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霊能力を持ってる相棒と連絡が取れなくなったから思い出を書く。

コメント(8)
42: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 15:38:09.44 ID:BHrHSN550
叫びだしたいのに叫べないというのは、相棒曰く恐怖が倍になるらしい。
恐怖であふれた涙が音もなく後頭部に向かって流れていく。
全身の力が抜けていくような気がするのに、
実際は気を付けの姿勢を保つように全身には万力のような力が込められている。
力を入れすぎて呼吸すらし辛く、息苦しさで肺と心臓が爆発しそうに感じる。
あ、無理かもしれない。
相棒はそう覚悟した。
しかし相棒の覚悟と同時に、とんでもない大声が庭中に響き渡り、
それにかき消されるように巨人はゆっくりと消えていった。
荒い呼吸のままあたりを見渡した相棒は、離れの縁側で鼻をかむご隠居の姿を見つけた。
どうやら聞こえた大声はご隠居のくしゃみだったらしい。
力が抜けて相棒が池のふちにしゃがみ込むと、ご隠居は手招いて相棒を離れに呼んだ。
相棒が離れの縁側に座ると、ご隠居は黙って番茶を進めてきた。
番茶をすするとその暖かさに相棒は心底ほっとした。
「桃、食べなさい。魔を払うから。それと、つらいだろうけど笑うように。
笑に寄る魔などなし、だよ。
あと、君は生きているのだから、よく食べて、よく眠りなさい。
心身ともに清くあれ、さすれば総身に力溢るる。
声は直ぐには無理だけど、そうだね、一年後には私のをあげようね。
だから生きなさい。
生きているのが一番強んだから」
全てを見透かしたような突然の言葉に、
というよりも初めて聞いたご隠居の肉声に、相棒は目を丸くした。
こんな丸い声をしていたのか。
話の内容よりも、相棒はご隠居の言葉のあまりの柔らかさになぜか感動していた。
「さあ、お茶を飲んだら言いつけに戻りなさい。
君の役割を小さなことからこなしなさい。まずはそこからだよ」
ご隠居の顔は、諭すでもなだめるでもなく、ごく自然にほほ笑んで相棒を見つめていた。
43: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 15:40:20.78 ID:BHrHSN550
「で、どうなったの?」
「ど、どうって、まだその家にお世話になってるよ」
「ちがうよ、色々とだよ」
「ご、ご隠居はその一年後に亡くなった。それからかな。だんだんしゃべれるようになったの」
「くれたんだ」
「く、くれたんだろうね」
「なにものだったの? ご隠居って」
「さぁ」
「そこは知らないんだ」
「し、知らなくても他に代えがたい人だからね」
「その後弟子入りとかした?」
「し、しないよ。そういう人じゃないからね」
「じゃあどういう人よ」
「力いっぱい引っ張って歩くってよりは、
しゃがんで泣いている子をそっと抱き上げるような感じの人だったね」
「すげぇな。すごすぎてよくわからん」
「よ、よくわからないことが多い奴だな」
「いいんだよ、俺はこれからなんだから」
「そ、そうだね」
料理を食べ終え、チョコレートパフェを追加注文した俺を見た相棒はケラケラと笑っていた。
初めて聞いた相棒の笑い声は角を感じさせない声で、どこか老人のようにしゃがれていた。
明日はバイトが休みだ。
俺は夕飯も一緒に食べようと相棒に声をかけ、相棒は食後のお茶をすすりながら黙ってうなずいた。
44: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 15:42:01.30 ID:BHrHSN550
続きは夜
46: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 15:59:59.30 ID:yf8OJzmQO
進撃イイイイイイイ
47: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 19:43:13.35 ID:RLCk2DOl0
面白い
49: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 21:22:33.17 ID:FMKpI9dm0
誰か3行でまとめてくれ
50: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 22:08:46.93 ID:VYXupfn40

