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【完結編】彼女は高度の難聴者。今日、彼女の母親に「娘さん下さい!」って言いに行くwww

コメント(9)
【完結編】彼女は高度の難聴者。今日、彼女の母親に「娘さん下さい!」って言いに行くwww

【前編】彼女は高度の難聴者。今日、彼女の母親に「娘さん下さい!」って言いに行くwww
【後編】彼女は高度の難聴者。今日、彼女の母親に「娘さん下さい!」って言いに行くwww
【完結編】彼女は高度の難聴者。今日、彼女の母親に「娘さん下さい!」って言いに行くwww

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15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 21:35:30.36 ID:8ZVjQBoT0
そろそろ帰ってくる頃かな?

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 21:45:00.34 ID:/nkhiFMpO
お泊まりとか・・・
・・・ないよな?
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:19:41.11 ID:54mko7teO
このスレに来てくれるのかなぁ……
待ってるよ
1
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:33:39.61 ID:4QDc0c6v0
ただいま。
十時過ぎに帰ってはいたんだが少し書き溜めていたので遅くなった。
報告します。
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:34:06.80 ID:6yJQlsQw0
>>51
キター
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:34:13.89 ID:XsLSS+9y0
>>51
おかえり
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:35:26.45 ID:aypRGx8PO
>>51
待ってました!!
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:34:54.67 ID:4QDc0c6v0
チャリがパンクしていたのをすっかり忘れていた。
マジで焦って走った。
着いたのは7時15分ころ。
アパートの前でユウが待っていてくれた。
「せんせ」
俺は両手を合わせて謝る。
ユウは笑って首を振る。
「いこ」
そう言われて家に上がった。
リビングのテーブルには既に食事が用意されていた。
ユウは俺が今日なんのためにここに来るのか母親に言ったのだろうか。
そんな疑問を持ちながら食事をした。
想像できると思うが食事中は静か。
会話しながら食べるってのは中々難しい。
まぁ、時折言葉を挟むけどね。
それよりも緊張の方が上。
いつ言おうか。今か?嫌ちがう・・。今か?まだいいだろ。
の繰り返し。
そんなこんなで飯食い終わる。
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:36:41.66 ID:4QDc0c6v0
片付けは一緒にした。
「男さんは座ってて」
と言われたが積極的動く。
好印象を最後の最後までもたせておかなければとセコイ話w
片付いたテーブルに紅茶とガラスのボールにリンツがたくさんw
親子揃って好きなようですw
ユウはその中でもホワイトしかとらない。
これがデフォ。いいよ、可愛いよ。
んで沈黙。
ユウがチラチラと俺を見る。
ここしかないと思った。
「お母さん」
母親はキョトンした表情を見せた。
俺は椅子から降りて正座をした。
すると呼んでもいないのにユウも俺の隣に正座した。
「お話があります」
ユウの母親も察したのかカップを置き椅子から降りて俺達の前に正座した。
今と思えばなかなかシュールな光景。
でもその時は接近したが故に緊張マックス。
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:37:43.41 ID:4QDc0c6v0
「ユウさんと付き合いをさせていただいて月日が過ぎました。僕も今の仕事を順調にこなせています」
噛まずに・・噛まずに・・と心を落ち着かせる。
「今の僕ならユウさんを幸せに出来ると確信しています。ですから、ユウさんをこれからも一生大事にさせてください。僕にユウさんを下さい」
下さいって言っちゃたよ・・と思いながら床に顔をつけた。
ユウもまた同じように床に顔をつける。
俺の言葉は分からなくても動作で判断したのだろう。
数秒間の沈黙。
「男さん、顔を上げてください」
俺は母親の言葉に顔をパッと上げる。
何故か浮かれない顔。
そしてため息をついてこう言った。
「私は後悔しています・・」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:38:35.73 ID:8ZVjQBoT0
え?後悔?
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:38:52.88 ID:nXGvXif/0
ん?
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:39:08.54 ID:4QDc0c6v0
血の気が引いた。
おいおい・・。
99パーセント即答でおkだと思っていた。
自惚れちゃダメなのか・・やはり。
母親は言葉を続けた。
「私は後悔しています。男さんのような人の伴侶が私の娘であることを」
「え?」
「もっと素晴らしい女性がいます。娘は障害者。
そしてずっとあなたを愛し続けていたとも彼女の口から聞きました」
母親の口から「障害者」だと?
耳を疑ったが黙って聞く。
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:40:22.51 ID:4QDc0c6v0
「自分を押し殺してはいませんか?
何か変な使命感に駆られて娘を大事にしていかなければと思ってはいませんか?」
こんな母親だったか?
「そうだとしたら私は後悔してもしきれません。あなたの人生を狭めてしまったと」
何を言っているだ?
俺は少し憤っていた。
「どうですか?」
俺は唇を噛んだ。
そして隣のユウを見る。
