私は少し変わったアレルギーを持っていて、校内の体育館に入れない体質だった。 勘助「俺が救ってあげる」

お茶請け程度になれば。高校時代の話。

私は少し変わったアレルギーを持っていて、校内の体育館に入れない体質だった。
体育祭が近くて、体育館が練習場所に取れた日は、私は練習に参加できず、
ぎりぎりクラスメイトが見えるくらいの場所で見ていた。
そこで、勘助（他クラス、同学年）登場。
「私さん、体育のときとかいっつもそこにいるよね。どうかしたの？」
勘助は頭が良いことで有名だったので、私も彼の存在は知っていました。
でも、私のことを知っていたのに驚いて、キョドって、
あーえっと、体質で、ちょっと……みたいな返事。
ふーんそうなんだぁ。と言われ、クラスと名前を聞かれる。
クラスと、名前（苗字だけ）を答えたら、ちょっと小馬鹿にしたような、嫌な笑みで去って行った。

続きます。

続きです。

二週間が経ち、そろそろ体育祭だ！という時期のお昼休み、
勘助が私のクラスに来た。放課後、出会った場所に来て。と言われ、
出会っ……ああ、あそこね。と理解。
一瞬告白とか考えましたが、それは相手に失礼かと思い、了承。

で、放課後。
体育館では男女のバレー部が活動していました。
いつも体育館の体育やクラスメイトの練習を見ていた場所に行くと、誰もいない。
待つこと二十分強、現れたのは勘助と背の高い男子生徒×２。
「待っててくれたんだね、私さん」
まずその言い方にイラッとしましたが、一応頷く。
何か用事かと聞くと、勘助はニヤニヤ。
「私さん、体育館に何かトラウマあるとか？
そういうの、可哀そうだし、俺が救ってあげたいって思うんだよね」
意味が分からずにいると、すたすたと勘助が近づいてきて、
私に抱き着く形で、連れてきた男子生徒一人に手伝わせて、体育館に投げ入れた。
（投げ入れたというか、突き飛ばしたというか。）
で、そのとき段差に足を引っ掛けて、背中を強打。
痛みで動けなくて、それを勘助は何やら勘違い。
「きっとね、私さんは、これを乗り越えなきゃいけないんだよ！
俺が付いていてあげるから、耐えてごらん！さあ！！ほら立ち上がって！！」
勘助がすごくウザかったけど、痛いわ全身かゆいわ苦しいわで動けない。
アナフィラキシーショックまではいかなくても、重度のアレルギーだから色々危険だった。

続きます。

最後です。

そこで、部活をやっていた男子バレーの部員（従兄で同居だから事情をよく知っている）が気付いてすぐ駆けつけてくれて、
携帯で母を呼んでくれたり、勘助たちに怒鳴ってくれたりして、事なきを得た。
体中真っ赤になってしまって、診療所？みたいなところに放り込まれた。
一週間経ったら肌も元通りになって、ついでに先生にも呼び出されて、事情を知った。

勘助は私に好意を持っていたらしく、ラノベの読み過ぎなのかはわからないけど、
女の子のトラウマ解決→女の子俺に惚れる→ハッピーエンド！
的な妄想をこじらせた結果らしい。
トラウマじゃなくてアレルギーなんだけどね。治んねぇよ馬鹿野郎。
勘違いさせた要因にもう一つ、私が中学時代に体育館部活で、
先輩に陰湿ないじめを受けていたことがあるようだった。
勘助と同じクラス、私と同中の女子生徒がそのことを勘助にベラベラ話した模様。
それで、トラウマか！と発想が飛躍したみたい。

長くなってしまった。文章下手ですみません。
以上です。

あ、体育祭には参加できませんでした。
でも見学はできたので、勘助がリレーで盛大に転倒する様を見て、大爆笑したのはいい思い出です。
しかも僅差で私のクラスに負けていました。
責められる勘助を見て、幸せな気持ちになりました。駄目な高校時代……。

今度こそ終わりです。

遅れてすみません！

７６６
中学は大丈夫でした。新しい第二体育館が駄目で、古い第一体育館は問題なし。
なので部活も問題なくできました。先輩との関係は置いておいて……。

７６７
壁紙の材質が云々、だそうです。
小学生のころに説明を受けて、学校側にも理解してもらえて、その点では平和でした。
おそらくワックスではないそうです。壁紙か接着剤です。

７６８
小学校が割と築浅で、小学五年生の時になりました。
皮膚科の先生も、７６８さんと同じことをおっしゃっていました。
フォローありがとうございます。

７６９
ありがとうございます。
長時間ではなかったので、助かりました。
先生より従兄が早く動いてくれて、感謝してもしきれないです。

７７０
いえいえ。でも陰湿だったので、大きな怪我とかもなくて、私は軽いほうでした。
通っていた中学が、そういうのが多いところでしたので。
建物に近づくｏｒ入る、さえしなければ大丈夫なので、ストレスについて考えたことがなかったです。
大人になるにつれ軽くなってきているので、精神的な面もあるのかな……。