バイト仲間の霊が見える能力に
感染
51: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:34:30.81 ID:BHrHSN550
コンビニの深夜バイトでいつも一緒だった相棒との話4
バイト先でいつも同じ深夜シフトに入っていた相棒は
いつも冷や汗をたらしながらにやにやと笑っているような奴だった。
理由を聞けば幽霊が見えるが怖いため笑ってごまかしているとのことだった。
深夜のバイトなんて頭のねじを何本か母親の腹の中に置いてきたような奴が多いが、
そのなかでもこんな話を真顔で言うような奴はぴか一でぶっ飛んでる。
神様に声を盗られた時ついでに『開いちゃった』というのが相棒の言い分だが、
その言い分そのものが既に宇宙のかなたまでぶっ飛んでいることに相棒は気付いていない。
宇宙で一番やばい奴とは実はこいつのことではないだろうかと俺はひそかに思った。
と言いたいところだが、そいつの力が伝染して俺まで見えるようになってしまったのだから俺としてはもう何も言うことが出来ず困ってしまう。
その日の夜、俺は初めてバイト先以外で相棒と会った。
特に何をするわけでもないが、夕飯でも一緒に食おうと俺から持ちかけたのだ。
何を食べようか色々考えたが、相棒が行きたいと言ってきたのは駅の裏手にある個人経営の焼肉屋だった。
体の線が細く深夜バイトの休憩では麺類ばかりを食べているイメージだったので正直俺は少し意外に思った。
52: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:35:49.56 ID:BHrHSN550
店は入口ののれんはすすけていたが店の中は想像以上に明るくきれいで、
焼肉屋特有の油臭いような煙臭いような臭いは一切しなかった。
店に入ると相棒が店員さんと一言二言話すと奥の個室に案内された。
個室は座席になっており、座席中央のテーブルには七輪がはめ込んであり、
七輪の中には既に真っ赤に熾きた炭で満たされていた。
テーブルに置かれたメニューには値段が書いておらず、
俺の脳裏に『時価』という言葉が浮かんだ。俺は思わず相棒を見た。
お前馬鹿か?今給料日前だぞ?男同士なんだから割り勘だぞ?死ぬの?むしろ殺しにきてるの?
殺意を込めて俺は相棒を見やったが、相棒はなぜか頭をかいて照れているようだった。
罠か?罠にはめるのはいいけどお前も一緒にはまってるじゃん?馬鹿なの?
怒りとあきれで俺があわあわしていると、相棒がようやくネタばらしをしてくれた。
どうやらここは相棒の里親の知り合いがやっている店らしく、
友人と食事に行くので夕飯はいらないと伝えたところ快くこの店を紹介してくれたらしい。
どう根回ししてくれたのかわからないが、
今日の食事代はどれだけ飲み食いしても二千円で収めてくれるよう
里親は店側と交渉してくれたのだと相棒は言っていた。
俺たちはその行為に明一杯甘え、まともに払えば
バイトの給料が恐ろしい金額まで減ってしまうだろうところまで食べに食べ飲みに飲んだ。
腹が膨れきったところで、俺と相棒はいろいろな話をした。
その中には当然相棒が『開いちゃった』後の経験も含まれ、
俺は相棒が今までで一番怖かった経験を聞いてみた。
53: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:37:20.31 ID:BHrHSN550
それはまだ相棒が『開いちゃった』事件のせいで
声を奪われてから一年ほどしか経験していなかった頃の話らしい。
声が出なくなったことを深いストレスが原因だと思われていた相棒は、
都内にある精神科に定期的にカウンセリングに通っていた。
いつもはJRで通っていた相棒だが、その日は人身事故で電車が止まっていたため、
仕方なく私鉄で最寄りの駅まで行き病院まではそこからさらに歩いていくことにした。
声が出せないので道行く人や交番で聞くこともできず、
なじみのない街にもかかわらず相棒は方向感覚だけでなんとなく進んでいた。
不安はあったが、スマフォもなく携帯電話は普及していたが
携帯でネットに接続し地図を見ることが一般的ではなかった時代だからほかに方法がなかったのだ。
大通りを進んでいくと道はある所で大きく曲がり、
相棒の方向感覚では目的の病院から離れていくように感じた。
そこで相棒は大通りから伸びる横道に入り、雑居ビルの隙間を縫うように進んでいった。
細道を進んでいくと、ふと、視線の端に不思議なものが見えた。
思わず見やれば、雑居ビルの隙間で女性が蹲っているようだった。
女性の足元には猫のしっぽのようなものが何本か見え、
どうやら野良猫にエサをあげているようだった。
それだけでは何も不思議ではない。
相棒が不思議に思ったのは、女性が猫にあげているものが妙にカラフルだったからだ。
しかもよく見れば女性は手の中のカラフルなものはなくなっても
女性が手をちょっと持ち上げるとすぐにまた女性の手の中に満ちていた。
不思議なこともあるなと思ったが、相棒はそれ以上気に留めずその場を立ち去ろうとした。
しかし、相棒の足は不思議と動かなかった。
視線を落とせば、相棒の足に何匹か猫がまとわりついていた。
動物が嫌いじゃなかったという相棒はその猫たちを抱き上げて足元からどかそうとした。
54: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:39:36.72 ID:BHrHSN550
みゃう、と鳴いた猫の顔は平たく押しつぶされた中年男性の顔だった。
猫のようなそれを思わず投げ出した相棒は、