聞き取れなくてユウは不安げな表情をしていた。
そんなことはない。
心配するな。
俺は心からユウと結婚したい。
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:41:19.92 ID:4QDc0c6v0
「お母さん、あなたの言っていることは全部被害妄想です。
僕の気持ちに嘘偽りは一切ありません。彼女を幸せにしたい。
ここでお母さんに断られても何度でも頼みに来ます」
俺は母親の目を見てそう言った。
「俺にとってのユウさんは誰よりも愛おしい女性です。
こんなに素晴らしい女性に育てたお母さんを僕は心から尊敬します。
ですから、後悔なんかしないでください」
すると母親は目を逸らして顔を後ろに向けた。
体が震えていた。
ユウがすぐに母親の元に駆け寄る。
「大丈夫」とユウに言うと俺の方を向いた。
「ごめんなさいね」
母親は姿勢を正した。
「自分の娘を障害者なんて初めて口にしてしまった・・」
「・・・」
「男さんの本音が聞きたくて。ごめんなさい・・」
そういうことか。
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:42:31.51 ID:4QDc0c6v0
安心した。そしたら自然と堅くなった俺の表情も緩ませることが出来た。
「おかあさん、僕はダメ人間かもしれません。
でも絶対にユウさんだけは幸せにします。どうか見守ってください」
母親は涙で声にならず頷くだけだった。
ユウが困った笑顔を見せながら俺の隣に再び座った。
「おかあさん」
母親がユウを向く。
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:43:31.54 ID:4QDc0c6v0
「わたしをうんでくれてありがとう。わたしをそたててくれてありがとう。
これからもたくさんありがとうをいわせてくたさい」
ユウは俺の手を取った。
「これからは○○さんといっしょにあゆんていきます」
俺の名前がユウの口から出るのは久しぶりだった。
俺も強く握り返した。
「お母さん、よろしくお願いいたします」
床の音がなるくらい俺は思い切り頭を当てた。
「ユウをお願いします」
涙ながらの母親の声に俺も泣きそうになった。
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:44:52.13 ID:l4b2g6L60
これって運命ってやつだよな
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:45:35.41 ID:4QDc0c6v0
帰り。
ユウは下まで送ってくれた。
「せんせ、きょうはありがとう」
「こちらこそ」
じゃあなと言って帰ろうとした。
すると「まって」と言われた。
「せんせ、おぼえてる?」
ユウはジーンズのポケットから写真を取り出した。
少し色あせたその写真は紛れもない塾で撮ったものだった。
写真の中の二人は『若かった』。
「たからもの」
ユウが笑う。
俺はユウを抱きしめた。
彼女と出会ってから長い月日が経った。
変わったのは歳か。
程度や種類の違いはあるにせよ彼女を愛おしく思う気持ちは塾の頃から変わらない。
俺はユウが大好きです。
絶対に泣かせたりはしません。
Vipの皆様・・長々とありがとうございました。
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:46:15.23 ID:5Vo7qgyE0
>>108
これからだろ
頑張れよ!
116: VIPの帝王 ◆koxjyhajbE 2009/06/04(木) 22:46:25.57 ID:vzpUrVNU0
>>108
末永くお幸せに
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:47:18.41 ID:6F7EjqAO0
>>108
ありがとうはあたしたちに言うんじゃなくて
ゆうとその周りの人たちにいうんだお?
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:47:23.81 ID:QIfx9e1S0
>>108
二人の未来に幸あれ!!
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:57:18.04 ID:4QDc0c6v0
みんなさんくす。
本当は前スレに書き込みたかったんだけど意外にも時間を食ってしまって。
本当に心はすっきりしてる。
心だけなww
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 22:59:16.53 ID:504bCKRT0
>>197
お前は偉いよ
これからは人生を共に歩くんだから守ってやるんだぞ
252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:10:20.74 ID:4QDc0c6v0
俺のレスはこれで終わりにする。
難聴者ってのも色々いるのは事実だ。
発声が出来るユウは恵まれている方なわけだ。
それでも初めて会う人だと違和感、それ以上に不快感を覚える人もいる。
でも何かを伝えようと思う気持ちは人間誰もが持っている。
口じゃなければ目、手、体・・どこでも伝えられる。
伝え方じゃなくて何を伝えるかだとユウと出会って学んだ。
このvipってのもそうだな。
色んな思いがあるわけだ。
って偉そうなことはここまでで去るw
まとめサイトとか映画化とか映像化とか言っているけどそれに俺は口出ししない。
vipに載せている時点で何も言えないしな。
まぁ、億が一にも映画化されたらこっそりと見に行くがw
でも絶対にユウを『障害者』として捉えてはほしくない。
ユウはユウだ。
んじゃ、マジでさいなら。ノシ
257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:11:16.32 ID:ClwqUQNYP
>>252
乙としか言いようがない
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:11:30.94 ID:iAWEmYIhO
>>252
元気でな!まじおつ!!!!
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/04(木) 23:12:06.37 ID:TAMfaKz9O
>>252
乙~
絶対に大切にしろよ

