していた。
気づけば季節は5月になっていた。
もう気持ち的には諦めていた頃、真奈美からメールが来た。
「久しぶり!元気?」という、いたって普通の内容。
1年以上も待っていたのが信じられないくらい普通のメールだった。
けど、やはり真奈美の体調とかについては極力触れないようにした。
きっとまた向こうから話してくれると信じて。
「元気だよ。最近は○○が大変なんだよねー!」とか
「今、幼なじみの家で酒飲んでるんだー」とか
真奈美の返信も普通だった。
「いいねー!」とか「飲みすぎ注意だよ」とか。
なんか一気に病気の前の日々にフラッシュバックした気がした。
真奈美からのメールは死ぬほど嬉しかった。
食べた美味しいスィーツの写メを送ってきたり、
俺からは街で見つけたハマーのリムジンの写メを送ったり。
本当に普通の友達とのメールだった。
そして何もないまま6月になった。
俺も真奈美の近況を詳しくは聞いていなかったし、
遊びに誘っていいかも分からなかったから。
そんな矢先、真奈美から花火大会の誘いが来た。
「明日ヒマ?花火大会行こうよ!」と。
俺や真奈美がよく遊んだ街では、小規模ながら6月に花火大会があった。
俺は心の中でガッツポーズをした!
「行く!一緒にいこう!」と返事をした。
その日は6月にしては寒く、朝からザンザン降りの雨だった。
待ち合わせ場所は、いつもの繁華街の駅前の交番。
そこに真奈美はいた。
本当に久しぶりだった。
相変わらず真奈美はキレイで、
俺はこんな子と花火を2人で見れるかと思うと心が躍った。
病気だったという面影は微塵も感じさせなかった。
前に痩せてた時よりも少しまた肉つきがあり、健康そうだった。
俺を見つけ、俺の大好きな笑顔で近づいてきた。
俺も「久しぶりだね!」と笑顔で返した。
間違いない、紛れも無くあの真奈美の笑顔だった。
待ち合わせは昼の2時だったので、まだ大会まで時間があった。
喫茶店でお茶をし、ショッピング街をぶらぶらした後、
一足早く花火会場近くの公園に足を運んだ。
雨は止み、街はちょっと夏の香りがした気がした。
2人で白いベンチに腰掛けた。
雨止んでよかったねー。とか
んで俺はこのタイミングで真奈美の近況を聞きだすことにした。
「てかホントに久しぶりだよなー。俺、結構病気の事、心配してたんだぜ!
でもなんか元気そうでなにより!」と仕掛けた。
「ありがとう。色々あったけど、元気になったよ!」と言った。
俺は嬉しかった。何よりその言葉が。
今まで信じてきて良かったって思った。
そして色々思い出話をした。
「結構俺、真奈美のことずーっと心配してたんだぜ」と伝えたり、
真奈美も
「いやー手術大変だったよー。」と笑顔で返してくれた。
いつか話した結婚のネタもちょっとバカにされて笑い話となった。
「あの時の1は若かったよね」と。
話は止まらず、気づいたら花火大会が始まっていた。
小規模の大会。かつ雨上がりということで人もそこまでいなく、地味な感じだった。
俺も花火を見つめながら「隣で空を見つめる真奈美は今、何を考えているのかな?」とか思っていた。
花火が終わり、別れる時間となった。
「今日はありがとう。花火はキレイだったし、なにより元気な真奈美が見れて俺ホント嬉しかったよ。」
と言った。
真奈美も笑顔で「うん。こちらこそありがとう。また遊ぼうね」と言った。
俺たちは別々の電車に乗って別れた。
そして1日、2日経つと自分の気持ちを自問自答するようになっていた。
と言っても答えはひとつ。
1年以上時間は経っていたけど、やはり俺は真奈美が大好きだった。
真奈美と会えない間に実際はいろんな女とも知り合いになったけど
俺の心にはやはり真奈美しかいなかった。
とにかく好きだ。それだけだった。
俺は真奈美に次あったとき、もう一度告白しようと決意した。
付き合わなかった。
真奈美から必ず連絡が来ると信じていたし、
もし真奈美が病気で苦しんでいるのに俺だけが良い思いするのは
自分の中で許せなかったから。
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