足元にまとわりついているほかの猫たちの顔も
すべてつぶれた人の顔をしていることに気が付いた。
人の顔はそれぞれつぶれている方向が違い、
脳が見えるほど頭が割れているものや下顎のあったところから
下が長く垂れ下がるほど顎がつぶれているものなどがいた。
相棒は恐怖で地面に尻が付いた状態でその場から飛びのいた。
恐怖で這いずるように猫たちから逃げ出した相棒は
猫にエサをあげていた女性に近づいていた。
相棒は思わず女性の肩を掴みすがりついた。
縋りついた相棒の手が女性の方から滑り落ちた。
見れば女性の肩がえぐれている。
手の中には女性の肩が残ったままだが、
その千切れた肩が相棒の手の中で不気味に蠢いていた。
恐怖で気が気でなくなった相棒に背を向けていた女性が、
ゆっくりと相棒のほうを振り向いた。
その女性は顔全体がカラフルな蛆虫の塊で出来ていた。
女性のような蛆虫の塊は恐怖で硬直している相棒に覆いかぶさると、
顔中から滴のように蛆虫たちを相棒の顔に降らせ始めた。
押しのけようにも蛆虫で出来た女性はとんでもない重さで
とてもじゃないが押しのけられそうにもない。
そうこうしているうちに相棒の手の中の手の中の蛆虫も
徐々に隙間から相棒の手を抜きだし腕を伝って顔に向かってくきた。
55: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:40:41.25 ID:BHrHSN550
顔にたどり着いた蛆虫たちは相棒の口や目や鼻や耳から相棒の体の中に入ってこようとしている。
口と目は堅く閉じられるが耳と鼻はそうもいかず、
逃げ出そうにも体は蛆虫で出来た女性にのしかかられて動かすことが出来ない。
蛆虫で出来た体でどうやったのかわからないが、
女性のようなものは、げげげ、と笑い声を漏らし始めた。
相棒は押さえつけられたまま、わずかに動く両足をめちゃくちゃに動かした。
何か打開策を見出したわけではなく、それ以外に相棒は何もできなかったからだ。
その時、相棒の足に何かが当たって派手に倒れた。
急にあたりに腐臭が漂い妙な汁が地面に押し付けられている相棒の背を濡らした。
すると突然、蛆虫で出来た女が悲鳴を上げた。
それと同時に相棒の体が軽くなり、相棒はのけぞるようにして体を起こした。
見れば、蛆虫で出来た女性は無数のカラスについばまれ悲鳴を上げていた。
女性の足元、先ほどまで相棒が押し付けられていた地面のあたりには生ごみが散乱している。
その横には巨大なゴミ箱が横倒しになっていた。
カラス達についばまれるうちに蛆虫の塊はどんどん小さくなり、
やがてそこには黒いビニール袋の切れ端と食い残された蛆虫が幾らか蠢いているだけになっていた。
56: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:49:05.92 ID:BHrHSN550
「怖いってよりもキモい。ちょっと吐きそうだわ」
「の、飲みすぎじゃない?」
「どう考えても違うでしょ。ディティールが細かすぎンだよ」
「しょうがないじゃん。そ、それだけ強烈な体験だったんだから」
「なんだったの?」
「うーん、じ、自殺者の霊の集合体?」
「猫のほう?蛆虫のほう?」
「そ、それがよくわかんないんだよね」
「わかんないんだ」
「うん。どっちが主なのかわかんないんだよね」
「主?」
「ね、猫のほうなら蛆虫が猫に蛆虫を食べさせて飼ってるのは変だし、
蛆虫のほうには人の意識っぽいものを感じなかったし」
「なんなんだろうね」
「お。憶測だけど、蛆虫のほうは悪意かな」
「悪意?」
「そう。自殺に対する好奇の視線とか侮蔑の感情とか」
「どういう事?」
「あ、悪意が自殺した人たちの霊を安らぎの場所に行くことを邪魔してる感じ?」
「そんなことできるの?」
「お、お前ら自殺者ははみじめなんだぞって、感情を押し付けることで邪魔してる感じ?」
「それでエサやりか」
「そう、エサみたいにしてあげてた蛆虫が悪意の結晶みたいなもんなのかな?」
57: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:50:42.49 ID:BHrHSN550
「うげ、きもちわりい。まあいいや、で、それからどうしたの?」
「た、大変だったよ。病院はキャンセルしたけど生ごみ汁まみれじゃタクシーにも電車にも乗れないしさ」
「そういうことじゃなくって」
「なんにもなし」
「なんにも?」
「正直体の中には何匹かはいっちゃったからまた何か盗られると思ったんだけどね」
「いや、盗られてるでしょ」
「な、なにが?」
「なんつーのかな、普通の人としての感覚」
「な、なにそれ」
「ずれてんだよね。なんかいろいろと。こうして話してるとほんとそう思う」
「そ、その割には楽しそうじゃん」
「なんつーか、慣れた」
「慣れるんだ」
「これからのことを考えると慣れないとね」
「ま、まあそうだね」
「まあこれからもがんばろう」
「お、お互いにね」
「お互いに」
そういうと俺たちはすでに何杯目かもわからなくなっているグラスを合わせた。
目の前には空になった皿が積み上がっている。
苦しくなるほど食べすぎるのは果たして心身ともに健康な行いなのかと疑問も湧いたが、
楽しそうに笑っている相棒の無邪気な顔を見ていると思わず俺もげらげらと笑いだしていた。
58: 本当にあった怖い名無し 2016/06/19(日) 23:54:01.92 ID:BHrHSN550
最後の話は明日の夜
それまでスレが持てばいいけど
まあそんときゃそん時