1: 1 ◆tfVDuq1IME 2009/06/09(火) 23:47:25.61 ID:scAB1Yni0
必死で悩んだ末に再度立ててしまった。
でも色んなコメントを見て一つだけ言いたいことがあったんだ。
酉は日付も変わるから一回だけ付けておく。

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:49:13.57 ID:Jrv1fZUgO
おう!どうした、あの時は大変だったな。
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:53:02.66 ID:scAB1Yni0
>>2
おかげさまでなw
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:50:12.09 ID:PqiNCgkM0
結局どうなったの?
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:53:02.66 ID:scAB1Yni0
>>3
こっちはどうもなってないよ。
結婚式の日取りもまだ未定だしな。
夏ごろにはと思っているけどね。
そうじゃなくてさ。
俺がこの前のスレで最後に言った
『ユウを障害者として捉えてほしくない』という言葉。
これに俺の言葉足らずのせいで誤解を与えてしまったようなので訂正したいんです。
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/09(火) 23:59:15.49 ID:scAB1Yni0
スレを立ててまで反論することか?と思うだろうが・・な。
これは万が一、億が一、この話が2chだけではなく多く知れ渡ることになった場合、そして何か違った形で表現された場合・・お涙頂戴ドラマのように『障害者』という枠組みで描かれるのが嫌なんだってことだ。
誰かが言うようにユウは障害者手帳を持っているから障害者は障害者だ。
それを否定する気はない。それに加えてそれを気にする気もない。
でもそのハンデを利用するってのは嫌なんだよと。
最近流行の余命一ヶ月の~でも花嫁の切ない『死』が感動を呼ぶ。
普通の死じゃないから故に『泣ける』
ルーキーズは『奮闘』が感動を呼ぶ。
普通の男子高校生じゃない故に『胸が熱くなる』
じゃあ、俺とユウの話は?
『障害者』であるから故に・・ってのが嫌なんだよと。
・・まぁ、この言葉が俺から出たのは正直なところ「映画化?書籍化?うはwちょっと嬉しい」なんていう自惚れからだと思う。
冷静さを保とうと思ってもボロがでてしまったんだなぁ・・。
なんか少し舞い上がってたんだ。
非日常的なことが起こりうるのかもしれない??と思ってな。
でも今は余計な一言を入れてしまったなと後悔しています。
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:01:48.13 ID:OLFuSDpD0
VIPでやんな・・本当にごめんなさい。
でも色々なまとめサイトに載せて頂いて多くの人に読んでもらえたことでも嬉しいです。
難聴者に対する理解が少しでも広まればなんて偉そうな事を言ってイミフな駄文を閉めます。
荒れるのは目に見えているから日曜日の事、そして有給を使って実家に帰った時の話を少し話して終わりにする。
後日談なんていらねーって言う人は・・すいません。
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:06:06.40 ID:OLFuSDpD0
日曜日は朝からユウと共にある人に会いに行った。
ろう学校のユウの恩師だ。
中学1年、2年、そして高校の3年間の担任だったそうだ。
今は退職されていてボランティアで幼い難聴者のために手話で本を読んでいるという。
結婚するということを報告に行きたいとユウが頼んできたんね。
俺は車でその先生の元へと向かった。
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:08:32.14 ID:OLFuSDpD0
自宅から三十分ほど走らせた住宅街に先生の家はあった。
家の前に着くと生垣の先に見える大きな窓越しに先生らしき人物見えた。
車を出るなりユウは彼女に手を振る。
彼女もこちらに気づいたようで窓をゆっくりと開けて微笑んでくれた。
「せんせ!」
ユウが元気な声を出す。
おー、先生はみんな「せんせ」なんだなw
思わず反応しちゃったじゃねーかw
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:14:50.64 ID:OLFuSDpD0
玄関で出迎えてくれたその人は背筋もしっかりしていた。
後で年齢を聞くと80近いという。
