ちょっと聞いてくれ
友達に彼女が浮気したから
別れ話の席に立ちあってほしいって言われた
その席で好きたい放題言ってたらひっぱたかれた
結果、俺タダ飯でおなかいっぱい
先週の話なんだけど
半年来の友達からラインが入った
友達「彼女が浮気した、近くの居酒屋で別れ話をする」
友達「なんか女友達連れてくるらしいから俺にはお前がついてきてくれ」
俺「なんで俺」
友達「知ってるやつなんだけど二人がかりで喋りまくられそう。頼む」
俺「おなか空いた」
友達「おごるから」
俺「よっしゃまかせろ」
4駅先の居酒屋で待ち合わせ
さくっと経緯を聞きながしてから
ハイボールで唐揚げと刺身をむしゃむしゃしてたら
浮気女と擁護女がやってきた
浮気女はなんか幼い印象
童顔とかじゃなくて立ち振る舞いとか態度がどんくさいというかガキくさい
最後以外大したこと話さなかった
ずーっとめそめそしてた
今思い出したら友達にも俺にも一回も謝ってないな
擁護女は目鼻は整ってたけど
はり出したエラがすべてを打ち消してた
なんか浮気女を擁護するために来たらしい
でかい声でイカれた内容を主張する変な奴だった
デルフィンっぽいっていえばわかるやつはわかるかもしれない
基本擁護女が延々と友達を責めまくり、サクサク言い返されてた
意見としては、
擁護女→友達が全部悪い。
一回くらい許すのが男。
私が正義。
友達→ほかの男と寝るのをOKする男はいない
当然別れる
そもそもお前関係ないだろ
浮気女→うええ
ぐすっ
ひぃん
俺→チキン南蛮が食べたい
割り箸の袋で蛇腹おったりして時間つぶしながら聞いてたから細かいとこまで覚えてないけど
ずーっと
擁護女→そもそもあんたが、彼女をさみしくさせたのが悪い
連絡無視するとかひどい
友達→週3回は会ってたし、夜中の電話とラインも返してた
仕事中にラインで遊べるわけないだろ
浮気女→うええ
ぐすっ
ひぃん
このやり取りのループ
話がループする中、浮気女の言い分はどんどんひどくなり、
連絡してるって言ってる友達を嘘つき呼ばわりし始め、
挙句の果てに、
擁護女「だから浮気されるんだよ!」
擁護女「仕事仕事って…。それで放っといて、浮気したら別れるって何様?」
俺「ぶふっw」
むちゃくちゃすぎて思わず口挟んだ
っていうか吹いた
俺「何様ってwww他の男に股開いたらそりゃ別れるわwwwwwwwwwww」
友達も同意してたけど、でも言い方が…とか窘めてきた
擁護女「チッ(舌打)、下っ品な…」
気持ちよく喋ってるところを邪魔されたからか、擁護女が超イラついてたけど、
黙ってる浮気女の方を攻めてみることにした
俺「おいおい、彼女さん。お下品って言われてるで(笑)」
浮気女、ビクってなった
浮気女「うええ、別れたくないいぃ(泣)」
なんか責められたからとりあえずひと泣きって感じ
俺「うわ、うっざ(笑) そらあんた、彼氏おるのに他の男とお泊りしたら振られるわ」
俺「当たり前やん。お友達にも下っ品なって吐き捨てられるよ」
強引に擁護女の発言を浮気女への発言として扱ってみた
浮気ってたぶん下品なことだし
擁護女「私そんなこと言ってない!さっきから何なの!?」
俺「あんたと同じ立場ですぅーw」
童心に帰るって楽しい
でも擁護女、友達にキレた
擁護女「こんなの連れてきて!バカにしてんの!?」
俺「よその男に股開いて!浮気してんの!?」
すかさず渾身のモノマネ
エラが震えてるんじゃないかってくらい、すっげえ睨まれた
擁護女「はー(溜息)。もう無理。これは別れるしかないね」
友達も最初っからそのつもりなのに、なんでか上から目線
続けて、「でもちゃんと謝るなら…」とか言い出したから、
思いっきり被せて賛同してやった
俺「そうやそうや!別れろ別れろ―!」
友達「おまえちょっと静かにして」
俺「わかったー(小声)」
友達に抑えられた
自分で連れてきた癖にひどくね?