60: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 00:01:20.25 ID:MCjcq6dK0
面白いな
明日楽しみにしてる
61: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 00:07:28.10 ID:qPwugFi00
カラスが良い仕事をするなんて。
食肉処理場の側のゴミ箱にはカラスがたむろっていて怖かったりするが。
62: ゅ ◆Mo//Ipyyq2 2016/06/20(月) 07:09:41.58 ID:yvEDfuoY0
異形の者。。この話とは程遠くて
そこまで強烈に見えなかったけれど。
自分にも感じる時期があったよ。
人とそうでないモノの差って理性なのかな、とその時にそう思った。
64: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 11:02:27.73 ID:EiE98jgf0
文才あるなぁ。小説みたい。
67: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 20:29:45.43 ID:bR5ikd4r0
コンビニの深夜バイトでいつも一緒だった相棒との話5
コンビニの深夜バイトの相棒はトロくて背も小さく吃音が酷い上、
どこか世間ズレしているどうしょうもない奴だった。
終いには霊が見えるだとか言い出す痛い奴で、
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべている表情と相まって、
出来れば近づきたくすらないと思うのがごく一般的な相棒への感想だろう。
それでも彼は、俺の一番の親友だった。
相棒とはいろんな話をした。
霊が見える相棒との話は、やはりその手の話が多い。
しかもそのどの話も他で聞いたことのないような話ばかりで、
俺は興味深く聞かせてもらっていた。
相棒が見た恐竜の幽霊の話。
俺が幽霊に惚れられた話。
相棒と生き霊との死闘。
他にもたくさんあるが、一度に全部はとてもじゃないが語りきれない。
相棒の話を他の人にすると決まって作り話だと批判を受けるが、
それだけはどうしても悲しくなってしまう。
それは同時に相棒の存在を否定されているようだからだ。
今、俺は彼の存在を証明できない。
男同士の照れ臭さか、俺と相棒が一緒に売っている写真などはない。
メールのやり取りなども携帯電話からスマフォに変えた時になくなってしまった。
そしてスマフォには相棒とのやりとりは一切ない。
3年以上相棒とは音信不通だからだ。
相棒とは今も連絡がつかないままだ。
彼の酷い吃音を聞かなくなって久しい。
ふとした時に、彼の声が聞きたくなる。
寄り添うような言葉で俺を励ましてくれた相棒の声を俺はまた聴きたい。
でも多分それはもう叶わない。
それはなぜなのか。
相棒とは本当はどんな奴だったのか。
最後にその事を書いておこうと思う。
68: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 20:30:57.80 ID:bR5ikd4r0
相棒と仲良くなってから1年後、高校を中退していた俺は
大学検定を受けるために必死に勉強し、そして合格した。
心身ともに清く活力のある生活を親友と約束していた俺は、
自堕落になりやすいフリーターを脱却するために大学生になりたかった。
相棒と話しているうちに自分の浅学さに呆れたということもあるが、
もしかすると当時大学生だった相棒に憧れていたというのもあったのかもしれない。
大学生になった俺はあえてサークルには入らずに、バイトを続けていた。
ただ授業があるので深夜はできず、もっぱら夕方と夜1時までの準夜帯でバイトを続けた。
相棒とは引き継ぎで会うのでお互いに疎遠になることもなく、
週に二、三度はお互いの家で遊んでいた。
そして俺が大学二年生になったとき、相棒は大学を無事卒業した。
そういえば相棒の卒業後の予定を知らないなと疑問に思った俺は、
相棒にどうするつもりなのか何の気なしに聞いた。
相棒からは驚くべき答えが返ってきた。
「俺、世界を一周してくる」
相棒は俺の目を見ずに言葉を発した。
まだまだ一緒に馬鹿をやれると思っていたのに、
なんだかんだ言ってもいつも一緒に居られると思ったのに、
相棒は相談もせずにそんな事を決めていた。
無性に悔しかった。訳のわからない怒りが湧き上がってきた。
なんて言えばこの気持ちを伝えられるかもわからなかった。
「ご、ごめん」
相棒は一言だけ言うと、そのまま黙った。
しばらくそうして二人で黙りこくっていた。
「なんで?」
絞りだせたのはやっとそれだけだった。
「み、見てみたいんだ。ネットとか本でしか知らないものをできるだけ多く」
「ネットと本で我慢しろよ」
「に、匂いとか本当の色とか暑さ寒さも、
行ってみなきゃ知ったつもりになってるだけじゃないか」
「すげえ普通な理由」
「ふ、普通で何が悪いのさ」
「らしくないって話だよ」
「ら、らしさってなんだよ」
69: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 20:32:15.53 ID:bR5ikd4r0
お互い言葉の端々に棘を感じた。
お互いがお互いに後ろめたさを感じている証拠だった。
俺は子供じみたわがままに、相棒は相談しなかったことに後ろめたさを感じている。
お互いにお互いの事をよく理解しているからこそ、棘のある言葉を謝ることができない。