息子夫婦と一緒に暮らしておりボランティア活動がない日はこうやって家でのんびり本を読んでいるとのことだった。
ユウと俺は彼女に婚約したことを伝えた。
皺くちゃな顔をもっとシワシワにさせて喜んでくれたよ。
それから彼女は話を聞かせてくれた。
独り言のように語っていたけどw
ユウが学生の頃の話だった。
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:17:22.13 ID:OLFuSDpD0
手話と言葉を使ってゆっくり話してくれた。
ユウは前にも話したように小学校は普通の地域小学校だった。
でも中学校からはろう学校。
反発や疑問、不満が多くあったそうだ。
この話はユウからも聞いていた。
なんで私がろう学校に?ってな感じだ。
耳が聞こえないという現実を受け入れていたのにそれが崩れた。
家でも母親に八つ当たりをしていたらしい。
学校でもそう。同級生はおろか、先生にも悪態(無視みたいなもん)をついていた。
友達は当然出来ない。
授業も一人違うことをやっている。
担任である彼女は見兼ねて一対一で面談をしたという。
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:19:20.31 ID:OLFuSDpD0
でも思春期の悩める女の子とすぐに打ち解けられるわけがない。
それ以来何度も何度も・・諦めずに接したと言う。
耳が聞こえない子に対して感情を言葉で伝えるのは難しい。
難しいけれども言葉じゃなくても感情は伝えられる。
「伝えたいと思う気持ちが大事なんですよ」
俺も同じ考えだ。
「何事も諦めたらダメなんです」
どっかの漫画の名台詞と似たような事を言うw
「何を言っても騒ぐ子供に何かする度に注意する。
ずっと続けていけばいずれ静かになるものなんです」
なるほど。根気が大事なんだな。
俺も短気を直すべきだ・・と反省するw
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:23:14.88 ID:OLFuSDpD0
話を戻すとユウはいつしか心を開いてくれるようになったようで。
半年掛かったと。
ユウは面目ないっと言った具合でその話を聞いていた。
一通り話を終えてコーヒーに口をつける彼女に俺は尋ねた。
「でもよく覚えてらっしゃいますね」
歳がいっているからとか、そんな失礼な質問じゃないぞw
多くの生徒を教えてきた中で、ここまで鮮明にユウの事を覚えているものなのかと。
「ユウちゃんは人一倍手間が掛かりましたから・・ね?」
ユウに向けて目を細める。
ユウはふざけてとぼけた顔をする。
「そうじゃなかったですか?男さんも」
流し目で俺を見てくる。
このおばあちゃん・・まだまだ長生きするなw
「これからお互いの気持ちにすれ違いが出てくることもあるでしょうが、その時は怒りに身を任せるのではなく一度深呼吸をして相手を見つめてあげてください。ユウちゃん、あなたもちゃんと旦那さんを支えるのよ?」
ユウが頷く。
俺も一緒に頷いたよ。
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:27:17.96 ID:OLFuSDpD0
そして月曜、そして今日と俺は実家に帰っていた。
もちろんユウも連れてね。
ユウの母親からの許しをもらったということを家族に報告ってのもあったが
一番の目的は俺の唯一無二も親友(仮名:山本)と言っても過言ではない彼と食事をすることにあった。
中高と共に過ごした山本。
昔も今も小太りで眼鏡の山本。
昨日も変わらない山本と飲んできた。
実家から数分の所に二世帯で住んでいる山本の家でご馳走になった。
「いらっしゃい」
出迎えてくれたのは奥さんだった。
山本は26の時に結婚している。
奥さんは現在妊娠中。
こちらも山本と似ているポチャ子さん。妊婦だから余計だった。
でも相変わらず夫婦揃って可愛らしい。
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:29:58.99 ID:OLFuSDpD0
「久しぶりだな」
山本も顔出す。
「ユウちゃんも久しぶり」
ヨッと手を挙げる。それに反応してユウも同じ動作をする。
「ようやく結婚か・・」
すでに出来上がっている様子の山本。
お腹を擦りながら感慨深げだった。
飲み会はというと楽しい席だった。
お酒の弱いユウも地酒を振舞われ飲んでいた。
すっかり赤くなる。
大丈夫か?と思ったが山本の奥さんと楽しそうに話しているのでよしとする。
「不安か?」
山本が突然そんなことを言ってきた。
「何が?」
「少しは不安なんじゃないか?」
昔からだ。変に勘ぐるところがある。
山本は俺が少しでも顔色が悪かったり、元気がなかったりすると声を掛けてきてくれた。
