小学生のとき、鬼ごっこして走ってたら右手が校舎の壁に当たった。手を見ると中指と薬指の間が不自然に開いていた…

小学生のとき、鬼ごっこして走ってたら曲がりきれず、右手が校舎の壁にあたった。
手を見てみると中指と薬指の間が不自然に開いている。嫌な予感と不思議な痛みを感じつつ保健室へ。
保険の先生の第一声は「あら折れちゃってる！」　　人生初の骨折でびっくり。
先生の車で病院へ行き、処置してもらった。次の日に学校へ行くと、ちやほやされてちょっと嬉しかったり。
薬指だったので文字は書けた。風呂と体育くらいしか不便は無かった。

暫くたって、右手がもうすぐ完治しそうなころ。これで風呂とか楽になるなあ、と思っていた。
下校中にクラスの友達二人が激しく揉めていた。おいおい怪我しちゃうぞ、と間に入ろうとした。
頭に血が上った二人が俺を挟んで相手に手を出そうとした。歩道と車道の間で段差があり、俺はよろけた。
咄嗟に右手を庇って左手を地面に付いたのが拙かった。今度は左手小指を骨折。
うろたえる二人に強がりつつ、家では半泣き。すぐ別の病院へ行って左手固定。お医者さん苦笑い。
次の日、学校へ行ったら大騒ぎだった。まさか短期間に両手やっちゃうとは。
揉めてた二人は平謝りで、カバンとか持ってくれた。
ちなみに揉めた理由は好きな子のことだったらしいが、俺もその子のこと好きだったから驚いた。