数年前、身元が非常に怪しい感じのAさんを雇った。→ある日、うちの事務所にA娘達が逃げてきて…

吐き出しごめんね。熟成中修羅場。

旦那…農林系（２０人ほど）自営業、約６０弱
自分…上の嫁兼事務、約５０強
長男…バカ息子、２０後半バンドマン（笑）
Ａさん…約４０のおっさん
Ａさん娘たち…約２０越えぐらいの三姉妹

大体約６年前ぐらいに身元が非常に怪しい感じのＡさんを雇う。
遠い政令指定都市クラスからぽっと流れてきて仕事ないかと組合（実際だいぶ違うがこんな感じに）に来訪、旦那が挙手。
普通の会社なら雇うわけないが、この地方のこの業界、過疎化が進み不人気業種。
この手の人でも雇わないとアレなもんで実際そんなのを雇って回してるので、採用調査なんてろくにせずまたかと採用。
雇ってみると凄まじく有能！というわけでもないが無能では決してない。
当たり前と言えばそれまでだけど、定時までに来る、仕事をさぼらない、ミスを隠さない、不正をしない、水仕事を嫌がって愚痴りながらもする、単純作業を投げない、
出来ないことは出来ないと言う、ここまで出来ましたと報告連絡相談を行える、事務仕事も教えれば普通に行う、営業も当たりさわりなく、ろくでもない取引先に頭下げるのも給料のうちと割り切れる。
上記のことを常識の範囲で行える。まぁ一般企業なら前提条件、でもうちの地方で不人気なこの業界。
そんなことすらままならない奴らを雇ってきてから、重宝することに。社運を任せることはできないが、大概のことはＡさんでいいよねって正直ありがたかった。

約三年目半ばぐらいに旦那とＡさんと三人で料理屋に、日ごろの激務（肉体労働ありあり）をねぎらい、ついでに旦那がＡさんがここに来る経緯を訪ねた。まとめると
・高卒（これは知ってた）で同級生の嫁と卒業すぐ結婚妊娠発覚。義父の勧めとコネで安い古い一軒家を義父に借金する形で買った。
・ホームセンターの資材関係で働いてた（リフト操縦とか慣れてた）
・娘が三人いる。写真を見せてもらったら１０～３歳ぐらいの整った器量の良い笑顔。
・安月給で金は無いが休日には娘達と嫁でウッドデッキを自作したり（ＤＩＹとかなんとか）家庭菜園をしたそうだ。
・娘の誕生日にHITACHIの４万円ぐらいするインパクトドライバーをねだられて困ったが、自分を見てくれていたのがすごくうれしくて買ってあげたとか
・で、嫁さんが浮気して離婚。相手は派遣先の一部上場企業（らしい、聞いたことないが）のエリートらしいと（明細見せられたら給料が４倍とか）
・義両親も嫁さんを応援して、家を取り上げられた。慰謝料とかは家の借金と養育費とかで相殺。ちょっこっともらえた程度で終了。
・娘達は学校があるし嫁側に、合わせてもらえず、携帯で連絡は取れるけど、電話越しでしか話せないだそう。金銭面で苦労はしないだろうとか言ってた。
・そしてふらふらと流れに流れてこっちに来たらしい。
・実両親はもういない。ここに骨を埋めていいと考えてる
と話していて苦労してるんだなーって思ってた。でも嫁さん上手く立ち回ったんだなぁ羨ましいとかも思ってた、他人事だったし。

それからさらに二年ちょっと。Ａさんは廃屋同然の家を格安で購入して自分で修繕しながら働いてた。
うちの作業所の修理とかも報酬ありでやってもらったり、慣れてるとか言ってたのでホームセンターの社員って実は有能？（塗りムラとかあったりするが今だ壊れてなし）

そんなある日こんな田舎のうちの事務所に、Ａ娘達が逃げてきたと来訪（Ａさんは大学がと、こっちは働き口も少ないしとやんわり断ってたらしいが）。
話を聞けば義理の父親との折り合いがつかない。
セクハラ紛いの事をされる（スキンシップとか目つきが）、金を持ってるだけで合わない（ブランド品とか買われても手作りしたいからいらないとか、うらやましい）
俺のおかげで裕福出来ると押し付ける、張り手や暴力も出始めた。
だから三女の高校卒業と同時にバイトして買ったバンに必要な物を詰めて三人で逃げたと
（長女が運転したらしい、ちなみに上二人はまだ大学生で中退したとか。聞けば知ってる国立の大学なのに勿体ない）
そして私と旦那に「ここで働けないでしょうか？」と言ってきた。
いや無理でしょと思わず鼻で笑いかけました、我慢しましたが（だって小奇麗な今どきのお嬢さんだったし）