こいつ俺のこと・・なんて良からぬ想像をしてしまったことはいい思い出だw
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:33:40.28 ID:OLFuSDpD0
「ユウのことか?」
「気を悪くするなよ」
顔に不機嫌が表れていたのか肩をすくめる山本。
「不安に思っていてもしょうがないだろ」
不安がないかと言われれば・・そりゃあるよ。
恋人ではなく夫婦になるのだから。
「相談があったらいつでも連絡しろ」
「ありがとよ」
ユウをチラっと見る。
目が合う。
酔っ払ってたんだろうなw
手を振ってきた。
俺も呆れながらも手を振り返した。
漠然とした不安は無きにしもあらずだが・・。
逆に不安がないってのも怖いもんだと思うし。
大丈夫。
正直な話そうやって言い聞かせていた。
プロポーズをしてからずっと。
なんか引っかかったまま俺は若松を出た。
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:36:04.73 ID:OLFuSDpD0
車を開けて走る高速。
空いていた。
「せんせ、つかれてる?」
どうやら口数が少なかったようで。
「へいきだよ」
「そう」
その、なんていうか、俺は感情を隠せないんだわな。
不器用っていうか。
何か考え事をしているとそれに没頭してしまうようで。
「せんせ、けさにゅーすみた?」
突然ユウがそんな事を言い出した。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:38:43.67 ID:OLFuSDpD0
「いいや」
「ぜんもうのひとがぴあのこんくーるてゆうしょう」
ああ。耳には入ってきていたな。
「すごいよな」
「うん」
「それがどうかしたか?」
「ううん」
「・・・そっか」
なんか俺の心が読まれているんじゃねーかと思った。
何を言いたいのか理解出来なかった。
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:43:47.37 ID:OLFuSDpD0
暫くの沈黙の後、ユウが口を開いた。
「わたしは・・」
「いうな」
やっぱり。昨日の山本との話は筒抜けか。
酔っ払っているようで見ているところはしっかりと見ている・・か。
「わたしはみみがきこえません」
「おい」
「まえむいて、きいて」
「・・・なんだよ」
ユウが淡々と何かの『詩』を語りだした。
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 00:49:21.11 ID:OLFuSDpD0
こんな内容だった。
私は耳が聞こえません。
あなたの声が聞こえません。
あなたの喜びを聞くことが出来ません。
あなたの悲しみも、怒りも聞くことが出来ません。
そしてあなたの「愛している」さえも。
でも
私は誰よりもあなたの成長を喜んでいます。
誰よりもあなたの悪さに悲しみ、怒りもします。
そして誰よりも愛しています。
これはユウがろう学校にいた時に心に残る詩らしい。
難聴の母親が子供に向けて歌った詩。
ユウはそれをスラスラと口から出した。
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:02:09.01 ID:OLFuSDpD0
「せんせ」
「・・・なに?」
「わたしも、わたしもせんせのこえきこえなくても・・せんせのことわかるから」
言葉が力強かった。
「お、おう」
「せんせのかお」
「かお?」
「せんせのかおをみてりかいてきる」
あー、ムキになってるんだなとw
吹っ切れた。
不安?どうでもいいだろそんなことと。
「じゃあけんかのときもちゃんとみろよ?」
意地悪を言う。
「なるべく」
そーですかw
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:05:15.16 ID:OLFuSDpD0
以上ですた。
この前のスレで終われば『綺麗なまま』だったと思う。
でもそうもいかないのが現状。
色んな人の支えあっての二人。
これからが本腰をいれないといけないところだと思うのも重々承知。
キモいスレだということも承知。
でもこの前の最後のレスの言い訳だけはしたかったからな。
じゃあ、そろそろ消えるよ。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:08:20.53 ID:s8aKTy7Z0
おつかれ
彼女と幸せになれよwwww
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/06/10(水) 01:14:49.16 ID:0PFM3hJxO
心から祝福します。幸せになりやがれです。