一緒に行こう。その一言をお互いに言えないのもイラつきの理由の一つだ。
俺は大学で専攻している民俗学に面白みを感じ、
来年からのゼミを楽しみにしているから休学はできない。
その事は相棒もよく知っているから彼の性格上無理強いはする事はない。
相棒の気持ちも理解できるし、俺も大切にしたい目標がある。
相棒が世界一周を楽しみにしていることは俺もよく理解できる。
根本的に、知ることが相棒は好きだったからだ。
初めて、お互いの意見がぶつかった。
お互いに折れることができないことが、妥協点が見いだせないことが、
お互いがお互いの気持ちを理解できすぎることが、お互いに重くのしかかる。
黙っていると、悔しくて涙がにじんできた。
「どのくらいかかんの?」
「に、二、三年は帰ってこない」
「長いよ」
「な、長いね」
「暇になるな」
「れ、連絡するよ」
「無視してやる」
「あ、あっちで閉じる方法がわかるかもしれないよ」
「そりゃ無視できない」
「お、お互い成長しようよ。心身ともに清く活力ある生活しながらさ」
「うるせえ、馬鹿野郎」
俺も相棒もそれ以上何も言わず、お互いの肩を少し強めに叩いた。
71: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 20:34:15.00 ID:bR5ikd4r0
二ヶ月後、相棒は成田からロシアに旅立った。
ロシアから東欧に渡り、北欧やヨーロッパ各国を回り、
それからエジプト、アフリカの国々を回る。
それが相棒の世界一周旅行の1年目の計画だった。
相棒からは二週間に一度程度のペースで手紙が届いた。
手紙には様々な事を驚きの感情も隠さずにしたっためてあった。
俺は手紙が届くたびにその頃はすっかり仲良くなっていた相棒の里親一家と共に読み、
一喜一憂していた。
その相棒からの手紙が、次はトーゴ共和国に行ってきます、
と締められた手紙の後、パタリと途絶えた。
三週間は我慢した。
四週間目には何をしてても落ち着かなかった。
二か月がたつ頃には、里親一家とともに外務省領事局海外邦人安全課に乗り込み対策を講じてほしいと頼み込みもした。
それでも相棒は見つからなかった。
何があったかはわからない。
駆けつけることもできない。
押し込めようとしたが、相棒とは二度と会えないのではないかと思う気持ちがあふれてくる。
そしてそのまま今日に至るまで、相棒の安否はようとして知れない。
今でも時々相棒の里親一家の家に遊びに行くが、やはり相棒からの連絡は来ていないらしい。
もしかしたらひょいっと何事もなかったかのようにあの間抜けた顔を見せるかもしれない。
しかし今ではどこかで諦めている俺がいる。
たとえ本当に相棒がどこか見知らぬ国の空の下で死んだのだとしても、
それは相棒が選んだ道の分岐の一つでしかない。
あの時すがってでも止めていればだとか、俺も一緒に行っていればだとかは、
俺には考える権利があるのだとしても、いまさらどうしようもない。
そんなことよりも、相棒が抱き上げてくれた俺の人生を
これまで通り心身ともに清く生きていくことのほうがよほど大切だ。
それだけは今後も絶対に守っていくことだろう。
それは俺が相棒の存在を証明できる唯一の手段でもあるからだ。
72: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 20:35:21.63 ID:bR5ikd4r0
相棒の幽霊がもし枕元に立ったら言ってやりたいことが山ほどある。
しかし俺には多分それもできはしない。
相棒と会えなくなって三年以上たったが、だからこそ確信できることがある。
相棒自身のことはわからないが、多分俺は、『開いちゃった』なんてことがないからだ。
相棒は嘘をついていた。
今はそのことを確信できる。
俺が確信した理由は一つ。
俺は幽霊のようなものを見たことが一度しかないからだ。
その一度とは、相棒と仲良くなるきっかけになった生霊のことだ。
それ以外は相棒といる時も含め、俺は一度も幽霊のようなものを見たことがない。
あの時いつもと違ったのは一つ。
俺は深夜勤務明けで、相棒が俺の目の上に唾を塗ったことだ。
もしかしたらそういう呪術のようなものがあるのかもしれないが、
俺は催眠術の一種ではないかと思っている。
相棒は気付いていなかったようだが、
俺は初めて相棒の部屋で遊んだ時にあるものを見つけていたのだ。
相棒の部屋でトイレに行った相棒を一人で待っている時に、
俺は成人本を見つけようと家探しをしていた。
その時見つけたのが、複数の催眠術の本と、
それ系のHPのプリントアウト、そしてそれを独自にまとめた複数のノートだった。
相棒が特に研究していたのは主に瞬間催眠のやり方だった。
思い起こしてみれば、夜勤明けで頭がボーとしている、
目の上に唾をつけられた驚きで頭が真っ白になるなど、
催眠をかけるにはちょうど良い状態に俺はいた。
そこで相棒は俺に生霊が見えるように暗示をかけたのではないだろうか?
73: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 20:36:30.76 ID:bR5ikd4r0
どれも確証は一切ないし、相棒自身に霊能力がなかった証明にはなり得ない。
それでもなお、俺はその疑念が捨てきれない。
もし事実だったとして、相棒はなぜ俺に催眠術をかけてまで生霊を見せたかったのだろうか?
一つはたまたまだった。
もう一つは俺を怖がらせたかったから。
更に一つは、自分と同じ感覚を疑似的にでも体験させることで俺に共感してほしかったから。
出来れば俺は最後の一つだと思いたい。
