中2の頃、みんな有名ブランドのポロシャツを持っていた。流行りに乗れない友人は無地のポロシャツを購入したんだが…

中２のころ、ポロシャツがとてもはやった時期があって
そのころはみんなナイキやらプレイボーイやらの有名ブランドのポロシャツを持っていた。
しかし、漏れの友人にあまり流行りに乗れないやつがいて、そいつはポロシャツを持っていなかった。
みんなの会話に入りたかったらしく、そいつもとうとうポロシャツを購入。
でも、どこのメーカーかもわからないまったく無地の真っ白なポロシャツだった。
軽いオタだったそいつは周りのやつらから「なんだよそれ～」的なことをたくさん言われていた。
よっぽど悔しかったのかそいつは「ラコステあるけど洗濯してんだよ。」といっていた。
数日後そいつの家に遊びに行くことになって、そいつが「ラコステあるって言ったけど、本当は持ってないんだよな。」といったので
漏れが「刺繍屋に行って刺繍してもらってこようぜ」と気の利いたことを行言った・・・・とそのときは思った。
それが悲劇の始まりだった。漏れの町には町外れに一軒だけ小さい刺繍屋があって、おじいさん一人でその店を経営していた。
友人が「ラコステのマークを刺繍してほしいんですが。」というと「あ？らこすて？」とラコステを知らない様子であったため
「あの左胸にワニの・・・・」というと「ああああ。わかったわかった。３日もすればできるから３日後とりにきなさい。」
ほっとして、帰り道「よかったな。」ともれがいうと「ああ、おまえのおかげだよ。」と、こんな話をしながら帰った。
３日後、学校帰りにポロシャツを取りにいった。刺繍屋のおじいさんが「おお、できてるぞ最高の出来だ。」と絶賛していた。
品物を渡され見てみると、そこには確かに左胸にわにが刺繍されていた。オレンジの刺繍糸でカタカナでしかも明朝体で「ワニ」と・・・衝撃的でした。