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【衝撃】帰りの遅い旦那にパック寿司を買っておいた。→夜中に目覚めて居間にいる旦那の様子を見に行ったらなんと…


【GJ】ジョギング中にグッタリしてる子供を発見。話し掛けても反応がないので救急車を呼んだんだけど…


【レアな黒歴史】親友に婚約者を取られた私は狂った。→仕事もしてないのに毎日満員電車に乗って犯罪行為をしてた。


【賢い!】嫁の分だけお寿司取るのを忘れた姑。→私「いいんです。母も私の分だけ食事を出さない事がよくありました。慣れてます…」←これを続けてみた。



【胸糞注意】キチママ「この犬返すわ。娘も飽きたみたいだし」→私(このキチ親子に復讐してやる)→犬を保健所に連れて行った結果。


1番仲のいい女友達に「恋愛は出来なくてもいいから結婚しない?」って言われたんだが、恋愛無しの結婚ってあり?上手くいく?


【神経ワカラン】席を離れてる間にBが俺のラーメンを辛味ダレで真っ赤に染めていた。B「美味いから食ってみろって」俺「帰る」


【矯正不可能】私「靴下に穴が空いてるよ」彼「こういうのって彼女とか奥さんとかの恥になるんだよね?」私「は?」


【報告者が変】忘年会の参加不参加を聞いて回ったら、派遣組のほとんどが不参加だった。俺「重大な理由無く不参加の場合は、どうなるか分かりませんよ?」


【衝撃】懸賞ハガキをさばくバイトしてるんだけど、正解率が7割弱くらいでビビった!!


先生「お子さんが臭いと同級生から苦情が出ている。あなた達も臭う」私、夫「!?」


旦那が行方不明。警察にも届けたけど全く見つからず気が狂いそう。→残念な結果に…


【衝撃】結婚して食事を出したら旦那に「これじゃお腹いっぱいにならないよ」と言われた。私「?!うちの家ではこうだったよ?」夫「え?!」


【無神経】義母に「息子の今までの彼女は歳上過ぎる人ばかりで…」という話をされた。「最後に私を選んでくれて嬉しい」とはどうしても思えない…


【嫁大好き】俺「最近仕事が嫌で仕方ない」嫁「半年は無職でもなんとかなるよ!」

引用元: http://takeshima.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244558845/

引用元: http://takeshima.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244118434/

コメント
  1. 名無しのキスログ 2017年11月16日 at 12:22

    作りすぎ。

  2. 名無しのキスログ 2017年11月16日 at 12:25

    きしょすぎ

  3. 名無しのキスログ 2017年11月16日 at 13:22

    読まなくても創作だとわかる

  4. 名無しのキスログ 2017年11月16日 at 13:54

    ごめんキモい

  5. 名無しのキスログ 2017年11月16日 at 14:00

    障害は事実なのに。頑なに認めないのは障害者差別だろ。自分に酔っててキモい

  6. 名無しのキスログ 2017年11月16日 at 14:45

    キモいのは許してやれよ。ウエディングハイだろ。なんか知らんが涙腺ゆるくなったりポエマーになったりして数年後思い出しては厨ニの黒歴史ばりにのたうち回るんだから…

  7. 名無しのキスログ 2017年11月16日 at 19:33

    >「せんせ」
    >俺は両手を合わせて謝る。
    >ユウは笑って首を振る。
    >「いこ」
    なにこのラノベ感

  8. 名無しのキスログ 2017年11月17日 at 05:54

    ※欄の奴らは糞しかおらんな

  9. 名無しのキスログ 2017年11月17日 at 13:02

    *8 こいつらはツンデレなんだよ。でなきゃ、読まないしコメントまでしないよ。こいつらの本音は幸せになりやがれ!なんだよ。

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