あれはあいつなりの、回りくどい友達になってほしいというサインだったのではないだろうか。
どんな形でも構わない。
あいつともしもう一度会えれば、そのことも聞いてみたい。
きっと聞いたところで、あいつははにかみながら世間ズレした答えを返すのだろう。
それでもいい。
それでもいいから、せめてもう一度。
「よう」
「やあ」
こんな間抜けな挨拶をしてみたい。
おーい、相棒、わかったか?俺は待ってんだぞ。
おーい、相棒。怒ってないからそろそろ顔を出せ。
おーい、相棒。
おーい、相棒。
74: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 20:49:51.43 ID:bR5ikd4r0
コレでおしまい。
相棒のことをできるだけ残しておきたかったから、
少しでも面白くなるように大学で知り合った小説家志望のヤツに内容は全部書いて貰った。
文章が上手いのはそのおかげ。
胡散臭くなるのは承知の上で、
面白くなければ直ぐに消えてしまうWebに合わせるよう努力したつもり。
一個だけ質問があったけど、そういうわけで俺には何にも見えない。
だから俺から感染る事もないと思う。
世の中のどっかにこんな不器用な友達の作り方しかできなかったヤツがいて、
そんな不器用なヤツが何より大事な友達だった奴が居たと思ってくれれば嬉しいな。
75: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 22:25:46.99 ID:um6SyB/T0
なんかほっこりした。
どんな形でも良いから会えるといいな
76: 本当にあった怖い名無し 2016/06/20(月) 22:59:02.50 ID:oIqR0jC10
ええ話や・・・!
79: 本当にあった怖い名無し 2016/06/21(火) 12:15:31.23 ID:QpkKjwcS0
面白い
目の上に唾を付けられたというのを読んで、
眉唾を連想したよ。
狸や狐に化かされたときに眉に唾を付けると、
正体が分かるという話。
だからもしかしたら催眠術じゃなくて
生き霊を見破るための行動だったのかもね。
81: 本当にあった怖い名無し 2016/06/21(火) 18:42:32.60 ID:C7w+ZuVg0
>>79
俺も思った。というか、後で「目の上っていうか眉につけようとしたらしい」みたいなことが
判明するんだと思ってた
眉唾は、何故か「眉毛の本数を正確に知られると化かされる」と信じられていたため、
眉毛を唾でぴったりなでつけて数えられないようにして防衛したんだと。
それから
>>74
=1よ。書ききったからもう見てないかもしれないが、
「世間ずれ」は「ズレてる」じゃなく「スレてる」の意味だ(発音は必ず濁るが)
誤用の多い語ではあるが、1が、ならともかく、小説家志望の知り合いがこれでどうする。
ちゃんと指摘してやるほうがそいつのためだ
80: 本当にあった怖い名無し 2016/06/21(火) 12:37:50.77 ID:xgPrNwqr0
文章がうさんくさいのはそのせいか
82: 本当にあった怖い名無し 2016/06/21(火) 23:12:37.67 ID:QpkKjwcS0
1さーん、相棒から聞いたという
他のエピソードも聞きたいよー
そして、お爺さんからもらったという
柔らかくて年取ったようにも聞こえる
相棒の声(笑い声)がものすごく聞いてみたかった
89: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:21:52.29 ID:gn5zA7c30
>>82
友達にはなしたらもういやだって言われたから無理かな
84: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 06:34:30.58 ID:2Z2IRWyJ0
トーゴ共和国ってブードゥの市場がある国じゃなかったっけ?
本当に力があって本当に閉じるための方法探してたのかもね
89: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:21:52.29 ID:gn5zA7c30
>>84
ググったらグロ画像が出てきた。ますますあいつのことが分からなくなったな
85: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 13:37:41.99 ID:0J9jtNj30
そいつの名前緒方って名前?
89: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:21:52.29 ID:gn5zA7c30
>>85
緒方じゃないよ。まで始まる結構珍しい名前
あと吃音に関しては実際はもっとひどいからな
「おはよっよっよっよっよう。っきっきっきっきっき昨日なにしてた?メールっかっかっかっかっ返してよ」
こんな感じ。
レジで決まった言葉はスラスラ出るのにお客さんに何か急に聞かれるとこんな感じに吃音が出てたね
86: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 14:40:54.45 ID:sF7xkJT20
読み入ってしまった
そこら辺の小説より面白い
なんとなく相棒は生きていると思うがな
88: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:14:05.49 ID:gn5zA7c30
1です
