俺「おいやめろ」
心臓「ん?動くのやめてほしいの?」
俺「いやそうじゃなくて」
心臓「あー疲れたなーしんどいなー」
俺「すいませんすいません」
むしろ救済じゃねえか
この世にさよならできる
心臓「俺働いてんだからお前も俺を見習って働こうぜ」
俺「うるせぇ俺を見習って働くのやめろ」
肝臓「……」
腎臓「……」
肺「あいつら最近疲れてないか?」
心臓「沈黙の臓器だからな」
胃「人体ってマジブラックだわ」
俺「食いすぎた……」
肺「ねえちょっと、狭いんだけど」
胃「え、俺?」
肺「もっとそっち行ってよ」
胃「無茶いうな」
肺「うりゃー!」グイ
胃「やめて中身出ちゃうからやめて」
横隔膜「お前らいい加減にしろ」
続けたまえ
俺「ポテチうめぇ~!!!!」バクバク
心臓「」ドクッドクッ
肺「最近つらそうだな?」
心臓「あぁ、血圧上がってるんだ」
肺「循環器は大変だよな」
心臓「部下の血管達もかなり疲弊してるし、最近筋肉痛気味なんだ」
肺「誰だよ血圧上げてるの」
心臓「たぶん腎臓だと思う。アンジオテンシン出してる」
肺「けしからんな。抗議してくる!!」
心臓「よせって。あいつが一番大変なんだから」
腎臓「……」アセアセ
肺「おい、腎臓のヤツかなりくたびれてるぞ」
心臓「あいつまじめで繊細なヤツだからね。
何があっても不平不満言わずにがんばってきたんだ」
肺「何で血圧上げてるんだ?」
心臓「あいつ、血液の老廃物取るのが仕事じゃん?
でも働き過ぎで機能低下してるからその分余計に血流が必要になってるんよ」
肺「それで血圧あげてまで仕事してるのか」
心臓「そう。
でもあいつ自身高血圧の影響を受けやすいから、身を削って事してるようなものなんよ」
肝臓「腎臓だけじゃないよ。
俺だってこのザマさ。
酒ばっかり流し込みやがって」
胃「俺だってストレスで肌荒れちまってるし」
肺「うわぁ~、消化器も悲惨だな」
肺「と言いつつ俺もツライんよ。最近あいつタバコ吸い始めたし」
肺「ゲホ、ゲホ」
心臓「最近調子悪そうだな?」
肺「あ、あぁ、大したことねぇよ」
心臓「おい、お前肺胞つぶれてるじゃねえか!!!!」
肺「は、はは、こうまでなっちまったらもう隠し通せねえか……」
肺「肺気腫だよ。こうなっちまったらもう元には戻せん」
心臓「お前……これからどうなるんだ?」
肺「徐々に呼吸機能が低下してゲホッ ゲホッいってしまう」
肺「酸素を十分に供給してやれなくなるから、みんなにも迷惑掛けちまうな」
おもしろいのだけれど読んでると体の中の真ん中あたりがきゅーんてなる。
内臓負担かけちまって悪かったな…
俺「はぁはぁ……」
俺「最近息切れしやすくなったな……まあ、体力が落ちただけだろ」
俺「さてと、やっぱ休みの日はバーガーとコーラしながらアニメ鑑賞としゃれ込もうか!!」
ゴクゴク……
血液A「おい、なんか血糖値上がってるぞ!!」
血液B「膵臓なにやってんだ!!」
膵臓「わ、わかってるよ、はぁはぁ……なんでインスリンが効かないんだよ……」アセアセ
俺「やったら喉かわくなぁ」
俺「コーラ切れてるじゃねえか。買いに行くか」
俺「かったるいから車使おう」
俺「はぁはぁ……息苦しさが尋常じゃねぇ。いったい何なんだよこれ」
肺「……」
心臓「肺のやつ、もう限界だな。肺胞が破壊されて正常な細胞がほとんどない」
心臓「この体もそろそろ……うっ、か、冠状動脈どうした!! 養分がこないぞ!!」
冠状動脈「す、すみません。け、血管が狭窄を……」
心臓「狭心症……ついに俺も……」
俺「うっ、なんだこの胸の痛みは!?」
俺「うっ、だずけでぇ」
ピーポォ ピーポォ ピーポォ ピーポォ
あーあ…
てかこれ1の実体験だろ
非常にくだらない。
働く細胞ブラックだな
面白いな。
定期的に読み返すことにしよう。
今日は野菜を食べよう。