もちろん農林系の不人気業種だからと断るつもりが、ＤＩＹや家庭菜園とか好きだから農林関係は望むところだみたいな感じで懇願、
きれいな都会で暮らしてきた小娘たちがだよ。
華のある生活捨ててまだ若いのに勿体ない。私が行きたくてもいけなくて、血反吐を吐きながら耐えている地獄に自ら望んでくるとか、人生捨てすぎ。
でも昔の自分の境遇と不幸に重ねて苦労させて泣かせたくなったし、Ａさんのおかげで仕事が増えたのに事務を任せる人は増えない。
それどころか一人、歳が歳で辞めるから減るし、何かあればＡさんにフォローさせれば良いかと三人雇うことに。
苦しめと本気でそう思って採用しました。

ついでとばかりに嫌がらせ紛いの事（他に大事起こされる前の様子見だから許して）もしました。入社すぐのころに…
・軽トラックとエンジンリフトに燃料入れといてとお願い
・油性塗料使った後の筆とかの後片付けしといてとお願い
・仮払い機での草刈りをお願い
結果
・当たり前のように軽トラックにはガソリン、エンジンリフトには軽油を給油
・当たり前のようにシンナーどこですか？と聞いてくる
・当たり前のようにガソリンと混合燃料を混ぜて…
なんで昔、私がした失敗を都会育ちの小娘が知ってるのよって、勝手にバカにされた気分になったよ。ＡさんがＤＩＹの基礎知識とかで教えてたとかでいやになる。
さらにうちの仕事もきゃーきゃー騒ぎもせず（分からないことを聞いてくる、報告連絡相談を怠らないぐらい）、まじめに覚えて早々に戦力として数えれるように（むしろ２０年近く使ってるおっさんよりはるかに有能、あいつサボるし）

これ、文字にすると自分の性根が腐ってるのがわかるね。
だからこうなったんだろうなぁ。

それでも腹立つから私の実家、兄のところの農業応援（業務として行くし、給与も手渡しで色がつく）にいかせて
古くから使ってる匂いが酷い肥溜め（最近は人糞を入れずに鶏糞とか生ごみ、油粕等入れてる）からの追肥をさせると

三姉妹「こだわりのある有機栽培なんですね」ってすっごい笑顔。裏表なくにっこり笑顔で、何言ってんだこいつら、あの匂いなのに。

汚いとか言ってきたらお前の腹の中にもにもあるだろ（最近は面倒だから人糞はやってないけどね）と言ってやりたかったのに肩透かし、
でもすごい臭くて人糞と思ってるハズなのに作業服についても特に気にする様子もない。

思わず「汚くてごめんね、臭いもついちゃうでしょ？」っていっても
「不倫はどうあがいてもキレイにならないけど、この程度お風呂に石鹸があれば大丈夫」だってさ。
それまで休憩時間に母親と継父の事とかいろいろ結構ひどく言ってたけどあの肥溜め以下だったとは…上手くやったと個人的に拍手を送りたい母親が、そこまで酷く思われていることが内心の修羅場１．

しかし腹立つとはいえ農林系の仕事をしっかりできる若く器量の良い女なので、
長男の嫁にどうだろうと三姉妹を久し振りに帰ってきた（呼び寄せた）長男に見せる。長男（バンドマン）こっちが引くほど食いつく。

長男「俺のベーステクがさぁ」（三姉妹が愛想笑いしてるなぁ）
長男「こんどの休みＯＯまでつれてってあげるよ、こんなド田舎いやだろ」
（その三姉妹はあんたが今言ったＯＯを田舎と呼べるところから来たのよ。伝えてなかったなぁ）
長男「こんな事（家業）いやだろ、もっと楽しいことを教えてやるよ。来週末にライブをするんだ、チケット用意するぜ」（意訳）
三姉妹「いりません」「興味がありません」「用事があります（うちの家業の延長線みたいな趣味）」（母は恥ずかしくて穴があったら入りたい）
それでもなんとか食い下がっていたけどついに撃沈した模様、あの時は魂が抜けたように部屋にこもってた。
あの三姉妹はバンドなんてものよりうちの家業（農林系）がどうも本心で気に入ってる模様。
楽しそうにエンジンリフトで丸太とか整理するもんねぇ。
結果
うちのバカ息子はあれ程家業を忌み嫌って、絶対後を継がないと叫んで逃げ、人生を捧げたとタトゥーまで入れたバンド生活。
私がちょっと触っただけで怒鳴ったベースが叩き折られて粗大ごみになってたのが地味な修羅場２。
バンドを抜けた事を不審に思ったメンバーが、こっちに来て三姉妹を目撃し紹介云々で長男と殴りあいになったのが修羅場３
（長男は俺の女と叫んでいた、うちの従業員ですと訂正した）