文章を書いた友達がへこんでるからあんまりいじらんといてあげて
2ch用の文章とかようわからんもん
ああ誤字がある~
とかもだえてる。
ついでに友達からこのスレがサイトでまとめられたって教えて貰った
目的は達成した
相棒の事がコレで少しは長く残るかな
90: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:24:01.94 ID:gn5zA7c30
なんにせよみんなのおかげで相棒の話が残りそうで嬉しい。
本当にありがとう
91: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:29:13.86 ID:2IdYTSna0
最後来てくれて亀レスになってしまって申し訳ない
誰も探しに行かんのか?
小説風だからなのか、小説だとこっから探しに行ってまたストーリーが続きそうでさ
つ、続きが読みたいわけじゃないんだからね!
92: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:36:12.16 ID:gn5zA7c30
行きたいけどね
アフリカのトーゴ共和国にどういったらいいかわかんない
里親夫婦はもう七十近いおじいちゃんおばあちゃんだしね
俺ももう社会人だからなかなか難しいのが現実
里親夫婦は本当の孫みたいに相棒と俺をかわいがってくれてたから今でも遊びに行くけど相棒はご隠居の離れをもらって住んでたんだけどまだ相棒の部屋そのままにしてくれてる
さみしいけどどうしようもない
93: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:40:35.74 ID:gn5zA7c30
大学生時代に探しにいければよかったな
俺は楽しんでくるからお前もがんばれって相棒の言葉なんか無視すればよかった
帰ってくるのを信じたふりしてビビってたんだろうな
相棒も過去の俺もぶん殴ってやりたいけどどっちも無理なんだよね
94: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:43:14.70 ID:PwX1dPlO0
いやいや
現実はやっぱ厳しいわな
相棒がお前さんの中で生きてる限りひょっとし時に視えるかもしれんしな
95: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:47:31.25 ID:gn5zA7c30
なんだろうね
久しぶりに涙が止まらない
もういっかいばかやりたかったな
飯食うのが遅い奴でさいっつも俺は氷かじって食い終わるのを待ってたんだけど氷かじる音がうるせえってよく怒ってたな
俺たばこ嫌いなに車の中でもたばこすぱすぱ吸ってって臭いんだよね
カラオケがすごくうまかった
ユニクロをかっこよく切るのがうまかった
屁がとてつもなく臭い
彼女が出来たのにすぐ振られたのは俺と一緒にいすぎたからだって怒ってたな
バイト先で同性愛疑惑もかけられた
会いたいなあ
96: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 21:59:24.48 ID:gn5zA7c30
ちなみに同性愛じゃないぞ
文章書いてくれた奴は彼女だからな彼女も相棒が旅立ってから出会ってるからまだ手紙でしか報告してないんだよな
計算してみたら4年と二か月だった。
長いなあ
97: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 22:04:48.57 ID:gn5zA7c30
泣いて書いたら少しすっきりした
ありがとう
いつかひょっこり帰ってきた相棒のことをどっかで報告できるといいな
98: 本当にあった怖い名無し 2016/06/22(水) 22:43:52.45 ID:z1oO0sy00
>>97
おう忘れんなよ
100: 不思議ネットから来ました。 2016/06/23(木) 01:18:25.53 ID:lOluiTH40
まとめで読んで感激して来てしまいました。
こういう場所に書き込みをするのは初めてです。
寂しいけれど、稀有な結晶のように輝いた経験に感じられてなぜかしら幸福な気持ちにつつまれています。
まだドキドキしています。
人は死んで終わりではないそうです。
そこから再びはじまるそうです。
人はあの世に戻った時本当に会いたい人に会えるそうです。。。
スピリチュアルな感想ですみません^^;
お二人が強い絆で結ばれているのを感じます。
素敵なご友人ですね。
正直羨ましいです。
スレ主様。この話を書き現してくださったこと。心から感謝します。
祝福の気持ちを送らせていただきます。
102: 本当にあった怖い名無し 2016/06/23(木) 20:51:56.59 ID:A1qsA+KLO
良い話だった
相棒が何故かアンガの山根に脳内変換されてたのは内緒
いやすまんもう少し池面かな?w
大丈夫また必ず逢えるさ
今生じゃないかもしれんが
108: 本当にあった怖い名無し 2016/06/24(金) 20:49:48.81 ID:WF6AiKPX0
相棒見つかるといいな。
俺は頑張れとしか言えないが
103: 本当にあった怖い名無し 2016/06/23(木) 22:29:48.99 ID:NoJ/lNRf0
バイト先でシフトが一緒になった仲間が後に親友になり、会いたいと心から思える、こうして思い出話を語って涙する、、、1さんのお人柄に感動しました。
相棒さん無事でいてくれたらいいね。

