ジブリを観てて思うんだけど、これは一体どういう人生経験を積んだら生まれた感性なのか気になり始めた。

ジブリを観てて思うんだけど、これは一体どういう人生経験を積んだら生まれた感性なのか気になり始めた。
最初はカルチャー的な娯楽映画って認識だったんだけど、根本的にアニメである事をとことん追求した映画作品という点で観ると不思議でしょうがなくなってきた。
自分は絵とかデザインとかそういうものには一切触れた事ない側の人間。
ぼーっと泳いで口開けて餌を探すだけの魚のような人種。
ラピュタもドタバタワイワイ冒険劇、みたいな印象だったんだけど、シータがメガーって叫ぶ人に捕まって、謎の呪文を唱えてロボットが目が覚めた最初の方のところ、
塔の上にシータが立って、悲痛な叫びでパズーを呼ぶシーンで、寸前で海の上で空賊のおばさんが気を失ってパズーが舵を引いた時にバッ！！と海面スレスレで海の飛沫が上がる演出に何かとても驚いた。
人がギャーとかワーとか叫んで理由を言わなくても息を呑むシーンって作れるんだなって。
その後にシータが塔の上に立ってパズーに捕まる為にジャンプするシーン、一瞬滞空する。本当に一瞬。
風景ガッツリ映ってる、カメラ的には人物に対して引いた絵なのに、シータが一瞬ふわって浮いたのが分かるのが分からん。
試しに人形使って似たようなシーンを撮ってみようと思ってカメラで撮ってみたけど、1コマ送らせて止めてそのあと映像を流しても、カクって止まってポトって落ちる絵しか撮れなかった。
あのフワってなるのどうやって演出してるんだろう。
このフワって一瞬浮いてパズーが捕まえる、みたいな
あのスピード感溢れる演出の間に挟む事で空気が止まったかのような錯覚を生み出して
更にそれを大衆が「お前の気のせい」って言う事なく共通認識で演出出来てるのが不思議。