ここから友達、超シリアスモードに入る
友達「なあ、○○(浮気女)。俺がなんで別れるって言ってるかわかるか?」
浮気女「うええ(泣)」
擁護女「器小さい!一回くらいの浮気で(ry」
友達「あのな?俺は精一杯たのしくしてもらうおう思って頑張ってたよ」
浮気女「ぐすっ(泣)」
擁護女「だったらなんで連絡無視すんの、だいたいあんたが(ry」
友達「仕事も忙しくしてたけどちゃんと連絡したし、言ってなかったけど将来の事もな、ちょっとは考えてたよ」
浮気女「!?」←めっちゃビックリしてた
擁護女「そうやって調子いいこと言って!○○!こんなや(ry」
机ドンッッッ
友達「おまえちょっと黙れよ」
友達超怖かった
友達「ほんとだからね?ずっと一緒にいたし、○○とならって思ってたよ」
友達「それなのにバイト先の男とホテル行ってさ。俺がどれだけショックだったかわかる?」
浮気女「ひぃん(泣)」
友達「寝たとか寝てないとか正直いいんだよ」
友達「お前のためにもって頑張ってた時に裏切られてたのがつらい」
友達「もう信用できない、したくない」
友達「だから、別れて」
浮気女「おおーん!(号泣)」
しばし沈黙
友達「…」
浮気女「うええ(泣)、ぐすっ(泣)、ひぃん(泣)」
擁護女「…」
俺「チキン南蛮ひとつ」
みんな黙ってしゃべらないから俺がしゃべった
俺「彼女さん、こいつがどう思ってるか聞いたやろ?」
俺「もう無理やって。これから先ずーっと浮気する、浮気するって疑われながら付き合う気?」
俺「それはかわいそうやわ。こいつがな」
俺「別れたくないって言うけど、好きなんやったら別れてやって」
俺「それが最後の誠意とか愛情ってもんやと思うよ」
浮気女「うええ(泣)」
俺「まあ」
なんかむすっとしてる擁護女指さして
俺「こんなん連れてきた時点で破局は確定やけどなwwwwwwwwwwww」
浮気女、はあ!?とかキレ気味で理解できてないみたいだったので、
親切者の俺は説明してあげた
俺「だってー、こいつが言ったことってまとめたら」
俺「『他の男に股開いたのはお前のせい』と『他人とやるの認めろ』だけやん」
俺「ずーっとそればっか言ってたし」
俺「わりと素で聞くんやけど」
俺「それで相手が、『そうだね、俺が悪かったね、今まで通り付き合おうね』ってなるとホントに思ったわけ?」
しゃべってる間に
「だってそいつが悪い」とか「私も同じ目にあったからわかる」とか「男だって浮気するくせに」とか
いろいろ喚いてたけど「ふん、ふん」と「いいや、ないよ」で受け流した
俺「まだね、一緒に頭下げて誠心誠意謝って」
俺「反省してるからなんとか許してやってくれっていうならわかるわ」
俺「まあ、それでもお前誰やねんってなるけど」
俺「それをまさか延々相手に文句いうだけとか、空き巣が帰ってきた住人に鉢合わせして逆切れしてるみたい」
俺「最後の方は結局別れろとか言い出してたし」
俺「もっかい聞くけど、ほんと何しに来たの???」
ほど良く煽ってからの『本気で疑問なんです』風に質問。
悦に入りながら、キレる擁護女を前にドヤ顔決めてたんだけど、
1人で対処も出来んような頭の弱い友達持つと大変だなw
正論だし庇ってくれてるのに呼ぶんじゃなかったって酷いわ
巻き込んどいてビンタかよ
友達は選ぼうな( ・∀・)