フィクション世界の住民みたいな友人の天才ぶりが凄すぎて…

ワイは男
そいつも男
ワイとそいつが知り合ったのは大学の入学式の日や

そいつのスペックは身長170cmくらい
全体的に細めやが、筋肉が程よく付いてて薄っすら6パックになってて、何より童顔の超美少年やった

まず1つ目
誰に対しても常に敬語
年齢性別関係なく、いつもそいつは敬語で話しとった
中学に入学する前からずっと誰に対しても敬語だったらしい

2つ目
そいつはとにかく寝た
隙があれば寝ていた
電車での移動中も講義中も、とにかく寝た
飲み会やサークル活動があっても、19:30過ぎになると途中で抜け出して帰宅し寝た
本人曰く、16時間は寝ないと日中に活動できへんくなるらしい

3つ目
そいつはよく寝たが、よく食べた
好き嫌いが何一つないと言うそいつは、1日に6食くらいは食べていた
寝るか食うかの生活をしていたにもかかわらず、痩せ型のままやった

4つ目
そいつは多才なやつやった
高校生の頃は自転車競技部に所属し県大会出場を果たすも怪我をして辞めたらしい
が、大学入学時にお茶とお花を始め、卒業する頃にはお香？の課程も終了していた

そして、トランペットにもハマっていて、文化祭の時は急遽出られなくなったアカペラグループのピンチヒッターとして独奏した
めちゃくちゃ上手かった

5つ目
そいつはめちゃくちゃ頭が良かった
英語とロシア語が話せ、常に成績はトップクラスやった
見たことはだいたい一度で覚えていた
なぜこんな底辺大学にいるのかと尋ねると、「センター試験寝過ごした。後期日程の受験が可能で授業料免除になるのがここしかなかった。」らしい

6つ目
そいつはコミュ力がとんでもなかった
釣りに行くと、おっさんと談笑を始め、登山へ行くと知らない人たちと菓子パーティーを始め、
学生談話室でカードゲームしとるようなインキャとも、典型的なDQNとも誰とも分け隔てなく会話しとった
当然顔も広かった

7つ目
そいつはモテた
めちゃくちゃモテた
1年に6.7人には告白されていたらしい
サークル内でもほとんどの女がそいつ目当てやった
それなのに、彼女いたことない歴＝年齢のDTやった
同性愛者ではないらしい

告白されると、その場ですぐに断っとった
理由は、「ドキドキできない。好きな理由を言われてもふーんって感じがする。嫌いなところを言われて、それでも好きだと言ってくれるのなら多少はドキドキできるかもしれない。ドキドキしてみたい」
とかいうガイジやった

8つ目
そいつは料理ができた
プロ並みとまではいかへんが、めちゃくちゃ美味かった
ただ、何度か飯目当てで家にお邪魔したんやが、
チリ一つない、なんていうか物がほとんど無くて、人間が生活しているような空間ではなかった

9つ目
そいつは金持ちやった
一度だけ、長期休暇中にそいつの実家へ行かせてもらったことがあるんやが、「あーあそこからここまでのアパートや建物、ウチのなんですよ。」と言った
そこそこの街中やのにガチだった

10つ目
そいつはノリも良かった
下ネタの話も普通に乗ってきた
せやけど、自分の話になると上手いことかわしてくるタイプやった

11つ目
そいつはよく人に頼られた
もう、とんでもなく人に頼られた
市内に出るたびに外人に道を聞かれ、年寄りに聞かれ、その度にそいつは真摯に対応しとった
駐輪場で困っとる人がおれば、自然と一緒に出す手伝いをし、痴漢にあっとる子をスマートに助けたりしとった
なんというか、人に親切にするのが当たり前すぎてよく分からんみたいな感覚なんやと思う

ここまでやと、フィクション界の完璧超人みたいな奴に聞こえると思う
せやけど、ちゃうねん

12つ目
そいつはお酒が弱かった
それに、女にも酒にも賭け事にも手を全く出さへんかった
金持ちなのに金銭感覚は狂ってへんし、むしろ堅実やけど気前のいい奴って感じやった

ただ、一度だけ酒をサシで飲んだ時、せい癖の話になった
そいつは「僕はA○じゃ抜けないんですよねー。人に親切にして、お礼を言われた瞬間が一番興奮しますねー。」とか言い出した
直感的にやばいやつやと思った

13つ目
そいつは老若男女問わずモテた
当然、ホ○にもモテた
当時ワイらが入っとったサークルにキモ豚インキャのホ○先輩がおった
そのホ○先輩は、そいつにぞっこんやった
もうね、すっかり依存しとった
ワイらからみても拘束激しいなぁって感じるほどになって、しばらくして、ある時突然ホ○先輩は廃人になった

そいつがホ○先輩に対して何を言ったのかは知らへんが、
そいつ本人に聞いたら「あんまり関わらないでくださいねって言っただけですよ。」ということらしい
さらに、しばらくしてホ○先輩は精神を病み、休学&留年を繰り返し、今も大学に通っとる