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【こわっ】病院嫌いな夫が隠れて目薬を使っていた。私「変な感染症とかじゃないの?」夫「ほとんど見えないんだ」→完全に失明していて…

引用元: http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1466292609/

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コメント
  1. 名無しのキスログ 2017年08月27日 at 17:23

    ラノベ作家志望の人が書いた文章という感じ

  2. 名無しのキスログ 2017年08月27日 at 18:25

    途中まで面白かった

  3. 名無しのキスログ 2017年08月27日 at 22:21

    泣く程会いたい友達がいるなんて羨ましいな

  4. 名無しのキスログ 2017年09月04日 at 10:54

    見える人の近くに居ると見える場合がある。
    これは一時的な作用の場合が多く、離れると見えなくなる事が多い。
    ただ、一旦見ちまうとその存在を認識するから回路は残ってしまうから再度見やすくはなる。
    友達は完全に霊体と取引した形だから元には戻らない。
    神と呼ばれてる存在は人が想像してるほど人間に都合が良い存在じゃない。
    殆どはギブアンドテイクの関係だ。
    あと、眉の上に唾を付けるのは有名なまじないだ。
    眉唾ものって言葉は怪しげな話を指すが、元々は狐に化かされない様に眉に唾を付けたまじないが、怪しげな話を狐になぞらえて騙されない様に注意喚起で眉唾ものの話とか表現してる。

  5. 名無しのキスログ 2017年09月04日 at 11:06

    あと催眠術だが状況説明の文章が正確なら不可能に近い。
    催眠状態の被験者に幻視、幻聴、幻触を摺り込むことは可能だが、それには誘導が必要。
    疲れて注意力が散漫な状態なら強い圧力や誘導で多少のマインドコントロールは可能だが、駅でばったり会って瞬間的に催眠状態にして、さらに伝えても居ない女性のビジュアルを共通させるなんて催眠術じゃなく魔法の世界だよww

  6. 名無しのキスログ 2017年09月23日 at 15:08

    巨大ナメクジ=おじゃる丸の「ビンちゃん神さん」=貧乏神

  7. 名無しのキスログ 2017年09月28日 at 01:36

    幽霊に惚れられた話も嘘かよ、生き霊も地縛霊もろくなもんじゃ無いだろうが、俺の友達は、見えても無視するタイプで、同じように「霊感の強い」人間の側に長く居ると、うつるみたいな事言ってたよ。同じ時、場所、風景、感情を沢山共有したが、俺にはうつらなかった、ある時、ドライブ中、道の真ん中に佇む虚ろな姿、車の周りを飛来しながらグルグルまわる白い影(夜なのに)峠に差し掛かりラジオの電波の入りが悪いな?と感じつつ、開けた場所にでて、ラジオが調子を取り戻した頃、助手席の股から顔を出してスピーカーをガリガリして見上げる男(ドライブは約一時間程だったし、特にスポットを目指した訳では無かったのに)その数年後旧友は、地元へ帰った、それから十年弱で、俺もその地を離れる事になり最後に想い出の場所を巡ろうと、慕ってくれてる若いのにせがまれたのも併せ、ドライブをした…(確かこの辺に立ってるんだよなぁ)急に若いのの目が、前方から、車内、バックミラーへと、泳いだ…(この辺りは白いのが…)若いのの目が、右から左へを繰り返す…(あ、こいつ見えてる…)「まぁ、気にすんな、窓閉めてるし、御守りと、気休めに塩も持ってる」と言うと、「やっぱり先輩にも見えてるんっすね?」と、そして峠に差し掛かる前に、「今からラジオの入りが悪くなる、股ぐらに顔突っ込んで、スピーカーガリガリ始めるけど、無視してりゃ2~3分で居なくなるからさ」…と、15年以上前に住んでた南の島の話だ、日本で唯一陸地戦が行われた島と言えば、察しがつくだろう?島すべてが、スポットみたいなもんだしね。

  8. 名無しのキスログ 2017年11月24日 at 18:51

    どこかで シャーマンになってるわ

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