ガラガラの電車に中学生くらいの外国人の女の子が2人いた。すると、清潔感のないおっさんがいきなり外国人2人に英語で話しかけた。

とある日。当時高二。

遠足の帰り、観光地から主要都市への快速、
その日は見事な観光日和であるにも関わらずガラガラの電車に乗った。
で、恐らく観光に来たであろう中学生くらいのアジア系の外国人の女の子が二人いた。
そしたら、60いきそうなぐらいの白髪混じりの無精髭はやしたあまり清潔感のない格好したおっさんが俺の隣に座ってきた。

すると、そのおっちゃんはいきなりその外国人二人に英語で話しかけた。
ラジオを止めてしばらくその会話を聞いていたがそのおっちゃん、発音が「英語」って感じじゃなくて「カタカナ」。
しかも過去形しなきゃいけないところがそうじゃないやら
三単現のsがないやら主語間違ってるやら発音は疑問文っぽいのに構文が違うやらで
はっきりいって上手ではなかった。

それでも、向こうの女の子が頑張ったのか、おっちゃんの言いたい事がはっきりしていたからか、
凄く良い雰囲気で間違いなくコミュニケーションが成立していた。完全に意思の疎通が出来ていた。

あんな発音で、あんな文でも心意気で「話せる」事に衝撃を受けた。
おっちゃんが凄く格好良かった。
発音やら文法至上主義の俺が空しくなった。
とりあえず今からドラゴン桜の英語本全部やる。