さらに悪いことに、私も調子にのってご近所や同業の人に自慢してしまい
（こんな良い三姉妹が来てしまって、農林系の仕事を忌避しない、進んでする）
しかも実家の農業手伝いもばっちり目撃させていい気分。
機械の使用や簡易整備もお手の物、Ａさんに習ったとかで三人とも即戦力、良いでしょうとニコニコ自慢してました。
すごく気分がよかったです。
でも正直に後悔するなら、自慢することに熱心になりすぎた。
なんでその時自分は自重しなかったのだろうなぁ。
過疎が進んでいるとはいえ男手はまだある、でも嫁にこれる女は本当にいないと言う事をすっかり失念。
冗談抜きで深刻な嫁不足だった場所に三人も、器量の良い農林系の仕事を忌避しない使える若い女だよ。
長男の食いつき方でその異常を薄々感じてた筈なのになぁ。
結果
・三か月に一回ぐらいしか来ない得意先の営業が週一回来る、三姉妹を口説くついでにだけど。
・Ａさんの引き抜きが多発、幸いＡさんはうちに恩を感じているらしくまだいる。
・三姉妹の引き抜きも多発、今は父と離れるつもりは無いとキッパリ断る（父のぼろ屋の修繕も手伝ってる）
・取引先が露骨に三姉妹を交渉条件にしてくる（出向してくれ、値段交渉の材料）
・町議会議員がくる（察しろと圧力、知らんがな）
・ご近所付き合いが急に活発になる（そちらの従業員とうちの息子どうでしょう？）
それらの対応に追われたのが修羅場４

仕事がある程度落ち着く時期に毎年１～２人の募集をかける、今年は上記の理由で忙しい。
でも三姉妹目当てで仕事も増えてる為、雇えという断れない場所からの圧力もあり、
旦那と相談し募集人員は無茶だが５人に増員（実際売り上げは前年比で１４０パーセント越えだからギリセーフ）
とはいえ今まで募集２に応募０とかざら、面接とか基本一日で終了だった。
のだが、今年は三姉妹効果をなめすぎた。
募集５に応募８１ってなんだよ、国立出の新卒とか学歴詐欺だと信じたかったなぁ（本物だった）
全部の面接に３週間以上かかったのが修羅場５。
こっちに集団面接みたいなノウハウはありません。

その面接に取引先の息子、遠い親戚なんかが絡んできて結局１１人採用になったのが修羅場６。
ベース叩き折った自分のバカ息子も上記増員の一人ということが修羅場７（でもうちを継ぐ事はうれしい）
つい最近、正式採用まで暇なのでうちで働きたいからと、旦那に付いて（仮にも社長）色々教わっていた２６歳取引先の息子が、旦那よりＡさんに付きたいと言ったのが修羅場８
挙句に三姉妹長女に仕事中手を出そうとし、近くに置いてあったドライバーで頭を殴られ出血したのが修羅場９
相手親が裁判になりたくなければ責任とって嫁に来いと言ってきたのが修羅場１０
近況の変化に対応して三姉妹全員がスマホで録音準備を整えていたことが、相手有責の決定的な証拠として和解するまでが修羅場１１
件の取引先の息子は内定取り消しという形で処理した（懲戒免職ではない）が、それで空いた席にぜひうちの子をと言ってくるのが後を絶たず断るのに苦労したのが修羅場１２
それでも全従業員１９に新規正規雇用１０とか無理でしょ、どう見ても三姉妹目当てで仕事が回る気がしないです。
でも三姉妹とＡさんがいなくなると仕事が回らないし暴動もの…。
旦那と二人で書類整理している時に、うち、もうダメかもしれないな、と旦那がつぶやいて、そうだねぇと答えてしまったのが修羅場１３
乱文でフェイク交じりだったけど現在進行中、新入の正式採用３月２０日を戦々恐々として待ち構えています。
自業自得もあるけれどＡさん拾ったのが間違いだったのかなと、この考えが間違ってるのは理解してるが捨てられない。
どこのお姫様だよくそったれめと叫びたくなるぐらい、三姉妹を中心に色々動いてる、浅井三姉妹かよ。
でも無駄に信頼されてるようで、これを捨てるのもおしいと考えてしまうので困る。
内心を吐露、捨て書きすみませんでした。

それは周りがおかしいわ

多分、お嬢さん達の家庭が外から見てるとしっかりしていないのでバカな野郎どもがつけこめば何とかなる位に思ってるんだと思うよ。

貴女が母親の気持ちで守ってあげる事が出来るならそんなふざけた男たちはおいそれと近付けないでしょう。

田舎の男の悪い所はそういう所だと思います。

良い娘さんみたいだから会社で家族で守ってやれないものですかね？
そういつまでもって訳じゃないだろうから

彼女達に好きな男性が出来たらでしょうね。
それまではちょっと我慢するしかないかな

せっかくだからこの機会に組織の近代化（？）に取り組もうよ
県とか市町村の経営指導アドバイスを受けて、補助金も色々狙えるんじゃないか
今時人員の大幅増員、しかも若者が多いってことでしょう？
三人娘はネットも使いこなすだろうし産業の六次化とかよく聞くし

ここまで読んだ